
AI BOXといえばオットキャスト(Ottocast)が有名だと思いますが、そのオットキャストから発売されている売れ筋モデルのP3と2025年発売の新機種NANOを両方使ってみましたので、比較と感想についてかきます。
オットキャスト P3とNANOはどちらもAI BOX
冒頭にも書いていますが、P3とNANOはどちらも「AI BOX」と呼ばれるジャンルの製品。
AI BOXとは、ざっくり、「車載用の、画面のないAndroidスマホ」です。
スマホのように、端末自体にAndroidのアプリをインストールできます。ただ、AI BOXには画面がないので、単体では使えず、車のナビ画面と接続して使うこと前提の設計。
ナビがAndroidスマホになるようなものです。
AI BOXを使うことによる一番の恩恵は、走行中にナビ画面でYouTubeやNetflix、Amazonプライムビデオ等の動画を見れるようになることだと思います。
スマホとナビを接続するものとして、Android AutoやApple CarPlayがありますが、それらは動画アプリは使えないので。
AI BOXは全ての車で使えるわけではなく、純正ナビかディスプレイオーディオで有線でのApple CarPlay接続に対応している車種のみ使えます。
オットキャスト P3とNANOの概要

正式名称は、それぞれOttoAibox P3、OttoAibox NANOです。発売時期はP3が2023年12月、NANOが2025年7月。
NANOの方が新しい機種となります。
どちらもAI BOXとしての機能は大きくは変わりませんが、一番大きな違いは、新機種のNANOは音声コマンドに対応していることです。
特定の音声コマンドによってアプリやシステム操作ができるようになっていますし、チャットAIを搭載しているので、ChatGPTのように会話を楽しむこともできます。
P3とNANOのスペック比較は以下の通り。
| 機種 | OttoAibox P3 | OttoAibox NANO |
|---|---|---|
| OS | Android 12 | Android 13 |
| CPU | Snapdragon 665 | Snapdragon 680 |
| Bluetooth Ver. | 5.0 | 5.1 |
| メモリ(RAM) | 8GB | |
| ストレージ(ROM) | 128GB | |
| microSD | 対応(最大256GB) | |
| SIMカード | 対応(Nano SIM) | |
| クラウドSIM | 対応 | |
| 二画面表示 | 対応 | |
| HDMI出力 | 〇 | × |
| 音声制御 | × | 〇 |
| 参考価格 | 約45,800円 | 約48,799円 |
基本スペックは似ていますね。
価格は新機種のNANOの方が、3,000円ほど高いです。
メモリはどちらも8GBと、Android端末としては大容量なので、複数アプリを同時使用してもカクついたりしない十分な性能があります。
P3とNANOの大きな違いは以下3点です。
- NANOはAndroid13を搭載
- P3はHDMI出力に対応
- NANOは音声コマンドによる制御ができる
それぞれ説明します。
NANOはAndroid13を搭載
P3の搭載OSはAndroid12なのに対し、NANOは一世代新しいAndroid13が搭載されます。
Android12がリリースされたのは2021年10月でやや古く、OSのサポート期間も短いです。
他社のAI BOXも新しく発売されるものはAndroid13を搭載しているので、NANOがAndroid13を搭載しているのは、新機種のメリットですね。
セキュリティの面でもOSのバージョンは新しいに越したことはないですね。
P3はHDMI出力に対応

P3にはMini HDMIポートが搭載されていて、外部モニターへの映像出力ができます。
ミニバンなどで後席用のフリップダウンモニターがある場合は、モニターの方にYouTubeやプライムビデオの動画を映し出せたりと便利な使い方ができます。

私の乗っているCX-60には後席モニターはないので、試しにモバイルモニターと接続してみました。

このようにナビと同じ映像をモバイルモニターに映し出すことができます。
NANOは音声コマンドによる制御ができる

P3にないNANOの最大の特徴として、音声コマンドによる操作が可能となっています。
NANOとGPTの2種類のモードがあります。

NANOでは「Hey NANO」と呼んで起動し、決まったコマンドを言うことで、音楽、動画の再生やアプリ操作等ができます。
例えば「○○○まで案内して」と言うと、Googleマップが開いて、○○○までのナビを開始してくれます。
GPTは、「Hey GPT」で起動し、チャットAIとの対話ができます。決まったコマンドはなく、ChatGPTと会話をするようにやりとりができて面白いです。
現行マツダ車のナビはタッチ対応していないので、AI BOX接続後は、コマンダーか、別売りのBluetoothリモコンで操作することになるのですが、操作がまごつくこともあります。
OttoAibox NANOはその不便な面を音声操作でカバーしてくれます。
実際にP3とNANOを使い比べてみた感想
外観の違い


筐体の比較。P3の方が、表面がガラスのような素材で光沢があり、質感高く見えます。

P3はアンビエントライト機能もあるので、車内インテリアとしても映えますね。


NANOは本体に1.83インチの小型ディスプレイが搭載されていて、表情のアニメーション、Wi-Fiの状態、時刻、再生中のコンテンツの情報を表示できます。
UIやサクサク度合に大きな違いはない


Androidのバージョンが異なりますが、P3とNANOとで音声制御の有無以外にユーザーインターフェースに大きな違いはないですね。
アプリ一覧画面も似たような感じです。
一部、プリインストールアプリの違いはあります。P3はアンビエントライト関係、NANOは音声コントロール用のアプリが最初から入っています。


二画面表示はどちらも同じようにできます。
どちらもメモリ8GBなので、操作したときのサクサク度合も同じです。
メモリは十分な容量があるので、二画面表示にしてもカクつくことはないです。

YouTubeやAmazonプライムビデオアプリの使い勝手等においても、P3とNANOで差はありません。
NANOは音声操作ができるのが便利
NANOは決められたコマンドを言うことで、アプリの操作等ができます。

「Hey NANO」と言うと、反応して画面左上に「お聞きしています...」と出ます。

本体ディスプレイは、聞き耳を立ててるようなアニメーションに変わります。

音声コマンドに「YouTubeで○○○の動画を再生」というものがあるので、○○○にオーケストラを入れて話してみます。

すると、検索したのか、ほどなくしていくつかの動画候補が出てきます。
上の方に"最初のページ"、"もちろん"のように次のコマンドのサジェストが出るので、「最初のページ」と言うと、

1番目にきている動画が再生されます。
”ばんごういち”、"ばんごうさん"のような言い方でも選択できます。
音声によって、アプリを開くだけではなく、動画をピンポイントに再生できるのはかなり便利ですね。
P3はこのような音声操作に対応していないので、検索しようとしたら手動操作をして文字入力までしなければならず、手間がかかります。
ただ、「YouTubeで○○の動画を開いて」と、決められたコマンドと少し違うようにいうと、コマンドとして認識しないので、あまり融通はきかないようです。
どちらかが上位ということはなく、用途によって選ぶのが良い

オットキャストのP3とNANOの比較をしました。
それぞれの詳細レビュー記事も書いているので、参考ください。
- 【OttoAibox P3・レビュー】CX-60でオットキャストを使ってみる│YouTube等を走行中のナビに映せる!【不具合もなし】
- CX-60でOttoAibox NANOを使ってみる|音声操作対応でマツダのナビにも便利!【不具合はなし!】
Andorid端末としての性能やUIに大きな違いはないので、新しいNANOが上位互換機種ということはなく、実際の使用シーンを想定して用途に合う方を選んだ方がよいと感じます。
- P3はHDMI出力があり、3,000円ほど安価
- NANOは一世代新しいAndoroid13を搭載し、音声コマンドによる操作ができる
後席モニターに映し出すことを重視するならP3だし、音声制御できることを重視するならNANOですね。
私だったらどちらを選ぶかというと、NANOですね。
私が乗っているCX-60は後席モニターがないので、HDMI出力は基本使いませんし、ナビがタッチ対応していないため、NANOの音声コマンドで制御できる機能は便利だからです。
ちなみに、オットキャスト製品は、Amaznon等ではなく、公式サイトで購入するのがおすすめです。
値段も公式サイトの方がちょっとだけ安いですし、公式サイトから購入するとBluetoothリモコンや急速充電器等の特典がもらえるからです。
また、購入の際は、メーカー様より発行いただいた下記クーポンを使うことで、1,500円OFFと一年間の延長保証が適用されるので、ぜひお使いください。
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