とりあえず車を楽しむ

V37スカイラインを脱ランフラットした話【ハンコックVentus S1 evo3へ交換】

※記事内のリンクには広告が含まれる場合があります。

もう一年近く前ですが、V37スカイラインハイブリッドのタイヤをランフラットライヤからノーマルタイプへと交換しました。

実はすでにスカイラインから他の車に乗り換えているのですが、記憶が薄れきる前に脱ランフラットのレビューをしておきます。

ネジが刺さってパンク

V37スカイラインには空気圧センサーが標準装備されていて、メーターのディスプレイで空気圧を確認できます。

警告が出て気づいたのか、たまたま空気圧情報を見て気づいたのか、メーターを見ると左後輪だけちょっと空気圧が低い。

次の日になるともっと低くなってるし、車のほうがパンクだと教えてくれてました・・

タイヤを見ると、トレッド面にねじの頭が見える。

いわゆるスローパンクチャーと呼ばれるもののためか、空気圧が一気に0になるのではなく、ゆっくりと低下していく感じでした。

ただ、ランフラットタイヤがすごいのは、この状態でも外観からは円形を保っていてパンクだと分からないし、普通に走れてしまうんですよね。

サイドウォールが頑丈すぎてタイヤの構造だけで車重を支えられるのすごいな・・

以前ランフラットではないタイヤでパンクしたときは、ぺちゃんこでしたから。(サイドウォールが裂けて空気圧0状態なので単純比較できないですが)

 

「パンクしても走れる。」意図せずにランフラットタイヤの本領を体験できました。

速度とかコーナリングとか普段通りの感覚で走行しても違和感はなく、まったく問題はなく走れるのはすごい。

ただ、パンクしたタイヤの空気圧が低い状態だと、たわみが大きくなるのか、走行すると人が振り向くレベルの大きい音がなります。

空気圧を指定圧くらいまで高めれば音はならなくなるのですが、一日でまた大幅に抜けてしまうので、一日おきに空気を入れ直すのはさすがに面倒くさい。

タイア交換するまで走るのが恥ずかしかったですね。

あくまでも緊急的に走行できる程度のものだと実感しました。

外したランフラットタイヤの内側。ねじが貫通しちゃってます。

 

脱ランフラットした理由

なぜランフラットタイヤをやめたかというと、価格が高いから。それだけです。

乗り心地については、路面とのあたりは硬いですが、特に不満があったわけでもないです。

交換タイヤはハンコックの「Ventus S1evo3」。

スポーツ寄りでハンドリング性能がよさそうなのと、価格が手頃だったのが決め手。

T33エクストレイルやベンツ、ポルシェなどにも純正採用されているくらいなので、ハズレもなさそう。

2025年4月時点のネット価格を比較すると(245/40R19サイズ):

  • 通常版Ventus S1evo3:4本で約54,000円

  • ランフラット版Ventus S1evo3:4本で約134,000円

倍以上高いです。

↑通常タイヤ

↑ランフラットタイヤ

 

この価格差を見ると、特別な理由がない限り、わざわざランフラットタイヤを選ぶメリットは感じられませんね。

トレッドは外側のブロックが大きい左右非対称パターンでカッコいい。

 

脱ランフラット→Ventus S1 evo3の感想

※交換前のランフラットタイヤはDUNLOP SP SPORT MAXX 050。

Ventus S1evo3のサイドウォールを触るとずいぶん柔らかく感じる。いや、ランフラットタイヤが硬すぎただけかも。

乗り心地はマイルドになりました。凸凹でのタイヤのあたりが明らかに柔らかくなりましたね。

ただ、サイドウォールが柔らかくなった分、コーナリング時にタイヤがたわむというか、まるでタイヤの扁平率が高くなったかのように感じられたので、しばらくは違和感がありました。

タイヤがよれる感覚が好きじゃないんですよね。

ステアリングの操舵に対する俊敏な動きは低下しました。

ランフラットはステアリングを少し切って向きを変えるようなときにスパッと車体が反応します。クイックな設定のステアバイワイヤと相まって、鋭いハンドリングはお気に入りでした。

Ventus S1evo3は、比べるとちょっと腰砕けに感じますね。

V37スカイラインのステアバイワイヤでは、ステアリングフィールは人工的な反力で再現しているので、タイヤによってハンドルの重さは変わらないはずですが、脱ランフラット後は軽くなった気がしました。

脱ランフラットして一番良かった点なんですが、右左折でハンドルを大きく切るときのノーズの動き・入りが明らかに軽やかになりました。

以前は右左折でハンドルを大きく切るときに、ワンテンポ遅れて動き出すような、のそっとした動きがありました。

「ランフラットは操舵に対する動きが俊敏だ」と書いたのと矛盾するようですが、以下のような感じです。

  • 向きを変えるときにステアリングを「ほんの少し」切るとき→スパッと車が反応
  • 右左折等でステアリングを「大きく」回すとき→フロントが重たくワンテンポ遅れて動き出す感覚

この重さを感じる動きが、3.5リッターV6エンジンを積んでいてノーズが重いからなのか、ステアバイワイヤによる弊害でそう感じるのか、ずっと分からなかったのですが、原因がまさか重たいランフラットタイヤだったとは・・

頑丈な構造のランフラットタイヤは、通常のタイヤより重たいですが、これだけ動きが変わるのであれば、バネ下重量の影響は大きいのかもしれないですね。

 

交換したばかりのときは、Ventus S1evo3の腰砕け感が気になりましたが、コーナリングは結構粘るし、ハンドリングも軽やかなので、よりFRらしくなったような気がしました。

おわりに:道路の落下物には気を付けたい

余談ですが、以前こんな長いクギ?がアンダーカバーに刺さったことがありました。

突然「バキバキバキ」とものすごい音が聞こえて、車をとめて車体全周を確認しましたが、暗かったので原因がわからず。

翌日、明るいときに下をのぞき込んで初めて気づきました。

道路には何が落ちてるかわからないので、ほんと油断ならないですね・・

 

'