とりあえず車を楽しむ

とりあえず車を楽しむ

興味のある分野と日々の気付き、学びについて情報発信するブログ

初めてのMT車 エンストへの恐れから緊張し過ぎて腱鞘炎になった

大学4年生の冬、初めてのマイカーを購入しました。

元々車には全く興味がなかったものの、普通免許を取って以来、車を運転したいという気持ちが日に日に強まっていきました。たまにレンタカーを借りてはドライブに行っていましたが、その度に自分の車が欲しいという気持ちが強まるばかり。

 

欲しいと思いつつも車両代は何とか出せても駐車場、保険、燃料代など維持費がばかになりません。学生の身分で所有するのは金銭面で厳しいし、車が必需品という生活環境ではなかったので何よりも贅沢・身分不相応。社会人になってから買うのが妥当かなと思っていました。

しかし、いろいろと苦難のあった就職活動も終わったことだし、頑張った自分へのご褒美として、そして時間のある学生の内に車の運転に慣れ、好きなだけ乗り回そうということで就職を待たずに購入することに。

 

予算は込み込みでMAX40万を考えていましたが、オーバーして48万でした。本当は30万くらいに抑えたかったので実質はかなりの予算オーバー。10年落ち、10万kmの国産コンパクトカーです。

そして、トランスミッションは迷った末にMTを選択しました。当時MTのバイクに乗っていて、車は通勤にも使うし実用も兼ねているからATでいいかなと思っていましたが、今思うのはMTを選択して正解でした。おそらく最初でAT車を選択していたらMT車に乗ることはなかったかもしれません。

 

さて、本題の腱鞘炎になった理由ですが、発進時に「エンストしないように」と緊張するあまり、ハンドルを握る右手の指に無意識に一瞬ギューッと力を入れる癖があったために腱鞘炎になったのです。信号が青信号に変わって発進する、直進車が途切れて右折する、坂道の一時停止から再発進するなどの状況においてです。

 

発進時はだいたい左手はシフトノブ、右手はハンドルに手を添えてる状態でした。ハンドルはぎゅっと握っていたわけではなく、軽く添えるように握っていましたが、発進時にエンストを恐れるあまり、いつの間にかハンドルを持つ右手の中指と薬指にギュッと力を入れる癖がついてしまっていました。

f:id:humidasu_1:20191116083025p:plain

信号が青になり発進しようとする緊張のシーン

初心者だったので緊張するのは当たり前かもしれないですが、過剰なほどに力が入ったのにはわけがあります。当時乗っていたその車のクラッチミートが非常にシビアだったからです。

半クラッチの範囲がやたら狭く、クラッチペダルを上げて半クラになったかと思えばすぐに繋がるような感じです。慣れた人でも発進は難しいのか、車屋の人やタワーパーキングの駐車係?の人が動かすときなども一回目は高確率でエンストさせていました。

MTに不慣れな人間にとっては発進が非常に難しく、感覚を研ぎ澄ませて大げさにいうと全神経を集中させるくらいのことが必要でした。その際、無駄な力の逃げる先が右手の中指と薬指だったのでしょう。

発進のたびに何回も何回も繰り返すことで指に無理が掛かり続け、結果的に腱鞘炎になってしまったのでした。

 

MTのバイクに乗っていたということもあり車のMTも楽勝だろうと甘く考えていましたが、発進時にあまりにもエンストするので当時は悩みの種でした。最初の1,2か月でエンストした回数は軽く3桁はいってるでしょう。しかし、経験が浅く、なぜこうもエンストするのかが分からなかったのです。

バイクは繊細な感覚をもつ手でクラッチレバーを離して半クラにしますが、車は足(膝の動き)でクラッチペダルを上げて半クラにするので微妙な力加減が難しいことからクラッチミートが難しいのかと当時思っていました。

 

個体の問題でその車の半クラの範囲が狭いということを当時理解できていれば、それなりに対処できていたかもしれませんが、自分が車のMTに慣れていないからだと思い込んでしまっていました。クラッチに癖があるのは中古MT車を買うことのデメリットの一つですね。

 

深夜になると一時停止の多い川沿いの小道でひたすら発進の練習をしていました。

1か月も乗っていれば慣れるだろうと思っていましたが、一向に変わらずエンストを繰り返す日々でした。半クラッチの範囲が狭いことによってクラッチミートがしにくいことに気付くのに非常に時間が掛かりました。

 

それでも平地でのクラッチミートはエンストしそうになりながらも何とか発進できるのですが、問題は坂道発進でした。

平地のようにごまかしは効かず、クラッチミートのタイミングが早いと即エンストします。坂道発進時は後ろにずり下がっても半クラ状態をキープしてさえいればエンストすることはないのですが、焦れば焦るほどアクセルを踏み足し、クラッチペダルを上げていってタイヤの回転が足りてない状態でクラッチミートさせてしまうのです。

f:id:humidasu_1:20191114235804p:plain

こんな状態だったので坂道発進に恐怖心があり、車に乗ってどこかに行くときは事前に通る道を脳内シミュレーションで辿り、坂道で停車する場所がないことを確認してからでないと出掛けられませんでした。道中で坂道発進が避けられない目的地には車ではなく、バイクで行っていました。

 

それでもある程度の期間乗っているうちにコツを覚えてエンストの回数が減り、問題なくどこでも走れるようにはなりました。

 

当時、マイカーを手にしたらやろうと思っていたことがあって、年末~正月に関東から九州の実家まで下道を走って帰省しようという夢(といったら大げさか)がありました。車は12月上旬頃に納車されたばかりですが、2~3週間もあれば慣れるだろうという算段でした。

しかし、坂道発進が怖いというありさまなのでとても敢行できる状態ではなく、泣く泣く断念しました。坂道の渋滞などにはまったら地獄ですから。

 

発進時に指に力を入れない習慣をつけてしばらくして腱鞘炎は治まったものの、一度腱鞘炎になった指は指先を使う作業などで負担を掛け続けると再発してしまいます。