先日、車のヘッドライトを磨き、ワコーズのハードコート復元キットで表面のコーティングをしていました。
それから5か月経ち、ヘットライトレンズ表面に薄っすらと黄ばみが発生し、コーティングが剥がれたであろう形跡もあります。
そろそろ磨き直す時期がやってきました。
私はこれまで薄っすらと黄ばみが発生したときは、ホームセンターに売っている中で一番目の細かい2000番の耐水ペーパーからヘッドライトを磨き始めていました。
しかし、最近100均のセリアで耐水ペーパーとしては珍しい「5000番」のものを見つけたのです。
ある程度綺麗なヘッドライトを磨くには2000番だと磨き傷が付きすぎるかなと思っていたので、5000番の耐水ペーパーの実力が如何ほどか試してみることにしました。
- 磨く前のヘッドライトの状態
- 耐水ペーパーの番手選びと5000番
- 耐水ペーパーの5000番からヘッドライトを磨く
- 5000番だとやや研磨力が足りないか?
- 耐水ペーパーの後はコンパウンド⇒コーティングをする
- 比較的きれいなヘッドライトなら5000番の耐水ペーパーから磨き始めても大丈夫
磨く前のヘッドライトの状態
写真だと分かりにくいですが、遠目で見ても磨いたばかりの透明感はありません。
若干青っぽく見えるのはこの車のヘッドライトの中のめっき部が薄い青色に着色されているからです。
全体的にコーティングは剥がれ、赤く囲った部分に中途半端にコーティングが残っていると思われます。透明度が周りと違うので分かると思います。
コーティングが剥がれた部分は表面が劣化して少しくすんだように見えます。
真横から見ると良く分かりますが、レンズ表面は薄っすらと黄ばんでいます。
耐水ペーパーの番手選びと5000番
ヘッドライトを磨くとき、本腰を入れて作業するなら耐水ペーパーを使って劣化したレンズ表面を削り落とすのが一般的だと思います。
耐水ペーパーの磨きはじめの目の粗さ(番手)はヘッドライト表面の劣化状況を見極めた上で選定する必要があります。
耐水ペーパーの何番から磨き始めるかはかなり大事です。
黄ばみや劣化した純正ハードコートが残っているような表面状態がひどい場合に目の細かい2000番くらいから始めるといつまで磨いてもなかなか綺麗になりません。
逆に、そこそこ綺麗な状態でうっすらと黄ばみが出ている程度のヘッドライトを目の粗い800番から磨いてしまうと、800番で磨いたときについた傷をならすのが大変になります。
最初に磨きに使う耐水ペーパーでヘッドライトの黄ばみ・傷を全て落とし、後は最初の耐水ペーパーの磨き傷をならしていく作業になるので、最初の耐水ペーパーの番手選びは大事なのです。
慎重にいくのなら、目の細かい耐水ペーパーから始めて傷の消え具合を確かめながら、傷が残っているのならもう少し粗い耐水ペーパーに変えるというのでもいいと思います。
ホームセンターで取り扱っている耐水ペーパーは2000番までというのが多いです。
それ以上細かい目で磨きたい場合は、ネットで購入するか、耐水ペーパーではなくコンパウンドを使うかになります。
しかし、100均のセリアで5000番の耐水ペーパーが置いてあるのを発見しました。ホームセンターにないものが100均にあるとは、100均も侮れないですね。
今回、私の車のヘッドライトは5か月前にきれいに磨いているため、状態としてはコーティングの劣化により表面に薄っすらと黄ばみが見られる程度。
2000番を使うほどではないかなと考え、この5000番の耐水ペーパーから磨きを始めることにしました。
2000番も耐水ペーパーとしては目の細かい方かと思いますが、それでもそこそこの磨き傷がついてしまうので、傷のならし作業の工数削減のため、できるだけ最初に付ける傷は最小限に抑えたいのです。
耐水ペーパーの5000番からヘッドライトを磨く
まずは、ヘッドライトと接するボディにマスキングテープを貼ります。
このマスキングは絶対にやった方がいいです。磨き作業中に勢い余ってヘッドライトを超えてボディを擦ってしまうとボディに傷が入り取り返しのつかないことになります。
余裕をもってマスキングテープはある程度幅があるものがいいです。
25mmくらいはあってもいいと思います。これも100均に売っています。
角の部分はテープを数枚重ねてヘッドライトレンズは隠さずにボディはしっかりマスキングできるようにします。
ヘッドライト表面を軽く洗って、ほこりやゴミを除去してから磨き作業に入ります。
耐水ペーパーは適度な大きさに切って磨きます。
研磨力不足の心配もありましたが、5000番でも薄っすら黄色い削りカスがちゃんと出てきます。
磨くときの注意点ですが、円を描くように磨かないようにしましょう。タテ・ヨコ方向に磨いた方がいいです。
円を描くようにすると磨いた跡が残りやすいです。
耐水ペーパーが目詰まりすると研磨力が落ちるので、水を入れたバケツを側に用意しておいて水で耐水ペーパーを洗いながら磨いた方がいいです。
ヘッドライトの隅の方は小さく切った耐水ペーパーで。
磨いている途中で赤丸のようなゴミ(マスキングテープのカス)があったら取り除きましょう。
耐水ペーパー越しに異物感が伝わってくるので気付くと思います。
5000番で磨き終わり水拭き後に乾燥させた状態です。目が細かいだけあって2000番で同様にしたときほど傷で表面は白くなりません。
5000番だとやや研磨力が足りないか?
耐水ペーパーで磨き終わった後はヘッドライト表面を軽く水洗いし、乾燥してから表面状態を見ます。
赤く囲った部分にコーティング跡だと思いますが、落とし切れずに残っています。
磨き方が悪かったのかもしれませんが、やはり5000番だと研磨力はやや弱いかなという印象です。
ここの部分含め、コーティングが残っている箇所はもう1回磨き直しました。
※研磨力が落ちる前にこまめに新しいペーパーに替えた方が良さそうですね。
耐水ペーパーの後はコンパウンド⇒コーティングをする
5000番の細かい耐水ペーパーといえど、そのままにしておけないほどの磨き傷はつくので、コンパウンドで磨いて傷をならしていきます。
さらワコーズ ハードコート復元キットに付属している超微粒子コンパウンドのベース処理剤で磨きました。
磨き作業が終わったらコーティングをしますが、コンパウンドには油分が含まれているので、ヘッドライトを洗剤で洗い十分に脱脂しておきます。
油分を除去したらワコーズのハードコート復元キットのコート剤を塗布して、一連の作業は終了です。
作業終了後にマスキングテープを剥がすときは、コート剤に水等が掛からないように気を付けましょう。
仕上がり状態。日が差し込んでいて見にくいですが、かなり綺麗になりました。
ヘッドライト磨きについてはこちらの記事にも書いています。
⇒耐水ペーパーを使ったヘッドライト磨き 少ない費用で効果は抜群
ちなみにコーティングに使用したワコーズのハードコート復元キットはおすすめです
業務用のため費用は高めですが、個人使用でも十分使い切れますし、一回当たりの費用で考えるとそんなに高くはないです。私の場合は今回で5回目の使用ですが、もう一回分くらい残っています。
硬化して使えなくなる可能性があるため開封後6か月以内に使い切ることと注意書きにありますが、私の場合、開封後2年半経過していますが、今回も使用できました。
コーティング剤としての耐久性も高い方だと思います。
⇒ワコーズ ハードコート復元キットのレビュー 耐久性はどうなのか?
比較的きれいなヘッドライトなら5000番の耐水ペーパーから磨き始めても大丈夫
5000番の耐水ペーパーを使ってみて、ヘッドライト磨きにはやや研磨力が弱めかなという印象をもちました。
耐水ペーパーは目詰まりや消耗によって磨いているうちに研磨力が落ちてくるので、5000番のように目の細かいものはこまめに新しいペーパーに替えた方がいいと思います。
古いコーティングを剥ぐのに少し時間は掛かったものの、仕上がりは磨き傷も少なく満足いくクリアなヘッドライトになりました。
数か月前に一度ヘッドライト磨きをして、再び薄っすらと黄ばんできたかな?くらいの軽い症状の場合は、5000番で必要最小限の磨き傷でヘッドライトをきれいにできるのでおすすめです。
ただし、ヘッドライト表面を手で触ってがさつきが感じられるほどである場合は、もっと目の粗いペーパーから始めた方がいいと思います。