ステアリングは運転中、常に触れているものです。新車時や新品時にはサラサラで手触りのいいステアリングも、長らく使用していると手汗や皮脂によって、べたつきやテカり、汚れが発生してしまいます。
革の縫い目をよく見ると、思っていたよりも汚れが蓄積していたりします。
べたつきやテカり、汚れは徐々に進行していくので、毎日運転していると変化に気づきにくいですが、ステアリングがきれいだと気持ちよさが段違いです。
本革ステアリングは高価な部品ですが、メンテナンスせずに放置というのはせっかくの本革を味わえなくなり、もったいないですし、できるだけ長くきれいな状態で使用したいものです。
今回はステアリングのメンテナンスに使える製品を3種類紹介します。
固く絞ったタオルで拭く方法はリスクがある
ステアリングのメンテナンスで一番簡単でお金が掛からないのは、固く絞ったタオルで拭くことです。文字通り、水で濡らしたタオルを固く絞って、それでステアリングをゴシゴシと拭きます。
ただ、この方法にはリスクがあります。
ステアリングを綺麗にしようと思うあまり、つい力を入れてゴシゴシと拭いてしまうため、本革を削ってしまうのです。
私は新品で購入した本革ステアリングを力を入れて拭いた結果、革に目で見てわかる擦れ後ができてしまい、かなり後悔しました。
参考：本革ステアリングの手入れのため固く絞った濡れタオルでゴシゴシ拭いた結果
また、パンチングレザーやステッチ部分などに蓄積した汚れは固く絞ったタオルで拭くだけでは落ちづらいです。
汚れが落ちないからと強く拭くと悲劇につながるので、やはり革用のクリーナーを使った方が後々のことを考えるとメリットが大きいと思います。
メンテナンス製品３つを紹介
一部ステアリング用ではない製品も含まれますが、3製品を紹介します。
大恵産業 ヴォランテクレーマ
本製品はステアリング専用に開発されたクリームです。本革とウレタンステアリングどちらにも使用できます。
革の本場であるイタリア製のメンテナンス製品です。
ステアリングの保護・リフレッシュ・老化防止・汚れ防止に効果があります。
本革用の洗浄製品はたくさんありますが、ステアリング専用に開発された製品というのがポイントです。革財布や革靴と同じ本革といえども、ステアリングは運転中に操作するものなので、クリームの影響でべたついたり滑ってしまうと困ります。
【製品使用レビュー】
- 塗布後のすべりやべたつき感がなく、グリップがよりしっくりきました
- 使用後べたつかず、しっとりサラサラ手になじむ感じが気持ちいい
引用：みんカラ
REAL ステアリング レザーメンテナンスキット
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本製品は本革ステアリングのクリーナーとコーティングのセットです。
靴やカバンのような革製品のメンテナンス用品は市場に多くありますが、ステアリングの革は手の油脂で汚れるという面で本質的に異なるため、ステアリング専門メーカーのREALがステアリング用に専用で開発した製品です。
手の油脂や汚れによってツヤやテカりなどの使用感が出ている革にクリーナーを使用することで、しっとりとした革本来の感触を取り戻すことができます。
また、ステアリングをクリーナーによって綺麗にするだけではなく、革専用の水性のコーティングによって、手の油脂や汚れからステアリングの本革を保護することができるのが特徴です。コーティングによる防汚効果は2年以上あります。
やや値段が高いのが難点ですが、コーティングなしのクリーナーのみでも売られています。こちらの方が安価ですね。
【製品使用レビュー】
- テカりがない新品時のレザーのように仕上がりました。
乾燥後はベタつきはなくサラサラしたら手触りになります。引用：Amazon
Ｍ.モゥブレィ・ステインリムーバー
ステインリムーバーはステアリング用ではなく、革靴用のクリーナーですが、皮脂汚れが良く落ちるのでおすすめです。
ステインリムーバーの成分が革に浸透して汚れや汗の成分などを浮き立てせて洗浄します。浮き立ってきたところを洗浄成分でとらえるので革に与えるダメージが少ないクリーナーです。
また。軟水をベースにつくられた水性の洗浄剤であるので、洗浄力が高い上に、革に優しいのが特徴です。
本製品は靴以外の革製品に使用した場合、色落ちすることがあるため、おすすめはされていませんが、実際の使用感としては、特に色落ちはしなかったので、よほど頻繁に使用しなければ問題ないと思います。
ステインリムーバーはあくまでも洗浄剤なので、使用後は革の保護のために、同じＭ.モゥブレィブランドから出ているクリームエッセンシャルを使うと良いです。
参考：ステインリムーバーで革ステアリングを綺麗にする【皮脂汚れがよく落ちます】
まとめ
ステアリングのメンテナンス製品を紹介しました。ステアリングは常に触れるものであるのでいつまでもきれいな状態を保っておきたいものです。
ちなみに、本革ステアリングをアルコールで拭くのはやめた方がいいと思います。表面の塗装剥がれや革のひび割れの原因になってしまいます。
