車のタイヤの空気圧補充はガソリンスタンドやカー用品店でもできますが、空気入れは一つ車に積んであると便利です。
空気入れは、車のタイヤへ空気を入れること以外にも車中泊マットにエアを入れたり、浮き輪やボールに空気を入れたりとアウトドアでも活躍するので、なかなか便利なアイテムです。
今回はそんな空気入れついておすすめの3製品を紹介します。
- 車の空気圧管理は大事!
- 空気入れは車に積んでおくと便利!アウトドアにも使用できる
- 空気入れの種類:手動タイプと電動タイプ
- おすすの空気入れ3製品を紹介
- 空気圧の測定は専用のエアゲージを使った方が良い
- まとめ
車の空気圧管理は大事!
まず初めに、車のタイヤの空気圧管理はとても大事です。
たかが空気圧と思う人もいるかもしれませんが、車はタイヤの空気圧だけでも結構変わります。
具体的には以下のような変化があります。
※空気圧が高い場合
- 乗り心地がゴツゴツしたり跳ねたりして悪くなる
- ステアリング操作に対する応答がクイックになる
- ステアリングが軽くなる
- タイヤの転がり抵抗が減り、燃費が良くなる
- タイヤのセンターが摩耗しやすくなる
※空気圧が低い場合
- 乗り心地:路面との当たりが優しくなる、人によってはフワフワすると感じる
- ステアリング操作に対する応答が緩慢になる
- ステアリングが重くなる
- タイヤの転がり抵抗が増え、燃費が良くなる
- 低すぎると高速走行時にバーストする危険がある
空気圧は低すぎると良くありませんが、逆に高すぎるのも良くありません。
基本は車種ごとの指定空気圧に調整するのが良いですが、指定空気圧の1割増し以内の範囲で自分の好みを探るのも良いと思います。
以前、私は空気圧を少し高め(指定空気圧+10kPa程)にしていました。
そうすると、ステアリング操作の応答がクイックになりキビキビ感が増して面白いのですが、空気圧をさらに上げていくと路面の凹凸で跳ねたり、タイヤの接地面積が減りグリップ力自体は下がったりとデメリットが目立ちました。
空気圧を変更するときは、10kPa程ずつ変化させてみるのがおすすめです。一気に1割くらい変えるとかなり乗り心地が変化してしまうので。
指定空気圧はドアを開けたところ貼ってあるステッカーに記載されています。
参考記事▼
【初心者向け】車のタイヤへの空気の入れ方│空気圧だけで車は変わりますよ
空気入れは車に積んでおくと便利!アウトドアにも使用できる
空気圧調整をするときは、ガソリンスタンドやカー用品店にある空気入れでもできるのですが、自分用の空気入れを一つ持っておき、それを使用して空気圧調整するのが良いと思います。
なぜなら空気圧調整するために、ガソリンスタンドやカー用品店まで車を走らせると、走行することによって空気圧が上がってしまうので、正しく空気圧調整するのが難しくなるからです。
タイヤは走行すると路面との摩擦熱によりタイヤ内の空気が膨張して、空気圧が上がります。20~30kPaくらいは簡単に上がってしまうので、走行後では狙った空気圧に調整するのが難しいです。
ガソリンスタンドやカー用品店で空気圧を調整するには、そこに行くのに車を走らせる必要があるので、タイヤの空気圧が上昇し、その場では狙った空気圧に調整するのが難しくなってしまいます。(※とはいっても、多めに空気を入れておいて、時間が経ってから目的の空気圧値まで抜くことで調整はできます。)
そのため、空気圧調整のタイミングは基本的に冷間時(しばらくの時間車を走らせておらず、タイヤが冷えている状態)であるべきなのです。
冷間時に空気圧を調整するには、自前の空気入れを持っておくのがベストです。
また、空気入れはタイヤの空気圧調整以外にもいろいろと使い道があり、空気入れ自体を車に積んでおくと、アウトドア系に使えるので何かと便利です。
例えば、下記のような使い道もあります。
- 車中泊マットやエアクッションのエアーを入れる
- 浮き輪やボールの空気を入れる
- 車内のゴミを飛ばしたり、キーボードの清掃をしたりする(ただし、これは電動タイプの空気入れじゃないと厳しいかも)
空気入れの種類:手動タイプと電動タイプ
空気入れには手動タイプと電動タイプの2種類があります。
手動タイプには手押し式と足踏み式の2通りがありますが、手押し式よりも足踏み式の空気入れの方が楽なので、足踏み式の空気入れの方がおすすめです。
手押し式の空気入れはどちらかと言うと自転車向けかと思いますので、今回は手動=足踏みとして扱います。
それでは、手動タイプ(足踏み式)と電動タイプの空気入れの特徴をそれぞれ説明します。
手動タイプ(足踏み式)の空気入れの特徴
ちなみに、車のタイヤは大きくて重いので、そもそも足踏み式の空気入れで車のタイヤに空気って入れられるの?と思う人もいるかもしれませんが、全く問題なく空気を入れることができます。
例えば、少し空気圧が落ちてきたから補充しようとしたときに、タイヤ1本あたり10回ほどペダルを踏めば目的の空気圧値まで達します。
少し脱線しましたが、足踏み式空気入れの特徴は以下の通りです。
価格が安い
ものによってピンキリですが、電動式の空気入れと比べると比較的価格が安めのことが多いです。
音が静か
電動式はコンプレッサーの音が大きく、作動させる場所を選ぶ場合があります。足踏み式はほとんど音はしないので、時間帯や場所を気にすることなく使用できます。
空気を入れる量が多いと疲れる
感覚的には10kPa空気圧を高めるのに必要なペダルを踏む回数は10回程です。
普段の空気圧補充程度であれば問題ありませんが、スタッドレス⇔ノーマルタイヤ入れ替え時などに長期放置していたタイヤに30~40kPa程充填する際はさすがに疲れます。
電動タイプの空気入れの特徴
大量の空気を入れる場合は楽
例えば、一気に30kPa以上空気圧を高めたい場合は、電動タイプが圧倒的に楽です。
以前、タイヤがパンクしてテンパータイヤに交換するときに、テンパータイヤの空気圧が指定値に100kPa以上足りなかったのですが、その際に電動タイプの空気入れが大活躍しました。
パンクで焦っている状況で、仮に足踏み式の空気入れでやっていたら汗だくになっていたでしょう。
音がやや大きい
電動式はコンプレッサーの音が「ビーー」とそこそこ響くので、使う場所や時間帯を選びます。朝早くや夜遅く、閑静な住宅街などでは使用をためらう場面があります。
以前、深夜の道の駅で空気を補充しようとしたことがありましたが、車中泊している人もいそうで迷惑になりそうだったのでやめたことがあります。
音が大きいのは電動式空気入れの唯一?のデメリットとも言えます。
コードの取り回しが煩わしい
シガーソケットから給電するタイプの電動式空気入れの場合は、コードの取り回しがやや面倒です。コードの長さが車をぐるっと一周できる程ないことが多いので、反対側のタイヤの空気を入れる際は一旦車内を通して反対側に移動させる必要があります。
ただ、充電式のコードレスタイプもあるので一概には言えません。
おすすの空気入れ3製品を紹介
大橋産業 フットポンプ ツインシリンダー
こちらは足踏み式の空気入れですが、ツインシリンダーを採用してあり、最高圧力1000kPaに対応しています。
ここは大事なのですが、なんといってもツインシリンダーであることが味噌です。
足踏み式の空気入れには、価格が安めのシングルシリンダータイプがありますが、これはすぐに壊れるのでやめた方が無難です。安定感が悪いので、気を付けていても変な方向に力が掛かり、フレームやロッドが曲がり使い物にならなくなります。
安定感に関しては天と地ほどの差があります。ツインシリンダーの方がどっしりしている上にペダルも大きくて踏みやすく、圧倒的に空気圧補充の効率が高くなるので、おすすめできます。
A-TION 電動空気入れ
こちらは電動式の空気入れですが、内蔵バッテリーを搭載しているので、コードレスで使用することができるのが特徴です。
バッテリーは6,000mAhと大容量になっています。バッテリーが切れてもシガーソケットからも給電できるようになっています。
液晶ディスプレイがそなえてあり、設定した空気圧値に達すると自動的に充填が停止するようになっています。補充だけではなく、減圧も可能になっています。
また、足踏み式の空気入れのように鉄製のフレームがないので、軽量で携帯性が良いのもメリットです。バイクや自転車の長距離ツーリングのお供としても適しています。
他にもLEDライトが搭載されているので、アウトドアツールとしても便利です。重量は1kgと軽く、取っ手も付いているので、ランタン代わりにも使えそうです。
Makoloce 電動エアコンプレッサー
こちらはガンスタイルの電動空気入れで、手で持って使用できることが特徴です。
上で紹介した電動空気入れと同様に以下のような機能があります。
- バッテリー駆動のため、コードレスで使用可能
- 各種アタッチメントも付属しているので、車や自転車、エアマットなどにも対応可能
- 液晶ディスプレイ付きで、バッテリーの残量や設定している空気圧を確認可能
また、ガンスタイルであることを活かし、タイヤへの空気入れ以外にも、車内の汚れ飛ばし、洗車後の水滴飛ばし、キーボードの隙間掃除など多岐に使用できます。
エアーの勢いは調整可能なので、用途に合わせて使用することができます。
また、エアーが出る注入口付近にLEDライトも付いてあり、アウトドアとの相性も良いです。
一見高そうな製品ですが、4000円強で購入できるため、リーズナブルなのも良いですね。
空気圧の測定は専用のエアゲージを使った方が良い
補足となりますが、空気圧管理をするさいは、空気入れに付属しているエアゲージ(空気圧計)ではなく、専用のエアゲージを別途用意した方が良いです。
なぜなら、空気入れに付属しているエアゲージは精度が良くないことがあるからです。せっかく空気圧管理をしているのにゲージがずれていたのでは意味がないので、空気入れに付属しているエアゲージは参考程度にして、専用のエアゲージを使うと良いと思います。
まとめ
車・バイクのタイヤ用の空気入れのおすすめ製品を紹介しました。
空気入れは一つ持っておくと便利です。
足踏み式と電動式はどちらも一長一短あるので、自分の用途にあった空気入れを選択するのが良いと思います。
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