私の借りている駐車場は砂利且つ、平らではなく凹んだ部分があります。
車のジャッキアップを伴う整備をしようと思ったとき、平らになっていないためにいつもやりづらさを感じていました。(砂利というだけで整備には不向きですが)
そんなに頻繁に整備するわけではないので、砂利の駐車場の宿命かと諦めていましたが、そんなに費用を掛けずに簡単に平らにできそうだったので、やってみました。
斜めになった砂利の駐車場
駐車スペースの右タイヤ側と左タイヤ側で微妙に高低差があります。右タイヤ側と比べると左側が5cmくらい低い感じ。少し斜めになっているんです。
左タイヤ側全体に凹みがあり低くなっているのが分かると思います。
普通に使っている分にはなんの問題もないのですが、雨が降ったりすると左タイヤ側にやたら水が溜まります。(自分の駐車スペース自体が他より低くなっていることも影響している)
水はけが悪いのか長時間雨が降ると簡単にこのくらいまで水位が上がります。下手すると豪雨がくると車体右側は大丈夫でも左側からフロアに浸水しそう。
でも個人的に一番困っていることは車の整備がしづらいこと。
・ジャッキアップするとき、低くなっている左側のタイヤが先に浮いても右側はなかなか浮かないのでかなり高くまでジャッキアップしないといけない
・ウマを掛けると車が斜めになって不安定そうで車の下に潜るのに抵抗がある
等々。
この間はオイル交換するため写真のようなカースロープを使って車を持ち上げたのですが、左側の地面が低くなっていたせいでスロープを上るときに左側バンパーの先がスロープとぶつかり、バンパーの塗装が剥がれてしまいました。
これは何とかしないといけない!
ということで駐車場を平らにする素人DIYを敢行しました。
そもそも駐車場を平らにするために何を敷けばいいの?
砕石と砂利
まず前提として平らにした場所が下記を満たすことは譲れません。
・雨が降っても敷いたものが流されない
砂利の駐車場を平らにするのだから穴ぼこや低くなっているところに「砂利」を敷いて平らにすればいいだろうと考える人もいるかと思います。私もそうでした。
でも駐車場に敷くのは厳密にいうと、「砂利」ではなく「砕石」と呼ばれるものがいいようです。
両者の違いは下記の通りです。
「砕石」・・・天然の岩石を破砕機等を使って人工的に砕いた角ばった小石
砂利がなんでダメなのかというと、砂利は一定の大きさで丸みを帯びているので敷いても小石同士に隙間ができ噛み合わないため、しっかりと固まらず車が通ると砂利が動いてしまいます。河原などを歩くときのじゃりじゃりするあのイメージ。
一方、砕石は角ばった小石同士が互いに噛み合ってしっかり固まるので駐車場に向いているようです。
砕石の種類
砕石にも種類があり、「C40-0(Cはクラッシャーランの意味)」というものがあります。40mmの小石から砂のように細かい小石、0mmのダストと呼ばれる削りカスみたいな粒までが混ざっています。
大きさの異なる様々な角ばった小石があることで大きな粒同士の隙間を小さな粒が埋めて押し固められることで強固な層となるようです。
砕石といえども粒の大きさの揃った単粒度砕石と呼ばれるものだと砂利と同様に石ころの集まりなのでしっかりと固まらないそう。
私は今回「C40-0」という砕石を使いました。
※砂で埋めるという手もありますが、砂だと雨が降るとドロドロになるし、埋めた場所の砂が少しずつ流されて時間が経つと元通りになってしまいそうなので最初から考えていません。
砕石を敷いて駐車場を平らにする
借り物の駐車場のため、まずは許可をとるために管理会社に連絡。車の整備がしづらいからとはもちろん言わず、雨で水溜まりができるから埋めたいという名目で。
砕石を入手する
次に砕石の入手ですが、近所のホームセンターを周ると、砂利はあってもなかなか砕石を取り扱っているところがありません。色々調べると「建材屋」で砕石を取り扱っていることがあるとのこと。
近くに一般消費者に対しても販売している建材屋が見つかったので「C40-0」を30kg×4袋購入。値段は2000円弱。
これが砕石「C40-0」。大小様々な角ばった小石が入っています。
砕石を敷く
ちなみに砕石を敷くのはピンポイントで赤く囲った部分だけ。ジャッキアップしたときにウマを置く場所とカースロープを置く場所さえ右タイヤ側と同じくらいに高くなればそれでいいのです。
全面的に砕石を敷くのは費用的負担が厳しいし、まずはどんな感じに仕上がるかお試しです。
とりあえず1袋30kgを放ちました。
結構大きな石も混じっているので本当にこれでキレイに平らに固まってくれるのか心配でした。
均一に広げていきます。ここで後ほど行う転圧のことも考えてある程度厚めに敷いておきました。
砕石を敷いたところを転圧する
ここで大事なのが、砕石を敷いたあとの転圧作業です。ただ砕石を敷いただけだと地面が固まりません。そんな状態でジャッキアップしてウマを掛けると下手するとウマの足が地面にめり込んで倒れます。
なので砕石を敷いた場所に上から圧を掛けてしっかりと固めてやります。上述しましたが、砕石は押し固めることで小石同士が噛み合い、隙間に小さな粒子が入って強固な層となります。
でもどうやって転圧するのか?
ネットを見ていると転圧機を使うとか書いてあります。
↑道路工事とかに使われてそうなやつです。でも一般人がこんなもの持ってるはずもないし、高いので買うこともないと思います。レンタルしているところもあるようですが、閑静な住宅街にある駐車場のため、そもそも大きな音を出すのはNGです。
足で踏み固めてもある程度締め固まるようですが、なんだか弱そう。
そこで、誰もが考えることだと思いますが、駐車場の転圧作業なので重たい鉄の塊である車を使わない手はないです。鉄板を砕石の上に置いてその上を車のタイヤで踏みつけて押し固めることにしました。
何度か行ったり来たりして圧を掛けます。
なんとなく要領をつかめたので、残りの砕石も敷いていきます。
砕石をただ敷いただけの段階ではまだふわふわ、ざくざくした状態です。
砕石は水を掛けてから転圧するとより締まりやすいとのことなので、ジョウロで水を掛けて、さっきと同様鉄板を敷き車で上をゴロゴロと通り締め固めていきます。
上の写真が4袋120kgをほぼ全量を敷いた状態です。
結構適当でしたが、転圧作業も終わり作業完了。向かって左側とも高さが合い、いい感じに仕上がっています。
写真だと分かりづらいですが、大きな石・小さい石が互いに噛み合って足で踏んでみた感じではかなり固く締まっています。こんなに締まるんだと感心するほど。
砕石を敷いた場所の強度はどうか?
埋めた場所の強度、とにかくこれが大事です。砕石を選んだ一番の理由はウマやカースロープを置いても地面にめり込まない強度のある層をつくることですから。
なので駐車場の高低差がなくなっても、車が乗っただけで沈んだり崩れたりするようでは全く意味がありません。
先日ジャッキアップした際にその強度を確認しました。
車をジャッキアップし、砕石を敷いた場所でウマを掛けています。
この3点で車を支えていますが、これだけの重量が掛かっても地面にめりこむことはありません。手で触ってみると分かりますが、結構固く締まっています。大きな石、小さな石・粒が互いに隙間をきっちり埋めて強固な層をつくっています。
雨が降っても砕石の層は緩むことなくしっかりしています。砕石のある場所は水たまりもできていません。
「雨降って地固まる」の通り、雨が降ったりして日に日に砕石の層が強く締まっているように感じます。
予想以上に満足な仕上がりとなりました。
ちなみに砕石以外にも「路盤材」というものがあり、砕石同様に駐車場の穴埋め等に向いているようです。近くのホームセンターに20kg 200円弱で売っていました。安いですね。
※追記 路盤材を使ってみました
スーパービバホームに置いてありました。20kg 180円程でした。かなり安いです。
中身はこんな感じです。角ばった小石が大き目~かなり細かいものまで混ざっていて、砕石とほぼ同じものに見えます。
前回砕石を敷いた場所にプラスして少し足りなかったかなという場所に追加で敷いておきました。
【関連記事】