とりあえず車を楽しむ

アルカンのフロアジャッキはおすすめ!大きいジャッキの方が使い勝手が良いです

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タイヤ交換やDIYでの整備時にフロアジャッキがあると、とても便利です。

車載のパンタグラフジャッキでもタイヤ交換はできますが、フロアジャッキがあれば、2輪同時に持ち上げられたり、油圧の力で軽く持ち上げられたりというメリットがあります。

ただ、一口にフロアジャッキといっても多くの種類があり、どれが良いのか迷いがちです。

今回は小さいフロアジャッキと大きいフロアジャッキの違いと、個人的に価格・重量・性能のバランスに優れると思っているアルカンのスチール/アルミニウムのハイブリッド ジャッキ 「HJ3000JP」を紹介したいと思います。

 

フロアジャッキとは

f:id:humidasu_1:20200727072622j:plainフロアジャッキとは油圧の力を利用し、ハンドルを上下に動かすだけで重たい車体を軽い力で持ち上げられるジャッキです。

上の写真のように車体の下に潜り込ませて、2輪同時に持ち上げることもできます。車体を持ち上げたあとにリジッドラックに載せれば、車の下に潜って作業もできるので整備の幅が広がります。

 

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車載のパンタグラフジャッキだと、このように一輪ずつ持ち上げてタイヤ交換等をすることになるので、ジャッキアップの回数が増えて面倒ですし、不安定なのでタイヤを外して作業するとかにはあまり適しません。

 

小さいフロアジャッキと大きいフロアジャッキ

いささか乱暴な分類ですが、フロアジャッキには小さいものと大きいものがあります。ここで言う小さなジャッキとはホームセンター等で販売されている手頃な価格のジャッキを指すことにします。

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必ずしも当てはまるとは限りませんが、それぞれのメリット、デメリットは下記の通り。

小さいフロアジャッキ
メリット ・価格が安い
・軽くて扱いやすい
・保管の場所をとらない
デメリット

・安定性に欠ける
・ジャッキポイントが奥にあると届かない可能性がある
・ハンドルの上下に力が必要
・最大リフト量が小さい
・ハンドルが短い

大きいフロアジャッキ
メリット ・安定性が抜群
・軽い力で持ち上がる
・最大リフト量が大きい
・ハンドルが長い
デメリット ・価格が小さいジャッキと比べて高い
・重たく持ち運びが大変
・保管の場所をとる

小さいフロアジャッキのメリット

小さいフロアジャッキは4~5000円くらいのリーズナブルな価格で売られているものも多いです。この価格の安さが一番のメリットだと思います。

ホームセンター等で販売しているものの多くは、この小さいジャッキです。

また、重量も10kg程度の軽めの場合が多く、持ち運びもそこまで苦にはなりません。

 

小さいフロアジャッキのデメリット

ここは私が小さいジャッキから大きいジャッキへ買い換えた理由にもなるので、少し掘り下げて書きます。

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安くで売っているフロアジャッキにはリフト量の最高位が300mm台と小さいものもあります。最高位が小さいと、そもそも車を持ち上げられないという事態が発生することがあるのが問題です。

 

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ジャッキアップする際は、サスペンションが伸びきってから初めてタイヤが浮き始めますが、サスペンションは思っていたよりも伸びるので、そう簡単にはタイヤが浮いてくれません。

さらにサスペンションストロークが長かったり、そもそも地上高が高かったりする車だと、小さいジャッキでは最大の高さまで上げてもタイヤが浮いてくれないということが発生し得るのです。

車の2輪を持ち上げてジャッキスタンドに掛けようとすると、より高くジャッキアップしなければならないので尚更です。

 

また、小さいジャッキだとジャッキ自体の性能に加えハンドルが短いので、結構な力を要します。

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オーバーハングが長い(ジャッキポイントが奥にある)車だと、ジャッキのハンドルがほんの少ししか出てくれません。上の写真の車の場合は、そこそこハンドルが出ていますが、オーバーハングが長い車だともっと奥に入り込んでしまいます。

こうなると、ハンドルが短いうえに手を伸ばしてハンドルを上下させることになるので力を掛けづらく一苦労です。

 

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また、フロアジャッキはアームが円弧上に動くので、止まっている車をジャッキアップする際はジャッキ自体が車体下に潜りこむように前に進むようになっています。そのために車輪がついています。

しかし、小さいジャッキは車輪が滑らかに転がらず、地面の小さな凹凸に嵌って動きが止まってしまうことがあります。車輪の動きが止まってしまうとジャッキと車体との接点がずれて車体が落ちる可能性があり危険です。

ただ、これに関してはジャッキの下に鉄板を敷いて平滑にすることでリスクは減らせます。

 

私は以前はホームセンターで4000円ほどで購入した小さいジャッキを使っていましたが、安定性に欠けるのと、最大リフト量の不足、持ち上げるときに力が必要などの理由により大きいジャッキに買い換えました。

ちなみに、それまでに使っていた小さいジャッキはこちらの製品です。

 

大きいフロアジャッキのメリット・デメリット

 小さいジャッキと比べると、安定感や車を持ち上げるパワーは雲泥の差です。小さいジャッキで苦労していたのが、嘘のようにスイスイ持ち上がっていきます。

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ハンドルの長さも全然違うのが分かると思います。

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リフト量の最高位も違います。奥が470mm、手前が385mm。

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ジャッキ自体の幅が大きいので踏ん張りもききます。実際のジャッキアップ時も安定感が違いますね。

 

大きいフロアジャッキのデメリットは重い、デカいこと。

重量はジャッキの材質によっても異なりますが、小さいジャッキ比で2~3倍ほどの30kg級になってきます。

ガレージを所有していてジャッキを置きっぱなしにできる人には関係ないですが、自宅保管で使用時に駐車場に持ち運ぶという場合は、この重さがかなり堪えます。

また、寸法的に大きいので家のスペースを圧迫してしまいます。そんなに頻繁に使うものでもないので、ときどき邪魔だなあと思うこともあります。

 

アルカン スチール/アルミニウム ハイブリッド ジャッキ HJ3000JP

アルカン(ARCAN)はアメリカのPower Station社のブランドです。ジャッキでは有名なブランドになるかと思います。

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【おおまかな仕様】

対応荷重:3トン(2,721kg)
最低位:101.6mm
最高位:470mm
重量:26.4kg
寸法:592mm×302mm×152mm

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製造自体は中国ですが、外観品質やデザインもよく、安っぽさは感じる部分はありません。かなりガッシリとしたつくりで見た目からして頼もしいです。

 

使い勝手が良く、すいすいとジャッキアップできる

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ハンドルにはボディ傷つき防止のスポンジラバー付き。

ジャッキポイントに掛けてもこれだけハンドルが出てくれるので力も掛けやすいです。

上の写真ではハンドルの上下可能な範囲が狭く、これでジャッキアップできるのか心配になりますが、遊びがほとんどないので僅かなストロークに対してもちゃんと反応して上がってくれます。

ストロークの回数も少なくて済むので楽ですね。

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ハンドルは2分割タイプで簡単に着脱可能。

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先端は低いですが、ハンドル側に向かうにつれて厚みが出てくるので、地上高が低い車だとアンダーカバーにつっかえる可能性はあります。

そういうときは厚めの雑誌等に車を乗りあげて高さを稼いであげると良いです。

もしくは、雪道スタック時の脱出用のスタックラダーというのがありますが、薄いスロープのように使えそうなので、これを使うもの良さそうです。

ほんのちょっとしか底上げできないと思いますが、スロープを使うと逆に高くなりすぎて、その分高くジャッキアップしないといけないし、スロープは保管時にスペースをとるんですよね。

 

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デュアルピストン仕様で負荷がない状況では7回ほどのストロークで最高位に達します。

車重1,800kgの車でも軽々と持ち上げることができました。

以前使用していた小さいジャッキは上下のストロークが小さいというのもあったのですが、35,6回ストロークさせないと最高位まで上がらず・・・

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軽い力で楽々と車を持ち上げられますし、ずっしりとした安定感があり頼もしいです。

ただ、注意点もあります。砂利等の地盤が不安定だったり、まっ平でない場所でジャッキアップするときは、パワーがあるからと一気に持ち上げるのではなく、ゆっくり慎重に様子を見ながら上げていった方が良いです

ジャッキ自体が流れて車体が下がってくる可能性もあるからです。詳しくはこちらの記事にも書いています。⇒砂利の駐車場でフロアジャッキを使ってジャッキアップする【方法や注意点】 

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リリースバルブはハンドル差込口内にあるので、ハンドルを反時計回りに捻るだけでジャッキダウン可能です。ものによっては先にハンドルを抜く必要があるので、手間が減って助かります。

 

重すぎない重量

サイズや対応荷重が大きいジャッキは安定感やパワーと引き換えに重たいというのがデメリット。

しかし、アルカンHJ3000JPは本体材質がアルミとスチールのハイブリッドなので、重すぎない約27kgという重量を実現しています。

ただ、実際27kgだと持ち運び性が良いのかというと、そんなことはなく・・・とにかく重たいです。

安定性とトレードオフなので仕方ないですね。

 

HJ3000JPよりも安い価格帯のスチール製のジャッキもありますが、重量が30kg半ばくらいあります。

27kgのジャッキでも相当重く持ち運びが大変なのに、30数kgのジャッキなんて言わずもがなですね。

ガレージに置きっぱなしにできる人でないと後悔するかもしれません。

 

気になる・良くない点

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箱に仕舞うときなんですが、このようにハンドルの根元部分が起き上がってしまいます。(倒しても戻ってきてしまう)

未使用状態のときは針金で固定されているため、この部分は倒れた状態なのですが、一度使い始めるとこうなってしまうんですね。

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そのため、上箱をかぶせるとこのように盛り上がってしまいます。なんだか見た目も悪いですし、無駄にスペースをとります。

針金で未使用状態のときのように倒してやれば良いのですが、いちいち面倒くさいので、私は上箱が少し浮いた状態で保管しています。

 

まとめ

アルカンのフロアジャッキ HJ3000JPを紹介しました。

オイル交換やタイヤ交換等、定期的にDIYで車の整備するという人は、ホームセンター等で安くで売っている小さいジャッキよりも断然大きいジャッキの方がおすすめです。

アルカンのHJ3000JPは2年半ほど使用していますが、壊れる気配はなく信頼性も高いと思います。

 

 

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