中古で購入した私のレガシィにはもともと純正の本革ステアリングが装着されていました。長い年月・距離を使われ続けていたであろうステアリングは、ところどころ塗装は剥がれ、全体的に艶々としており、縫い目の部分には汚れが溜まっていました。
見栄えが悪く、運転する度に気になっていました。ステアリングは運転中は常に触れる部分だし、まだまだ乗り続けるつもりだったので、思い切って新しいステアリングに交換することに。
新しいステアリングはきれいなままで長く使いたいと思い、時折手入れをするようにしていましたが、今回は本革ステアリングの手入れには気を付けた方がいいですよという話です。
新品の本革ステアリングはすべすべ
こちらは純正の本革momoステアリングです。硬くて一部剥がれた表面の革、縫い目や隙間に溜まった汚れと、使い込まれた感満載です。
こちらが交換したばかりの新品の本革ステアリングです。色は薄いグレーのような感じで、手触りはすべすべ・さらさらでした。本革の匂いもして運転する度に満足していました。
ちなみに交換したステアリングは純正の直径375mmからの小径化も兼ねてDAMDの直径358mmの本革ステアリングを選びました。
固く絞った濡れタオルで拭くだけの手入れ
この素晴らしい本革ステアリングの手触りをずっと維持していきたいと思い、ネットで手入れ方法について調べたところ、水に濡らして固く絞ったタオル等で定期的に軽く拭くようにするのがいいとの情報を得ました。
私は2週間に1回ペースくらいで洗車していたので、洗車の度に、固く絞った濡れタオルで軽く拭くようにしていました。(洗車の度に必ずやっていたわけではないですが)
革の表面を傷つけないように最初こそは軽い力で拭いていましたが、皮脂汚れがちゃんと取れていないのか、パンチングレザーの穴に汚れが蓄積していき、薄いグレーだったステアリングも脂を吸ってなのか黒くなってきました。夏になるとベタツキもありました。
拭く力が足りていないのかと思い、次第に表面を軽く削り取るくらいの気持ちで力を入れて拭くように。
本革手入れ用のクリーナーを使えば、汚れがしっかり落ちて革も傷めない手入れができるであろうことは知っていましたが、横着して簡単でコストも掛からない固く絞った濡れタオルで拭くという手入れを続けました。
本革ステアリングをゴシゴシと拭きすぎた結果
夏季連休の最後の日に洗車に行きました。夏で汗をかくためステアリングの汚れ・べたつき・テカりも蓄積していたので、いつもより念入りにステアリングの拭き作業をやったのです。
翌日から仕事という現実も待ち構えており、ぼーっとしながら長いこと無心にゴシゴシとステアリングを強く拭いていました。
洗車が終わり出発しようとステアリングを握ると、これまでなかったかさつきを感じました。
写真だと分かりにくいですが、ガングリップ形状の出っ張った曲線部分の表面が削られてボロボロになってしまっています。
全体的に表面もかさついているように見えるので、強く拭きすぎて本革を傷つけてしまっていたのだと思います。
交換してから2年経ってないくらいなのに、キズものにしてしまいました。
本革ステアリングの手入れには注意を
あー、やってしまったと後悔の念がふつふつとわいてきました。傷ついたのはステアリングの4時方向あたりで良く触れる場所なのでなおさらです。
考えれば当たり前のことですが、タオルなどで強く擦りすぎると本革ステアリングの表面が削れてボロボロになってしまいます。
本革ステアリングを固く絞った濡れタオルで拭いて手入れする場合は、軽めの力で拭くように気を付けましょう。
本革ステアリングの手入れを、固く絞った濡れタオルで拭くだけで済ますのはどうやら無理があるようです。汚れをきれいにしようとゴシゴシ擦りすぎると私のように革を傷めます。本革用クリーナーなどを使ってきれいにするのが良さそうです。
でも、固く絞った濡れタオルで軽く拭くだけでもべたつきやテカりなどはある程度消えるので効果はあります。より綺麗にしたいのならプラスでクリーナーなどを使うのがいいのかもしれません。