今回は、コスパに優れたイヤホンメーカーのSOUNDPEATSから新たに発売されるオープンイヤー型のイヤホン「GoFree2」のレビューをします。
耳を塞がないオープンイヤー型イヤホンは最近人気が高くなっていますが、カナル型イヤホンのように耳にすっぽりと密着しないので音質面で不利ではないかと思い、あまり関心のないジャンルでした。
ですが、結論から言うと、
- 十分すぎるくらいの低音が出る
- 付けているのを忘れるくらいの軽い装着感が武器
- 長時間付けっぱなしのながら聴きとの相性がとにかく良い!
という感想をもちました。
SOUNDPEATS GoFree2を実際に使ってみて感じたメリット・デメリット含めて紹介したいと思います。
本記事はSOUNDPEATS様より製品を提供いただいて執筆しています。
- SOUNDPEATS GoFree2の基本スペックについて
- オープンイヤー型イヤホンのメリット・デメリット
- SOUNDPEATS GoFree2の外観・機能について
- SOUNDPEATS GoFree2の使用感レビュー
- 【まとめ】オープンイヤー型イヤホンまじで使える!
SOUNDPEATS GoFree2の基本スペックについて
通信方式 | Bluetooth Ver.5.3 |
---|---|
対応コーデック | SBC、AAC、LDAC |
ドライバー方式 |
16.2mmダイナミックドライバー |
重量(実測値) | 約9g(イヤホン片側) 約73g(ケース+イヤホン両側) |
防水規格 | IPX5 |
充電ポート | USB Type-C |
ワイヤレス充電 | × |
ANCノイズキャンセリング | × |
マルチポイント対応 | 〇 |
ゲーム(低遅延)モード | 〇 |
最大再生時間 | イヤホン単体:9h、ケース込み:35h |
通常価格 | 7,880円 |
ハイレゾ音源を再生できるLDAC対応、マルチポイント接続、ゲーム(低遅延)モードなど、各種機能が充実していながら1万円以下の価格設定なので、コスパの良さが光りますね。
イヤホン単体で最大9時間使用できるので、仕事中にずっと付けっぱなしにすることもできます。
ANCノイズキャンセリング機能はありませんが、通話先相手へのノイズを抑えるENC通話ノイズリダクション機能はあります。
GoFree2の通常価格は7,880円ですが、Amazonにおいては割引クーポンやセールにより実質6,900円ほどで購入ができます。
さらに、レビュー記事公開にあたりSOUNDPEATS様より発行いただいた下記クーポンコードを利用すれば、プラスして5%OFFで購入可能です。
- クーポンコード:GOF2BK5YB1
- 利用期限:2023年12月22日 23:59
オープンイヤー型イヤホンのメリット・デメリット
GoFree2レビュー前に、カナル型イヤホンと比較したオープンイヤー型イヤホンのメリット・デメリットを整理しておきます。
ちなみに、ここで述べるオープンイヤーイヤホンというのは骨伝導イヤホンとは異なり、空気伝導のイヤホンのことです。耳掛け式のヘッドホンに近いですね。
装着感が軽く閉塞感がない
耳の穴に挿しこむカナル型イヤホンは、音楽に没頭できる利点があります。
ですが、耳の穴に何かが詰まっているという物理的な刺激や閉塞感があるデメリットもあります。
オープンイヤー型イヤホンは、眼鏡のように耳に掛けるだけで耳を塞がないので、長時間使用でもそのような疲れが出にくいメリットがあります。
外耳炎を防げる
テレワークなどの普及に伴い、イヤホン長時間使用による外耳炎が増加傾向にあると言われています。
イヤーパッド接触の刺激や汗によるかぶれが原因だとされているため、耳の穴に入れないオープンイヤーイヤホンは外耳炎の防止には効果的です。
ながら聴きとの相性抜群
オープン型イヤホンは何かしながら聴くというシチュエーションに非常に向いています。
ウォーキングや仕事中などですね。
カナル型のように周囲の環境音をシャットしないので、外で使用する場合でも車や自転車の気配に気付け、安全性が高まります。
カナル型イヤホンを装着しながら散歩すると、自分の足音の振動がゴワゴワと伝わってきてしまい不快ですが、オープンイヤー型ならそのようなこともありません。
没入感ではカナル型イヤホンに劣る
音質面ではデメリットもあります。
耳を塞がないので、周囲の音が入ってきてしまうことに加え、低音域が弱くなりがちです。
純粋に音楽鑑賞に没頭したいときは、カナル型イヤホンの方が向いていると言えます。
遮音性はほぼない
耳を塞がないので当然ですが、遮音性はほぼありません。
カナル型イヤホンのような耳栓効果は期待できません。
周りが騒がしい環境だとイヤホンからの音と環境音が混じってしまいます。
周囲の状況を把握できるというメリットの裏返しでもあるのですが、使用環境を選ぶイヤホンではありますね。
SOUNDPEATS GoFree2の外観・機能について
それでは外観から見ていきます。
内容物は以下の通り。
- イヤホン本体、充電ケース
- 取扱説明書(日本語対応)
- 充電ケーブル(Type-A to Type-C)
オープンイヤー型なので、イヤーピースはありません。
ケース表面はマットな質感となっています。
表面には細かな白い粒々がちりばめられていて質感が高いです。
最初遠めから見た時はほこりが付着しているのかと思いました(笑)
充電端子はType-C。
オープンイヤー型イヤホンなので、一般的なイヤホンと比べてケースはやや大きめですね。
厚みに関しては、ほぼ変わりません。
フタを開けると、こんな感じでイヤホンがおさまっています。マグネットでくっついているので、逆さまにしても落ちません。
ケース裏側には、小さく技適マークがついていますね。
イヤホン本体には、タッチパネル部と耳掛けフックの先端部に金属調の加飾がされていて良いアクセントとなっています。
写真では伝わりづらいかもしれませんが、金属調の部分はブルー混じりのシルバーでとてもCOOL。
実際の材質は金属ではないので、耳掛けの部分は冬でも冷たくありません。
裏側(耳にあたる部分)はシリコンのような素材となっています。
赤く囲んだ箇所から音が出ます。16.2mmの大口径ドライバーが搭載されています。
イヤホン左右にあるSOUNDPEATSのロゴ部分(赤丸部)をタップすることで以下の操作ができます。
- 再生/一時停止:再生/一時停止:左右どちらかのボタンをダブルタップ
- 音量-:左側のボタンを1回タップ
- 音量+:右側のボタンを1回タップ
- 曲送り:右側のボタンを約1.5秒長押し
- 曲戻し:左側のボタンを約1.5秒長押し
- 電話を受ける/切る:左右どちらかのボタンをダブルタップ
- 受信拒否:左右どちらかのボタンを約1.5秒長押し
- 通話切替:(通話中)左右どちらかのボタンを約1.5秒長押し
- 手動でペアリング:左右どちらかのボタンを約6秒ほど長押し
- 音声アシスタント機能を起動:右側のボタンを3回連続でタップ
- ゲームモードオン/オフ:左側のボタンを3回連続でタップ
- 電源オン:タッチボタンを約1.5秒長押し
- 電源オフ:タッチボタンを約10秒長押し
Capsule3 ProとOperaシリーズでは対応していなかった曲戻しができるのはうれしいですね。
カナル型イヤホン(SOUNDPEATS Capsule3 Pro)との大きさ比較。耳掛けフックがある分大きめです。
SOUNDPEATS GoFree2の使用感レビュー
それでは、GoFree2の実機を使用してみてのレビューをしていきます。
耳をふさがないのに十分すぎる低音
オープンイヤー型イヤホンは、耳を塞がないし、耳の穴から少し離れた場所に音源がくるので、低音がスカスカになるのではないかとの懸念がありました。
ですが、いい意味で裏切ってくれました。
16.2mmというかなり大きめのダイナミックドライバーを採用しているのもあってか、十分すぎるほどの低音が出ます。
カナル式イヤホンのドライバーは大口径といわれるものでも10~12mm前後なので、いかに大口径なのかが分かると思います。
一方で、SOUNDPEATSの同価格帯のカナル型イヤホン:Capsule3 Proと比較すると、低音や音の解像度は劣るように感じられました。
とはいっても、十分に音楽鑑賞を楽しめるほどの音質です。耳を塞がないのにこれほどのポテンシャルがあるのには驚かされます。
注意点としては、耳に掛ける位置によって音質が変わってくるので、イヤーフックをくるっと回して自分にとって適切な位置に調整することが大事です。
また、SOUNDPEATSアプリ上でイコライザー調整ができるのですが、結構変化するのでいろいろ試してみると面白いです。
プリセットからの選択以外にも自分でバーを動かして調整もできます。
つけてることを忘れるほど装着感が軽い
オープンイヤー型イヤホンの大きな武器の一つですが、装着時にいい意味で存在を主張しないです。
カナル型イヤホンは長時間装着していると、イヤーパッドを押し込んでいることによる耳の疲れや閉塞感、時期によっては蒸れが出てきて、一定時間ごとに外したくなりますが、GoFree2は装着していることをマジで忘れます。
装着していることを忘れた出来事として本当にあったことなのですが、GoFree2を使おうとケースを開けるとイヤホンが入ってなくて、さっきからずっと耳に装着したままだったというシチュエーションがありました(笑)
耳の穴を塞がないのと、その軽さゆえに装着していることを意識させないんですよね。
このメリットは地味に大きくて、カナル型を付けっぱなしでの疲労や外耳炎のリスクをなくせるので、テレワークなどでずっと付けっぱなしにする人には最高のアイテムになると思います。
また、耳の穴に押し込んで装着するカナル型と比べ、オープンイヤー型は耳にフックを掛けるので、落下しにくいメリットもあります。
イヤホンを装着したまま水回り作業やトイレに行くときなど、イヤホンが落下しないかヒヤヒヤするのですが、GoFree2ならその心配も不要。
イヤホンが外れづらいことにより余計な意識をせずに済むことも、軽い装着感へ寄与していると思います。
マルチポイントが便利すぎ!
マルチポイント接続の機能は初めて使ったのですが、はっきり言って便利過ぎ!
マルチポイントとは、2つの機器に同時接続できるというもの。
イメージしづらいと思うので具体例を出すと・・・
PCで作業しながらPCアプリのSpotifyで音楽を聴いている。作業を終え、夕食を作るためにキッチンに移動。キッチンに置いたタブレットでYouTube動画を見ながら夕食準備をしたいシチュエーション。
マルチポイント接続対応のGoFree2であれば、
- PCでSpotifyの再生停止ボタンを押すor GoFree2のタップ操作で再生停止
- タブレットで動画再生ボタンを押す
たったこれだけで、イヤホンの再生元がPC→タブレットに切り替わります。
簡単すぎて衝撃を受けます。
GoFree2がPCとタブレットのどちらから音が出てもいいようにスタンバっているようなイメージです。
マルチポイント非対応のイヤホンで同様のことをするには、一旦PCのBluetoothをOFFにして接続を解除し、タブレットのBuletooth設定画面に移り、ペアリング済みのGoFree2と接続する必要があります。
工数が多くて面倒なので、1機器に1イヤホンというような運用になりがちです。
ちなみに、デフォルトではマルチポイント接続が使用できるようになっておらず、アプリで機能をONにする必要があります。
作業中のながら聴きとの相性が良い
もしかしたら私だけなのかもしれませんが、仕事やパソコン作業中にカナル型イヤホンを装着していると(何も音楽を聴いてなくても)なぜか眠くなることがあります。
耳を塞ぐことによるこもったような感覚が眠気を誘うのでしょうか?
作業に集中したくてイヤホンをしているのに、眠くなっては本末転倒です。
オープンイヤー型のGoFree2では、ずっと装着していてもそういう感覚はありません。
また、上述の通り、マルチポイント接続により端末間の接続切替が即行なので、作業中に電話があってもイヤホンを付け替える必要もありません。
電話の時もカナル型のように自分の声がこもらないので、オープンイヤー型の方が断然通話しやすいですね。
【まとめ】オープンイヤー型イヤホンまじで使える!
SOUNDPEATSの耳を塞がないオープンイヤー型イヤホン「GoFree2」のレビューでした。
ながら聴き、長時間使用に対しては非常に相性がよく、間違いなく今後の生活に欠かせないアイテムとなりそうです。
個人的には、純粋な音楽鑑賞にはカナル型イヤホン、仕事や作業中の長時間のながら聴き、散歩やスポーツなどのアクティビティ中はオーブン型イヤホンと使い分けるのがベターだと思っています。
使い分け前提であれば、構造的に音質面で不利なオープンイヤー型にコストを掛けるよりも、機能十分でコスパに優れたGoFree2はおススメです!
他社では2~3万円のオープンイヤー型もある中、7,000円程で購入可能なGoFree2はコスパが良すぎです。