先日、V37スカイラインのドア内張りを外しました。
内張りをはがしたあとのドアアウターパネルや、ドア内張りの裏側がどうなっているかの需要はあるかもしれないので、撮った写真をいくつか載せたいと思います。
前席の助手席ドアの写真となります。
純正状態でも静粛性や防音性はそこそこ高そうに見えました。
ドアパネル
V37スカイラインのドア内張りを外す前。
ドア内張りが外れた状態。
車種によっては大きなサービスホールが空いていて防水のビニールが貼ってありますが、V37スカイラインは金属板によってサービスホールが塞がれている状態でした。
結構頑丈そうな金属板です。写真を撮り忘れましたが、この金属板とドアパネルとの間にはエプトシーラーのような緩衝材が挟まっていたので密閉性も良いと思います。
矢印で指した金属ブラケットには、内張りのアームレスト側から固定するためのネジ穴があったので、アームレストを支えるためのものですかね?
小さな穴も丸いシートで塞がれています。このシートは薄くペラペラの素材です。
この車は非BOSE仕様ですが、ドアスピーカーはこのようになっています。BOSE用の大きな穴が準備されていますが、非BOSE仕様車の場合は大きな樹脂ブラケットで塞がれて、17cmサイズのスピーカーがちょこんと装着されています。
スピーカーはいかにも純正品という見た目で、紙素材で触ったときの質感も安っぽい。
ですが、音は意外と悪くないのです。最初は純正スピーカーから交換しなくても良いかなと思ったくらいです。
後述しますが、非BOSE車でもドア下のスピーカーに加えて、ドア内張り側にも小さなスピーカーがついているので音が良く感じる可能性もありそうです。
スピーカーを外した穴からドアパネル内部をのぞくと、外側のパネルに制振材が貼られているのが見えます。
分かりにくいですが、上側にも制振材が貼られています。
ドアパネル上下に↑このような横長の大きな制振材が2枚貼られています。
こういう見えないところにコストを掛けているのが分かると嬉しいですね。
真ん中の方には制振材が貼られていないので追加で貼ってもいいかもしれません。
参考:【デッドニングにおすすめ】制振材、制振シート7製品を紹介【メーカー別】
ドア内張りの裏側
つづいてドア内張りの裏側を見ていきます。
ドア内張りの真ん中あたりに小さなスピーカーがついています。
非BOSE車でもフロントは片側2つの4スピーカーだったんですね。
ここの部分ですね。BOSE用のスピーカーグリルだと思っていました。
2014年2月~2016年11月の非BOSE仕様は以下のようになっているようです。
スピーカー数 | スピーカー | 個数 | 装着位置 | サイズ | 入力ワット数 | インピーダンス | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
定格入力 | 最大入力 | |||||||
6 スピーカー |
フロントドアスピーカー | 2個 | フロントドア下部 | ① | φ16cm | 20W | 40W | 4Ω |
リヤドアスピーカー | 2個 | リヤドア下部 | ② | φ16cm | 20W | 40W | 4Ω | |
ツイーター | 2個 | フロントドア上部 | ③ | φ8cm | 7W | 40W | 4Ω |
日産公式HPより引用
ドアミラー付け根にツイーター用のグリルがありますが、ここは2014年式の非BOSE仕様車は何も入っていません。
カバーの裏側を見ると、ツイーターはなくエプトシーラーが貼られています。
目隠し用かと思いましたが、そこそこの厚みがあるので遮音用かもしれませんね。
内張りには高性能吸音材であるシンサレートが結構広い面積に使われています。
おわりに
V37スカイラインのドア内張り・ドアパネルを見ましたが、ドアパネル内部に既に制振材が貼ってあったり、サービスホールが金属板で塞いであったりと遮音・防音性は良さそうな印象でした。
軽くデッドニング済みのような状態に見えますね。