最近レガシィのブレーキを踏むとまたあのキーキー音が鳴るようになりました。前回塗布したブレーキグリス切れが原因だろうと推察し、ブレーキグリスの再塗布を実施しました。
前回グリスアップしてから距離にして5,000km程で再発したことになります。
備忘録がわりに作業手順について残しておきます。
使った道具類
・14mmメガネレンチ
・17mmスパナ(あった方がいい)
・ブレーキグリス(ニチモリ ディスクパッドグリース)
・ブレーキピストン戻し(なくても大丈夫)
・長いS字フック(あると便利)
・使い捨てのゴム手袋(グリスを塗り広げるときに便利)
ブレーキパッドグリス塗布作業手順
ジャッキアップしてタイヤを外したところからスタート。ブレーキキャリパーボディは上下2本のボルトで固定されています。ボルトは矢印で示した場所の裏側にあります。
ブレーキパッドを外すだけであればボルトは片方だけ外せば大丈夫なので、下側のボルトだけ外します。
下側ボルトの拡大写真。14mmです。ボルトが共回りする場合は青丸の17mmのボルトをスパナで固定しながら回します。
ボルトが外れました。
下側のボルトが外れたら上側のボルトを支点にキャリパーボディを上側に回転させるように持ち上げます。
持ち上げたキャリパーボディが落ちないように長いS字フックでサスペンションに引っ掛けておくといいです。(写真のS字フックは長さ23cm)
キャリパーボディを上に持ち上げると、ブレーキパッドはブラケットにただはまっているだけなので、手前に引くようにして抜き取れます。
【余談】
ちなみにこの青いブレーキパッドはZBPのHS2というものです。マイナーメーカーだとは思いますが、コスパに優れていて評判も良いです。摩擦材に金属成分を使用していないパッドとしては耐熱性がいいみたいです。ブレーキダストは黒っぽいのが結構出ますが、金属成分が含まれないので放置していてもホイールに固着することはないです(指でなぞればとれます)。
ZBPブレーキ/ZBP WEB SITE
↑こちらは公式サイトですが、リンク先にブレーキパッドについて詳しく書かれているブログがあり、読んでいる内に良いなと思って気付いたら購入していました。笑
さて、話しを戻します。
外したブレーキパッドを見ると前回塗ったグリスはほとんど残っていなくて僅かに残留していた分はパサパサになっていました。
ブレーキパッドの裏面全体とシムのピストンが当たる部分にブレーキグリスをべちゃべちゃに塗布。軍手を汚したくなく適当な布切れで塗り伸ばしたのでかなり雑です。使い捨てのゴム手袋でも用意しておけば指できれいに塗り伸ばせたのですが。
ブレーキグリスはニチモリのディスクパッドグリースを使用しました。大容量なので贅沢に使えます。
ついでにパッドの溝に溜まったダストもほじくり出しておきました。
ブレーキグリス塗布が完了したらブレーキパッドをブラケットにはめてキャリパーボディを下ろします。
しかしここでちょっとした問題が発生。
ブレーキパッドの厚みは変わっていないのにシムが若干浮いているのかキャリパーボディがぶつかって元に戻せません。
ブレーキパッドを交換しない場合は通常ピストンを押し戻す必要はないはずですが、前回も同じ目にあっていたので、ブレーキピストン戻しの特殊工具を購入しておきました。
約1000円の安物ピストン戻しです。ハンドルを回すと黒い2枚のプレートが広がる仕組みになっています。
キャリパー内にピストン戻しをセットし、プレートを広げてピストンを少しだけ押し戻します。2ポッドブレーキだとピストン戻しのプレートの寸法が足りておらずピストンを完全に覆えてないですね。(商品説明には並列ピストン対応って書いてあったんだけどな・・・)
ピストンを戻す際の注意点ですが、ピストンを戻した分だけブレーキフルードが逆流するので、リザーバータンクからブレーキフルードが溢れ出てこないか適宜確認した方がいいです。ブレーキフルードが車の塗装に掛かってしまうと塗装剥がれなどの原因になります。
もうひとつ超大事なことですが、ブレーキのピストン戻しをした際には必ずセットでやらなくてはならないことがあります。
それは作業終了後、車を動かす前にブレーキを何回か踏んだり離したりすることです。押し戻したピストンがブレーキパッドに当たるまで再び押し出してやる必要があります。
これをやらずにうっかり車を発進させてしまうと、ブレーキが効かずに事故ります。
どのくらいブレーキを踏んだり離したりを繰り返すかは感覚的に分かると思います。ブレーキペダルを踏んだ時に明らかにスカスカしていて奥までペダルが踏み切れる状態なのが、普段のペダル感覚に戻るので。
キャリパーを元に戻せたら外したボルトを締めて作業完了です。
ブレーキグリス塗布の効果は?
見事にブレーキ鳴きは治まりました。結構雑なグリスアップでしたが、やはり効果はあるようですね。
さいごに
ブレーキは重要保安部品です。ブレーキの分解を伴う作業を行う場合は十分に気を付ける必要があります。素人作業なので本記事を参考にして作業される場合は自己責任にてお願いします。
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