今回は深夜ドライブにはまったときの話をします。
社会人生活が始まり1年目の、年が明けた頃から、仕事に行くのが嫌で仕方ありませんでした。原因はいろいろ複雑ですが、とある人物との軋轢や自分を周囲と比較することにより、段々心が辛くなってきていました。
隣の部署の同期入社の人たちは何だか楽しそうで、華やかな世界にいるように感じました。萎縮してしまい、物事に対して視野も狭くなっていたと思います。自分は一体何なんだろうと。
このブログは嫌なことを振り返るためのものではないので、この話はここら辺で止めておきます。
運転が好きで、車は心の拠り所のひとつだった
当時は初マイカーを購入して1年くらいだったのですが、運転することが楽しくて仕方ない時期で、どれだけ運転しても疲れることはありませんでした。むしろ長距離走る程、心も体もリフレッシュされるんじゃないかというくらいに運転が好きでした。
古いMTのコンパクトカーに乗っていましたが、車は非常に頼もしく感じられ、車さえあれば道がある限り、どこまででも行けると思っていました。
自宅と会社は距離的にかなり近いのですが、仕事終わりは自宅に直行するということは滅多になく、無駄に遠いスーパーに買い物に行ったりしてプチドライブするのが日課となっていました。
ある程度運転して、すっきりしたところで家に帰っていました。
夜に運転することもまた好きで、夜は辺りが暗いことにより視覚による余計な情報が入らず、運転そのものに集中ができるので気持ちがいいです。交通量が少なくもなるので、昼間とは違いテンポよく走れ、すがすがしい気分になります。
好きな曲をかけて走っていると、めちゃくちゃテンションが上がり、頭が冴えてきて覚醒したような状態になります。普段なら寝る時間帯でも全く眠気を感じません。
深夜ドライブ決行
2月の終わり頃だったと思いますが、その週は金曜日の仕事が終わったら、夜に遠くまでドライブにでも行こうと決めて、モチベーションを上げて仕事に臨みました。
目的地は夜9~10時くらいに出発して午前3~4時くらいまでには帰宅できるくらいの距離で考え、「富士の樹海」に決めました。
樹海に行くといっても森の中に入るのではなく、そばを通り過ぎ、雰囲気だけでも感じ取るくらいのつもりです。
樹海は自殺の名所として知られていますが、どういう場所なのか、気になっていたということもあります。一時期話題になった某YouTuberのような罰当たりな目的はありません。
目的地は設定しますが、車を運転して長距離走ることがメインの目的なので、そもそもどこへ行くかはあまり重要ではありませんでした。
高速は使わず、全て一般道を走りました。確か神奈川方面から箱根を越えて、御殿場に下りて、そこから富士山の北側を走るルートでした。
愛車で夜道を走っていると、なんか心が洗われるというか、仕事から解放された喜びを噛みしめているような感じで、何とも言えない高揚感がありました。とにかくわくわくするのです。語彙力がありません(笑)
ドライブのお供となるBGMは当時自分の中で流行っていたK-POPのKARAや少女時代でした。いつも世間の流行から遅れてからはまりだします。
深夜ドライブ+音楽という組み合わせは最高です。これほど気持ちを湧き立たせてくれるものはありません。静かに走るのもまたいいのですが。
当初の目的地であった樹海のそばまで来たのですが、深夜にも関わらず面している道路の交通量が多かったので、止まることなく普通に通り過ぎてしまいました。
国道を走っていたというのも原因かと思いますが、それっぽい雰囲気はありませんでした。
目的地がなく、ふらふら走るのもいい
引き返すにはまだ早いかなと思っていたので、さて、この後どこに行こうかと考えました。
以前ネットで樹海の近くの森の中にぽつんと謎の集落があるという情報を見たことがあったのでそこに行ってみることにしました。
航空写真で見ると、確かに怪しげな場所です。
しかし、国道129号線に面しており、普通に入ることができます。恐る恐る集落?の中に入ってみると、〇〇荘みたいな建物が立ち並んでいました。
どうやら民宿村のようです。深夜だったので、迷惑にならないようエンジン回転数を上げないようにしてそそくさと出ていきました。
その後は近くにあった精進湖という湖のほとりに車をとめて休憩しました。時間的には明け方前で、辺りはまだ暗かったです。
ちょっとだけ休憩して自宅に向けて出発するつもりでしたが、だんだん車が集まってきました。近くのCR-Vに乗っていた人は本格的なカメラを湖に向けて立てていました。
何かあるのかとなと思って調べると、どうやらこの精進湖は日の出と共にバックの富士山が湖面に写る「逆さ富士」というものが有名らしい。
全く、前知識なく来たのですが、偶然にもこういうのに巡り合えるというのもいいです。
道路が混み始めない明け方前に帰るつもりでしたが、知ってしまった以上、「逆さ富士」とやらを見てから帰ることにしました。
一応、逆さ富士を撮れたことになるのでしょうか?
深夜ドライブが毎週末の楽しみとなった
このとき以来、私は深夜ドライブの魅力にはまってしまい、ほぼ毎週金曜日の夜にドライブしていたと思います。嫌なことを忘れられるひとときでした。
夜、交通量が少なくなる時間に出発し、交通量が増え始める明け方までに自宅に帰りつくような目的地を設定していました。
深夜に湧き水スポット巡りなどもしていました。湧き水を汲むためだけに隣県まで行きました。
個人的に思う深夜ドライブの良いところは下記のようなことですかね。
・交通量がかなり少ない(場所にもよる)ので、日中に走るより短時間で遠くまで行ける。
・周りが暗いことにより視界に入ってくる情報量が日中より少なく、運転に集中できる。
・なんとなくわくわくする。
過去にはまっていた深夜ドライブですが、ある時期から行くことが少なくなり、今はほとんど行きません。深夜ドライブに行かなくなった理由も次回、書きたいと思います。