今回は、4カメラのドライブレコーダー「Vantrue N5(NEXUS 5)」についてレビューします。
前後2カメラのドライブレコーダーは聞いたことがありましたが、前後に加え、車内を前方と後方の2視点からも録画できるドラレコがあるということは初めて知りました。
実際に使用してみて、機能全部入りでかなり便利なドライブレコーダーだと感じます。
特に以下の点が本機の特徴ですね。
- 4カメ構成により前後左右死角なしの映像を記録できる
- WQHD&STARVIS 2搭載により暗い場所でも鮮明に撮れる
- Wi-Fi接続によるスマホアプリとの連携が便利
それでは、レビューしていきます。
本記事はVantrue様より製品を提供いただき、執筆しています。
Vantrue N5の概要
Vantrueは中国の深圳に本社を置くドライブレコーダーメーカーです。
Vantrue N5は2023年6月に発売されたVantrueのフラッグシップモデル。2020年に同社から発売されている3カメ構成のN4の上位機種となります。
N4にはなかったリア車内カメラが追加されたことにより、車両側面も映すことができるようになりました。
主なスペックは以下の通り。
製品名 | N5 |
---|---|
製品サイズ(おおよそ) | フロント:123×55×42mm、リア:84×40×30mm |
重量(実測値) | フロント:200g、リア:51g |
解像度 | フロント:2592×1944/28fps フロント車内:1920×1080/30fps リア車内:1920×1080/30fps リア:1920×1080/30fps |
カメラスペック | フロント: SonySTARVIS 2 IMX675 + WDR フロント車内:IR LED×4 +WDR リア車内:IR LED×4 +WDR リア:HDR |
視野角 | 158°/160°/160°/165° |
ディスプレイ | フロント:3.19インチ |
対応ストレージ | MicroSDカード(最大512GB) |
録画ビデオ形式 | MP4 |
動作温度範囲 | -20℃~65℃ |
GPSロガー | 〇 |
Wi-Fi対応 | 〇 |
音声コントロール | 〇 |
Vantrue N5は、Amazonで購入するのが安いですが、本記事公開にあたりメーカー様より発行いただいた下記クーポン(Amazonでのみ使用可能)を使用すれば、ダッシュボードの映り込み等を軽減できるCPL偏光フィルターを無料で入手できます。
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Vantrue N5の特徴
Vantrue N5は非常に機能が豊富で全部は紹介しきれないので、いくつか特徴をピックアップします。
4カメ構成で前後左右360度を録画できる
Vantrue N5の大きな特徴の一つが4カメラ備えていること。
筐体は2つですが、フロント/リアカメラの前後にそれぞれ一つずつカメラがあり、合計で4カメラ構成となっています。
これにより前後左右を死角なく撮影することができます。
セダン車(スカイライン)に取り付けたときの各カメラの映像キャプチャーを以下に載せます。
ちなみに、VANTRUEのロゴが左上に入っていますが、これは設定で消せます。
取り付け位置/レンズの角度によって映る範囲は変わりますが、この場合、映るのはほぼ前席とドライバーのみとなります。
車内カメラのレンズは角度調整できますが、カメラ自体をミラーの裏側に取り付けているので、これ以上角度を上げるとミラーの裏側が映ってしまいます。
カメラをガラスに貼り付ける際はそこらへんは考慮した方が良いですね。
車内の様子に加え、車両の両サイド、フロントまで映ります。
視野角も十分あるので、サイドは結構広い範囲が映ります。例えば、片側2車線道路で右車線を走っているときに、4車線分と歩道まで映ります。
特にVantrue N5の肝となるのはリア車内カメラです。車両側面を映すことができるので、ドアパンチや側面衝突も記録に残すことができます。
1カメラで360度撮影するタイプもありますが、魚眼レンズにより映像が歪んで見にくいデメリットがあります。
Vantrue N5は4カメラによる360度撮影なので、映像が歪むこともなく自然な記録を残せます。
STARVIS 2搭載により暗い場所に強い!
STARVIS(スターヴィス)は、SONYが開発した暗所に強いイメージセンサーの技術です。
STARVISにより、街灯のない路地裏のような暗闇でも、わずかな光を捉えて被写体の色や形をリアルに再現することができます。
STARVIS 2はより進化して、さらにダイナミックレンジが広くなり、暗いところから明るいところまで安定して撮ることができます。
STARVISの有る無しでどのくらい変わるのか?見比べてみるとその差は瞭然です。
実際に、街灯のない真っ暗な田舎道で、夜間にスモールライトのみ点灯した状態で撮った映像で比較します。
こちらはSTARVIS非搭載のドラレコの映像キャプチャー。上の方に写っているのはナビのテレビ画面です。
スモールライトは点灯しているのですが、あたりは真っ暗で遠くにある建物の明かりがちらほら写っている程度です。
こちらはSTARVIS 2搭載のVantrue N5の映像キャプチャー。
少ない光量でも、道の様子や空との境界、遠くの建物の形、雲などをはっきりと映し出すことができています。
実際に映像で見比べてみるとかなり大きな差があります。
夜間の走行記録や駐車監視で本領を発揮すること間違いなしですね。
Wi-Fi接続によるスマホとの連携が便利
Vantrueの専用アプリを使うことでスマートフォンとVantrue N5をWi-Fi接続できます。
通常ドラレコの映像を確認するにはSDカードを抜いて、パソコン等に接続してみる必要がありますが、Wi-Fi接続することで、SDカードを抜くことなくアプリ上で録画した映像を確認できます。
アプリからスマホ内にデータのダウンロードできますし、アプリ上でダウンロードした動画ファイルのトリミングもできます。
5GHzのWi-Fiに対応しているからなのか、ダウンロードも速いですね。
事故など万が一のとき、出先で映像を確認したいときや見せたいときなどに非常に使い勝手が良いと思います。
解像度やGセンサーの感度、ループ録画時間など細かい設定もアプリ上でできます。
ドラレコのファームウェアアップデートが出た際も、アプリ経由で簡単にアップデートできます。
わざわざパソコンにSDカード挿してデータをダウンロードし、そのSDカードをドラレコに戻して・・・のような手間が省けるので楽です。
その他機能が豊富!
Vantrue N5は機能全部入りといってもいいくらいに高機能なドラレコです。
例えば、音声コマンドに対応していること。
ドラレコ本体のスイッチやスマホアプリからも操作できますが、音声コマンドによる操作も可能となっています。
例えば、以下のようなコマンドがあり、「写真を撮る」と言えば、その場で静止画撮影をしてくれます。
- ビデオスタート:録画開始
- ビデオをロック:イベント録画
- 音声ON:録音開始
- 音声OFF:録音中止
- 写真を撮る:静止画撮影
- Wi-Fiを開く:Wi-Fi ON
- Wi-Fiを閉じる:Wi-Fi OFF
- スクリーンオン:ディスプレイ電源ON
- スクリーンオフ:ディスプレイ電源OFF
個人的には「ビデオをロック」のコマンドが便利だと思います。
録画映像が上書きされてほしくないシチュエーションがあったときに「ビデオをロック」と発声するだけでそのシーンは別フォルダに保存されるのでその映像は上書きされませんし、後でファイルを探しやすくなりますね。
また、GPSを内蔵しているので、スマホアプリor専用のPCソフト経由で見れば、録画された映像とgoogleマップ上に走行ルートを連動させて一緒に表示させることもできます。
「この録画映像はこの場所を走ったときのもの」だと正確に分かるので、旅行やドライブに行ったときの思い出の記録としても使えそうです。
他に駐車監視機能もありますが、動体検知、衝撃検知(省電力/クイックスタート)、低ビットレート、タイムラプスなど、録画モードの選択肢が豊富で、状況に応じてバッテリーの節約もできますね。
Vantrue N5の外観・機能について
それでは、Vantrue N5の外観を見ていきます。
カメラ本体はこのように丁寧に梱包されています。
内容物は以下の通り。
- フロントカメラ
- リアカメラ
- GPSマウント
- Type-Cケーブル 6m(リアカメラ接続用)
- USBケーブル(データ転送用)
- シガーソケット電源ケーブル 3.5m(フロントカメラ給電用)
- 静電気接着シート(2枚)
- 内張りはがし
- クリーニングクロス
- プライマー(2枚)
- 録画中ステッカー(2枚)
- 予備用両面テープ(2枚)
フロントカメラ。
写真では伝わりにくいと思いますが、ドラレコとしては結構大きめで、手に持った感じもずっしりと重いです。
実測値で200gあります。今時のスマートフォンくらいの重量ですね。
車外前方をうつすフロントカメラと車内を前方からうつすカメラの2カメラ構成です。
保護シートをまだ剝がしていませんが、フロントカメラには3.19インチの大型スクリーンがついています。
フロントカメラ底面。ボタン類やマイク、赤外線カメラの光センサーがついています。
側面部はマグネット式のフタになっていて、開けるとMicro SDカードのスロットがあります。
SDカードは1枚で前後ドラレコの映像を録画できます。前後別々のドライブレコーダーを使用しているとSDカードは2枚必要になるので、1枚で済むのは便利ですね。
フロントカメラとGPSマウントはマグネットで固定されます。結構強めなので外れる心配はありません。
GPSマウントはボールジョイントになっているので、角度を自由に変えることができます。
リアカメラ。横長タイプなので、後方視界の邪魔にならないのが良いですね。
重量は51g。
車外後方をうつすリアカメラと車内を後方からうつすカメラの2カメラ構成です。
上述していますが、車内を後方からうつすカメラにはサイドガラスの外側も映るので、サイドカメラの役割も兼ねています。
フロントカメラとリアカメラはType-C to Type-Cケーブルで接続します。ケーブルの長さは6m、まあまあ太めですね。
カメラ、ケーブル類はこのように接続します。
シガーソケットケーブルでフロントカメラに給電。リアカメラはフロントカメラとType-Cケーブルで接続することで給電と映像同期がされます。
Vantrue N5の使用感レビュー
ドラレコを取り付ける
取り付けといっても配線等は内装に隠さない仮取り付けとなります。
取り付けたフロントカメラの様子。右の方にちらっと写っているのは別のドラレコです。
リアカメラ。
前後カメラともに横長タイプなので視界の邪魔にならないのが良いですね。
Vantrue N5は右側のドラレコと比べると(見えにくいですが)大きめですが、外から見るとそこまで存在感があるわけではありません。
(フロントカメラ→天井→ピラー→インパネ横→ドア下足元→リアシートの横→リアカメラ)
フロントカメラとリアカメラは上記のような経路で仮配線(内装の中に隠さず沿わせただけ)して接続しています。
付属の6mケーブルはセダン車(スカイライン)では足りましたが、余裕があるとまではいかないので、ミニバンなどフロントガラスからリアガラスまでが長い車だと足りない可能性が高いと思われます。
N5用の延長ケーブル9mと15mが別売りされているみたいなので、届きそうにない場合は事前にそちらを準備しておいた方がよさそうです。
配線途中で長さが足りないと分かったら、やり直しになってかなり面倒くさいことになります。
映像が鮮明できれい!(特に夜間に強い)
N5のフロントカメラは、フルHD(1920×1080)の約1.8倍の解像度であるWQHD(2560×1440)での録画に対応しているので、かなり高画質です。
フルHDと見比べみても、WQHDの映像の方がきめ細やかでナンバーなどの数字が読み取りやすいですね。
- 高解像度(WQHD)
- 白飛び・黒潰れしにくい(WDR)
- 暗い場所でも鮮明に撮影できる(STARVIS 2)
という要素を満たしているので、N5で撮れる映像は非常にクリアできれいです。
私は約7年前に購入したユピテルのDRY-ST1500cというドラレコを使用しているのですが、それと比較するとVantrue N5の映像は非常にきれいで、「こんなに変わるものなんだ」とその差には驚きました。
映像キャプチャーで比較してみます。
※ユピテル DRY-ST1500cは、フルHD、HDR対応というスペックです。
薄暗い夕方の時間帯です。ユピテルの方は店の電光看板が光で白飛びして読みにくいですが、N5の方ははっきりと看板の文字(エディオンやCREATE)が読み取れます。
夜間のキャプチャー。全体的にN5の方がくっきりしています。
ガソリンスタンドの価格表示がDRY-ST1500cは光でボヤけて読めないですが、N5の方ははっきりと数値を読めます。
これは決してユピテルの方をボケてる瞬間のキャプチャーを選んでいるわけではないです。映像をコマ送りしてもずっとボケてしまっています。
また、左端にあるガードレールの棒がDRY-ST1500cの方はボケて横に伸びてしまっていますね。
昼間のキャプチャー。N5の方が解像度が高い分細部がより鮮明なのと、色味が鮮やかに映りますね。
N5の方が全体的に明るめに撮れています。
ただ、記録としてはどちらもナンバーは読み取れますし(上記画像ではボカシを入れています)、問題ないレベルです。
総評すると、N5は暗くなってきた夕方~夜間でも鮮明ではっきりとした映像が撮れるのが特徴的です。
ユピテル DRY-ST1500cは暗くなると、光源につられてその周囲まで白っぽくなってしまいますが、Vantrue N5は見事にそれを防げています。
薄暗い夕方~夜の時間帯が一番事故が多いといわれるので、その時間帯でもはっきりとした映像を残せるのは強い味方となります。
前後左右ともに視覚なしでいざというときの記録として万能
N5の特徴として上述しましたが、4カメ構成なので前後左右の死角がなく360度撮影できます。
駐車中も隣の車が映るので、ドアパンチ対策になりますね。
フロント車内とリア車内カメラは、デフォルトでは暗くなると自動で赤外線モードに切り替わり、真っ暗な状態でも白黒で映すことができます。
それぞれこのような感じに映ります。
撮影されたファイルは「日付_時間_(4カメ分の動画を1セットとした)連番_録画モード_カメラ位置.MP4」という名前で保存されます。
録画モードは通常録画ならN、イベント録画ならEとなります。
カメラ位置は、フロント:A、フロント車内:B、リア車内:C、リア:Dとなります。
後で動画を探すときに分かりやすい命名規則ですね。
まとめ
以上、Vantrue N5のレビューでした。
もう一度本製品の特徴をまとめておくと、
- 4カメ構成により前後左右死角なしの映像を記録できる
- WQHD&STARVIS 2搭載により暗い場所でも鮮明に撮れる
- Wi-Fi接続によるスマホアプリとの連携が便利
です。
個人的には、リア車内カメラ搭載によってサイドが撮影できるのと、STARVIS 2搭載により暗い場所でもわずかな光をとらえて鮮明な映像を撮れる、明暗差があっても白飛びしたりしないのが、Vantrue N5の良い点だと感じました。
Vantue N5は、Amaazonのタイムセール時を狙えば35,990円で購入できます。
私は今、1カメラのドラレコを前後別々に購入して合計金額が3万円ほどでしたので、それを考えると4カメでこの値段はめちゃくちゃコスパが良いと思います。
本記事公開にあたりメーカー様より発行いただいた下記クーポン(Amazonでのみ使用可能)を使用すれば、ダッシュボードの映り込み等を軽減できるCPL偏光フィルターを無料で入手できます。
N5とCPL偏光フィルター両方ともカートに入れて、コードにNDM5NW9Tと入力することで使用できます。
誰でも使用可能です。かなりお得かと思いますので、ぜひご活用ください。
- クーポンコード:NDM5NW9T
- 期限:2024/6/30 23:59
- VANTRUE N5 Amazon販売ページ
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