前回の続きです。
深夜ドライブの魅力にはまり、毎週末のように行っていました。往復で100km~250kmの場所を目的地として走ることが多かったです。
多くは仕事終わりに2時間くらい仮眠して、起きてから出発するというパターンでした。
必ずしも金曜日の夜から土曜日にかけてというわけではなく、土曜日の夜に行くこともあれば、もはや深夜ドライブではないですが、日中に行くこともありました。
週末に一回は車に乗って遠出したいかなくらいの感じでした。3連休とかあると、2日目の夜辺りに無性にどこか遠くの地へドライブに行きたくなってましたね。
深夜ドライブには魅力がいっぱいあるのですが、続けていくうちに感じ始めた、深夜ドライブの良くない面もあります。
お金がかかる
これは深夜ドライブに限りませんが、長距離のドライブに行くと、ガソリン代が掛かってしまいます。深夜は交通量が少なく、日中と比べると走れる距離も多くなるのでなおさらです。
長期的に見ると、エンジンオイルやタイヤの交換サイクルも早まってしまうことによる出費もあります。
私は基本的にガソリン残量が下限に近くなってから給油するので、一回一回のドライブに掛かる費用は把握していませんが、燃費15km/l、ガソリン価格150円/lとして計算すると1回あたりの深夜ドライブに1000~2500円くらい掛かることになります。
疲れて高速に乗ることもあったので、+αで掛かることもあります。
ドライブは楽しいですが、1回1000~2500円+αのレジャーとして考えると毎週末行くにはまあまあ高いです。
深夜ドライブと引き換えに「ドラテクを磨く」とかの得られるものがあればいいですが、私の場合、リフレッシュ・ストレス解消目的だったので、あまり得られるものはありませんでした。
夜の道路は危険がいっぱい
夜は人・車共に少なく、日中より安全のようにも思えますが、そうでもありません。
思いがけないところに人がいる
深夜は大通りでも車が少ないこともあり、ついついスピードが出がちですが、酔っ払いと思しき人が道路の真ん中をふらふらと歩いていたことがありました。
幅が広めの片側2車線の道路で長距離トラックが80~90kmで走っている道路を足元がおぼつかない感じでゆっくり歩いていました。車の流れの先頭を走っていた自分はブレーキランプを大げさにピカピカ点灯させ減速しましたが、後続のトラックが轢いてしまわないかひやひやしました。
幸運にもニュースで見たことのある、道路の真ん中に人が寝ているというパターンに遭遇したことはありません。
また、酔っ払いに限らず、深夜は車通りが少ないゆえに大きな道路でも横断する人がどうしてもいます。
あるときは、午前2~3時頃、山にある田舎のくねくねした狭い道を走っていると、カーブ過ぎてすぐのところに人が二人立っていてびっくりしました。すぐ側に家があり、そこの住人かと思いますが、結構道路側にはみ出して立っていました。談話でもしていたのでしょうか。
また、人里離れてひと気や車通りが全くない狭い峠道を走っていると、頭に装着するタイプのライトをつけた人がランニング?していたこともありました。こんな時間にこんな場所で?と思いましたが、ランニング?していた人も私に対して同じことを思っていたかもしれません。
人がいないと思い込んで、飛ばしていると危ないということを実感しました。深夜といえども日中と同じくらいの注意力が必要だと思いました。
空いているし、周りが暗くなることで視覚から入ってくる情報量が少なくなり、ついスピードを出してしまうのですが、普段出さないスピードを出すことって本当に危ないです。
地球に住んでいるのは人間だけではない
深夜に山道などを走っていると必ずといっていいほど動物と遭遇します。
鹿、たぬき、猫、イノシシ、きつね、熊(熊は1回だけ見掛けました)など。
動物との出会いは楽しみの一つでもありますが、鹿などはぶつかったときの車のダメージが大きいため、歓迎できない存在でもあります。日本の山には鹿が多すぎます。
・・・でも、そもそも山は彼らの住処なので、人間の方が邪魔な存在ですね。
たぬきは急に飛び出してくることがあり、一度轢いてしまったことがあります。
走行中、数匹のたぬきが目の前を横断し、私はアクセルを緩め通り過ぎるのを待ちました。
が、一匹だけ遅れて飛び出してきました。
ブレーキを踏みましたが、間に合わず、その瞬間、車のフロアがダーっと振動しました。たぬきが車の下を通っていったのが分かり、血の気が引きました。
最寄りコンビニに駐車して恐る恐る車のボディ・バンパー下・タイヤハウスを確認しましたが、血や毛といったものは付着していませんでした。Uターンして、轢いた地点に戻りましたが、たぬきの死骸は見当たりませんでした。怪我はしたかもしれませんが、幸いにも生きていたのでしょう。
深夜ドライブを通じ、山とか森というのは木がいっぱい生えているだけではなく、野生の動物が多く暮らしていることに改めて気付かされました。
深夜ドライブを終え、帰宅した後はいつも「今日も動物とぶつかって車を潰さずに済んで良かった」と安堵するようになっていました。
マナーの悪い車が現れる
一定数いるのが、暗くなると現れるDQNドライバー。
深夜の国道の信号待ち中、対向車線を走ってきた車がいました。その車は赤信号の手前でヘッドライトを消しました。信号待ち中に思いやり?節電?のためにロービームを消灯する車は普通にいると思います。
しかし、その車はヘッドライト、スモールライトを消し、無灯火の状態になった後、なんと赤信号を無視していきました。
無灯火状態にして暗闇に紛れて目立たないようにし、少しでも警察に捕まるリスクを減らしたかったのでしょうか。
交差する道路を走る車や自転車などから信号無視車が発見しづらくなることは考えなかったのでしょうか。自己中心的だなと思いました。せめてライトつけて堂々と信号無視してほしいものです。
生活のリズムが崩れる
私の場合、深夜ドライブすると、明け方くらいに自宅に帰り、昼まで寝るというパターンが多かったです。
昼過ぎに起きると、もう1日が終わった気分になります。そして夜はなかなか寝付けなくなってしまいます。
また、普段は12時くらいには寝る生活スタイルなので、深夜ドライブ中、午前3時を過ぎたあたりからどうしても眠くなってしまいます。運転中の眠気との戦い程辛いものはないです。
深夜ドライブをやめるきっかけはGW
私の勤める会社はGWは最低でも9連休になります。9日間あれば、深夜ドライブに行く機会はたくさんあります。
しかし、GW休みに入った途端、深夜ドライブに行く気が全く起きませんでした。深夜ドライブに行くことなく、GWも終わりに近づきました。
そして、出勤日が近づき憂鬱になり始めるGW最後の2日間くらいになると、無性に深夜ドライブに行きたくなってきました。
ここで私は気付きました。あれだけはまっていた深夜ドライブは楽しんでいたというよりも現実逃避の意味合いが強かったんだなと。
上述した深夜ドライブの悪い面もあるため、その後は、深夜ドライブに行く回数を徐々に減らし、習慣としての深夜ドライブには行かなくなりました。
今でも、深夜に走ることはありますが、近場の空いているワインディングを気持ちよく走る目的である場合がほとんどです。
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