今回は、コスパの良いモニターメーカーであるInnoViewの15.8インチのモバイルモニター「INVPM406」のレビューをします。
INVPM406の特徴は簡潔にいうと以下の通り。
- 一般的な15.6インチより少し大きい15.8インチ
- VESAマウントに対応している
- InnoViewらしく低価格
正直、一度でもモバイルモニター(外部モニター)でデュアルディスプレイの快適さを味わってしまうと、便利すぎてそれなしには戻れなくなります。
今回紹介するINVPM406は15.6インチより少しだけ大きい15.8インチ。なのにリーズナブルな価格なので、モバイルモニターとしておすすめできる製品です。
本記事はInnoView様より製品を提供いただいて執筆しています。
- レビューの前に・・・
- InnoView INVPM406の概要
- InnoView INVPM406の特徴
- InnoView INVPM406の外観・機能
- InnoView INVPM406の使用感レビュー
- 気になった点
- まとめ
レビューの前に・・・
まず、製品レビューの前に伝えておきたいこと。
デュアルディスプレイは快適すぎるし、超便利!
モバイルモニターや外部モニターを使ってデュアル(マルチ)ディスプレイにすると、仕事・PC作業がめちゃくちゃ捗るようになります。
- 2つの資料を見比べる
- ブラウザで調べものをしながらブログ執筆
こういうシチュエーションで便利ですね。
ノートPCの小さな画面一枚だけだと、アプリやウインドウの切替時に、マウスをポチポチして閉じたり開いたりしないといけません。地味に時間ロスになりますし、ストレスが溜まります。
ブログ執筆を例に出すと、文章を書きながら何か調べたくなったら、エディターのウインドウを最小化して、Webサイトのウインドウを開き、調べ終わったらWebサイトのウインドウ最小化→エディターを開く、のようなことを頻繁に繰り返すことになります。
調べたことを忘れて、もう一度Webサイトのウインドウを開いて確認し直すなんてこともざらにあります。
デュアルディスプレイにすれば、必要なアプリやWebサイトを両方とも表示しっぱなしにできるので、こういう煩わしい作業がいらなくなります。
デュアルディスプレイにすると、作業効率が42%アップするという調査結果があるようですが、個人的体感としてもそのくらいの効率アップはあると思います。
もはや、デュアルディスプレイなしの環境には戻れません。
モバイルモニターはスマホのような万能タイプ
デュアルディスプレイにするには、据え置き型の大きなモニターか、モバイルモニターが必要になります。
据え置き型は画面が大きいメリットがある一方、スペースをとるのと、場所が固定されるので、別の場所で作業するときにデュアルディスプレイ環境を持っていけないデメリットがあります。
モバイルモニターは画面サイズは据え置き型と比べると小さいものの、小型軽量のポータブル型なので、出張先、会議室、カフェなど、どこにでもデュアルディスプレイ環境を持ち運ぶことができます。
使わないときは、折りたたんで棚やカバンの中にサッとしまえるのも良いところですね。
画面が小さめといっても、15インチもあれば十分な大きさで、作業効率アップに大いに貢献してくれます。
モバイルモニターは、どこにでも持ち運べるPCとも言えるスマートフォンのような万能タイプ。
既に据え置き型のモニターを持っている人でも一台はあった方が良いアイテムです。
InnoView INVPM406の概要
内容物は以下の通り。
- モバイルモニター本体(スタンド兼カバー付き)
- クリーニングクロス
- ACアダプタ(QuickCharge 3.0対応)
- HDMI to Mini HDMIケーブル
- Type-C to Type-Cケーブル(映像入力用)
- Type-C to Type-Aケーブル(給電用)
- 取り扱い説明書
- クイックガイド
- 保証書
INVPM406の簡単なスペック。
ディスプレイサイズ | 15.8インチ |
---|---|
パネル形式 | IPSパネル、非光沢 |
解像度 | フルHD(1920*1080) |
最大輝度 | 300cd/m2 |
リフレッシュレート | 60Hz |
映像入力端子 | USB Type-C、Mini HDMI |
スピーカー | 〇 |
VESAマウント | 75mmに対応 |
本体サイズ | 39 x 5.2 x 26.2cm |
本体重量(実測値) | 780g(本体のみ)、1262g(カバー込) |
製品保証 | 1年間(保証登録すれば2年間に延長) |
InnoView INVPM406の特徴
InnoView INVPM406の特徴としては以下の点があります。
一般的な15.6インチより少し大きい15.8インチ
一般的にモバイルモニターのサイズとして多いのは、13.3インチと15.6インチの2種類です。
INVPM406は15.6インチより少しだけ大きい15.8インチ。誤差の範囲かもしれませんが、作業効率の面でいうと、やはりモニターは大きい方がよいです。
VESAマウントに対応している
モバイルモニターとしては珍しく、モニター裏に75mmのVESA対応のネジ穴が2つあり、モニターアームに取り付けることができます。
モニターアームが使えないモニターは台の上に置くしかないので、微妙に高さや角度が合わないことがありますが、モニターアームを使うことで、モニター配置の自由度が飛躍的に上がります。
アームの可動域であればどこにでも配置できるので、宙に浮かせた状態にすることもできます。
大きなモニターのサブモニターとして配置するときなどに役立つと思います。
InnoViewらしく低価格
InnoViewからはINVPM406以外にも様々なサイズのモバイルモニターが出ていますが、比較的リーズナブルな価格の製品が多いです。
本製品も例に漏れず安いです。
Amazonでは割引クーポンが出ているので、実質16,000円ほどで購入できます。
15.8インチもモバイルモニターが16,000円というのはかなり安いですね。
InnoView INVPM406の外観・機能
InnoView INVPM406を外観・機能の面から見ていきます。
モニター本体は最初からカバーが装着されています。
カバーはシボ付きの合皮素材となっていて質感高く仕上がっています。
カバーには控えめながらもInnoViewのロゴが。
「主張しすぎないけどちゃんとブランドをアピールしている」、個人的にはこのロゴの入り方は好きです。
カバーを開くとこのように本体が出てきます。本体の外装は割と傷がつきやすいので、基本的にはカバーを装着した状態で使うのがよさそうです。
重量はカバー付きで1262g。本体のみだと780g。カバーにはマグネットが内蔵されているので割と重量があります。
13.3インチのモバイルモニター(写真左)との比較。ひとまわり大きいですね。
本体表面。ベゼルが非常に狭くスタイリッシュです。
ディスプレイを点灯させた状態ですが、非表示領域もほぼなく、ベゼルの幅は4~5mmほどしかありません。
ノートPCのディスプレイのベゼルと比べるとInnoViewのモバイルモニターのベゼルの狭さが分かると思います。ちなみにこのノートPCもベゼルは結構狭い方です。
本体背面。
モバイルモニターとしては珍しく、VESA対応の穴が2つ(75mm間隔)あります。
インターフェースは、本体右側に入力端子(Mini HDMIポート×1、Type-C端子×2)があります。
左側に電源ボタン、メニューボタン、イヤホンジャックがあります。
メニューからは、明るさや色設定などを好みに調整することができます。
シチュエーションによって画面のモード切替(ゲームモードやムービーモードなど)もできるので、いろいろいじってみると面白いと思います。
モニター側面。とても薄いボディです。下側の端子や操作ボタンがある部分は厚くなっています。
カバーはスタンド替わりにすることができます。角度は2段階で調整できます。
底面には左右対称のデュアルスピーカーがあります。
ゴム足がついているので、モニターを立たせた状態でもスピーカーが塞がれることもありません。
音質は良いとまでは言えませんが、音楽・映画鑑賞でなければ十分足ります。
InnoView INVPM406の使用感レビュー
それでは、InnoView INVPM406を実際に使用したレビューをしていきます。
15.8インチは大きくてやっぱり良い!
15.8インチあると、私が持っている13.3インチよりもひと回り大きくてPC作業のしやすさが断然違います。
モバイルモニターは持ち運び前提だから小さい方がいいんじゃないの?と思う人もいるでしょう。
ですが、個人的には13.3インチでないといけない理由がない限りは大きいサイズをおすすめします。
以前、13.3インチのモバイルモニターを購入して使っていました。使い始めはデュアルディスプレイの快適さに感動していたのですが、慣れてくるとディスプレイが小さく感じてしまうんですよね。
「15.6インチにしておけば・・・」と正直思いました。
使用しているノートPCが15.6インチなので、なおさら13.3インチが小さく感じます。
また、同じフルHDのモニターでもWindowsのデフォルト設定で、15.8インチは125%拡大のところ、13.3インチは150%拡大になるので、表示される情報量も少なくなってしまいます。
Type-Cケーブル1本のみで映像出力、電源供給ができる!
INVPM406はUSB Type-Cでの映像入力に対応しています。
そのため、PC側に映像出力に対応しているType-C端子がある場合、ケーブル1本のみでモバイルモニターに電源供給と映像を映し出すことができます。
モニターがType-Cでの映像入力に対応していない場合(PC側がType-Cでの映像出力に対応していない場合も)は、上記のようにHDMIケーブルで映像を映し、ACアダプタでモニターに電源供給する必要があります。
ケーブルが1本増えるだけなのですが、HDMIのコネクタはごついし、配線もごちゃつきます。抜き差しも面倒なんですよね。
Type-C1本になると、ほんとスッキリします。
VESAマウント対応なので配置の自由度が高い!
上述の通り、InnoView INVPM406はモバイルモニターとしては珍しいVESAマウント対応。
モニターアームを使うことで、モニターをデスクから浮かせて配置することができます。
現在、27インチWQHDと15インチFHDのノートPCを横並びでデュアルディスプレイにしていますが、作業内容によっては、もう一台モニターがあったら便利なのにと思うことがあります。
モニターアームを使ってInnoView INVPM406をノートPCの上に配置し、トリプルディスプレイにするのも良さそうです。
上記写真のモバイルモニターはモニターアームではなく台の上に置いています。
ただ置いているだけなので角度や向きがジャストフィットしませんが、モニターアームで吊るせば、ちょうど良い配置ができそうです。
上記モニターアームは安くて良さそうです。
気になった点
たいした不満ではないですが、付属のケーブルが短い(100cmほど)のが気になります。
15インチのノートPCとType-C to Type-Cケーブルで接続するとき、ノートPCの左側の端子とモバイルモニターの右側の端子(写真の赤丸部)で繋ごうとすると、最短距離で繋いでもケーブルの長さがギリギリで、モニターを斜めにしてなんとか接続できます。
ギリギリで接続しているゆえに、コネクタ付近のケーブルがグニャと曲がって無理な力が掛かるので、良くなさそうです。
こちらは別で持っていた120cmのケーブルを使って接続していますが、ゆとりをもって接続できています。
コストの問題もあるとは思いますが、もう少し長いケーブルだったらと感じます。
まとめ
InnoViewの15.8インチサイズのモバイルモニター「INVPM406」のレビューでした。
外出先での画面拡張としても使えるし、自宅でトリプルモニターにするときのサブモニターとしても使えるし、とても気に入りました。
モバイルモニターは一人一台持っていても損はないアイテムです。
InnoView INVPM406は15.8インチサイズとしては非常にリーズナブルなので、おすすめできるモバイルモニターです。