車のヘッドライトが黄ばんできたり、くすんできたりしたときは耐水ペーパーで磨くのが有効です。
ですが、ヘッドライトを耐水ペーパーで磨いた後に、水が乾くとヘッドライト表面が白くなってしまって焦ったということはないでしょうか。
今回はヘッドライトを耐水ペーパーで磨いたときにヘッドライトが白くなる原因と対処法について書きます。
結論から言うと、ヘッドライトが白くなったのは耐水ペーパーによる磨き傷が原因で、コンパウンドで磨くことで透明なヘッドライトになります。
ヘッドライトが白くなる原因:磨き傷がついているから
耐水ペーパーでヘッドライトを磨いた後に表面が白くなるのは、耐水ペーパーによる磨き傷がついているからです。
白くなるのは普通のことで、ヘッドライト磨きに失敗したから白くなったわけではないので安心してください。
耐水ペーパーというのは、いわば、やすりのことです。耐水ペーパーでヘッドライトを磨くと、表面の黄ばみやくすみ、小傷をごっそりと削り落とすことになるので、無数の細かい傷がついて白くなるのは普通のことです。
水で濡れているときは細かい傷が水で埋まるのでクリアになりますが、乾くと白くなります。
鏡をメラミンスポンジで擦ると、擦った個所が白くなってしまいますが、それと同じです。
例えば2000番の耐水ペーパーで磨いた後に乾かすとこのくらい白くなります。
2000番というのはホームセンター等で売っている耐水ペーパーとしては最も目が細かい方になるのですが、透明なヘッドライト磨きの仕上げとしては粗すぎるんですね。
このままでは白すぎてヘッドライトとしては機能しないので、この磨き傷をならしてやる必要があります。
磨き傷で白くなったヘッドライトは、コンパウンドで磨くことで再び透明にすることができます。
むしろ、耐水ペーパーで磨くだけでヘッドライトを綺麗にすることはできないので、耐水ペーパーの後のコンパウンド磨きは基本的にはセットで行います。
白くなったヘッドライトをコンパウンドで磨いて透明にする
上述の通り、ヘッドライトを耐水ペーパーで磨いたときにヘッドライトが白くなるのは、異常ではなく普通のことです。
耐水ペーパーだけでヘッドライトを透明にするのは難しいので、コンパウンドを使って透明にしていきます。
コンパウンドで磨いたことで、先ほどの白かったヘッドライトが一気に透明になりました。
コンパウンドは1種類だけで済ますのではなく、数種類使って、粗目⇒細目⇒極細⇒のように徐々に細かくして磨いた方がより綺麗になります。
上の写真は1種類のコンパウンドしか使用していないのでややクリアさに欠けますが、粗目⇒細目⇒極細と段階的に細かいコンパウンドで磨くことでよりクリアになります。
こちらの製品は3000番、7500番、9800番と3種類入っていますし、液体タイプのコンパウンドで施工しやすいのでオススメです。
コンパウンドで磨き終わった後は忘れずにコーティング!
コンパウンドで磨いた後のコーティングは必須です。
せっかく磨いて綺麗になったヘッドライトもコーティングがないと、紫外線の影響ですぐに黄ばんでしまうからです。
ヘッドライト磨きは基本的には以下の3工程をセットで行います。
- 耐水ペーパーでヘッドライトを磨く(黄ばみや傷を削り落とす)
- コンパウンドでヘッドライトの磨き傷をならす
- ヘッドライトをコーティングする
コーティングが抜けると、紫外線ですぐに黄ばんでしまうし、コンパウンドが抜けると、ヘッドライトの磨き傷が残ったままになってしまいます。
コンパウンドで磨き終わったあとも、近くで見ると微妙に磨き傷が残っていたりするものですが、コーティング剤を塗布すれば、磨き傷が埋まってクリアになるので、そこまで神経質になって磨く必要はないと思います。
コーティングした後ですが、残っていた磨き傷も埋まって、気持ちよいくらいに綺麗になります。(若干青っぽく見えるのは、この車のヘッドライトのめっき部が青く着色されているからです。)
コーティング剤は本当にいろいろな種類があります。コーティングの持続効果はパッケージで謳っている期間より短いことが多く、早いものだと1か月程度で黄ばみ始めてしまう製品もあります。
ヘッドライトが黄ばんでしまうと、また磨き直さなければならないので、コーティング剤は多少高くても耐久性の高いタイプをおすすめします。
まとめ
ヘッドライトを耐水ペーパーで磨いたら白くなったときの原因と対処方法について書きました。
白くなったのは耐水ペーパーによる磨き傷が原因で、透明にするにはコンパウンドで磨く必要があります。
また、ヘッドライト磨きをするときは、通常、以下の3工程をセットで行います。
- 耐水ペーパーでヘッドライトを磨く(黄ばみや傷を削り落とす)
- コンパウンドでヘッドライトの磨き傷をならす
- ヘッドライトをコーティングする