とりあえず車を楽しむ

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格安アジアンタイヤは危険なのか?3セット5万キロ使ってみて

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タイヤを交換しようと考えているとき、様々な種類のタイヤメーカー、ブランドを検討すると思います。ブリヂストンミシュランヨコハマタイヤダンロップなどは少しタイヤのことを知っていれば、誰もが知る有名ブランドです。一方でアジアンタイヤと呼ばれる安いタイヤがあることも、今や多くの人がその存在を知っていると思います。

 

しかし、実態がよく分からない、ちゃんとまっすぐ走れるのか心配。安物買いの銭失いになるのではないか、などと考えて購入を見送ったり、躊躇したりしている人は多いのではないでしょうか。そもそも、そんなタイヤどこに売っているの?という人もいるかと思います。

 

アジアンタイヤの中にも有名なメーカーと無名のメーカーのものがあります。私はその中でも無名で格安のものを3セット(夏タイヤ 2セット、スタッドレス 1セット)、合計5万キロほど使用しました。実際に履かせてみて、どうだったのかを記していきます。

アジアンタイヤとは?

韓国、台湾、中国、インドネシアなどのメーカーが製造しているタイヤのことを一般的にアジアンタイヤと呼ぶようです。

 

便宜上、ブリヂストンミシュランヨコハマタイヤダンロップなどは有名メーカータイヤと呼びます。 

有名メーカータイヤとアジアンタイヤのメリット・デメリット 

有名メーカータイヤ

メリット

・多くの車に純正採用されていたり、多くの人に使用されていたりして実績があり、安心・信頼できる。

・静粛性、乗り心地、グリップ、ウェット性に優れる(CMなどでアピールしている)。

デメリット

・価格が高め。

 

アジアンタイヤ

メリット

・一般的に価格が安め。

デメリット

・あまり知られていなく、使用している人も少ないため、レビューなどの情報が少ない。

・取り扱っている販売店が少ない。

・安全性に欠ける、安かろう悪かろうという負のイメージを持たれがち。

 

アジアンタイヤの良いところは何といっても安いことです。私も費用を抑えたいという理由で、アジアンタイヤに目をつけました。アジアンタイヤを選ぶ人の多くは、同様の理由からだと思います。

 

どこで売っているのか?

アジアンタイヤは基本的にネットショップでの購入になると思います。クムホ はオートバックスで、ハンコック(OEM品)はイエローハットでの扱いがありますが、車用品店でメインで扱っているのは有名メーカータイヤなので、取り扱いは少ないです。

 

アジアンタイヤを取り扱うネットショップで一番有名なのはオートウェイ です。多くの激安タイヤを扱っています。アジアンタイヤだけではなく、国産タイヤの取り扱いもあります。

ただ、オートウェイでも取り扱っていないタイヤもあります。Yahooショッピングや楽天市場に出店しているタイヤショップを探せば、オートウェイで取り扱っていないアジアンタイヤを見つけることができます。

 

アジアンタイヤにもランクがある?

アジアンタイヤと一括りに言っても、非常に多くのメーカーがあります。

有名なアジアンタイヤ

ハンコック、ネクセン、クムホ、ナンカン等は割りと有名で、実績もありますし、世間での浸透度も高くなってきているメーカーです。

 

欧州車など純正採用している車もありますし、エコタイヤからハイグリップタイヤまで多くのラインナップを揃えています。また、クムホ、ハンコックはオートバックスイエローハットでの取り扱いもあります。

 

ただ、これらのアジアンタイヤは有名メーカータイヤと比べると多くのものは安いのですが、そこまで格安というわけではなく、製品によっては、ほぼ変わらない値段だったりします。

 

無名のアジアンタイヤ

名があまり知られていないアジアンタイヤもいっぱいあります。オートウェイ で自分の車のタイヤサイズを選択して探してみると、非常に多くのブランドのアジアンタイヤがあることが分かります。

 

ちなみに、私が使用したのは、ハイフライ、ハイダ、リンロンというブランドのタイヤです。上に書いた有名なアジアンタイヤとは違い、一般的に認知度が低く、ネットで検索しても多くの情報は出てきません。

 

しかし、これらのタイヤは有名なアジアンタイヤと比べてもかなりリーズナブルです。国産タイヤと比べると1/3~1/4の値段で買えてしまいます。そんなタイヤ使っても大丈夫なのかと心配になるのも当然です。

 

実際に使ってみて、どうだったか

アジアンタイヤ、格安タイヤ等でネット検索すると「ロードノイズが大きい」「すぐバーストする」などの悪い話がちらほら出てきます。

 

実際どうなのか、3セット使用した感想を書いていきます。

 

1.HIFLY(ハイフライ)HF805 215/45R18 

 HIFLY(ハイフライ)という中国メーカーのタイヤです。これが、一番最初に履いてみたアジアンタイヤです。タイプはコンフォートタイヤです。送料込みで1本6,500円程で非常にリーズナブルでした。ちなみにこのタイヤの前は、FALKEN ZIEX ZE912 を使っていました。

 

古いタイヤから新品タイヤに替えたので当然かもしれませんが、まず、走ってみてロードノイズは静かになったなと感じました。安い分、静粛性はよくないだろうと思っていましたが、そこまで悪くはないようです。

 

街乗りや高速、ワインディングなども普通にこなすことができました。高速でハンドルが振動することもありません。特にこれといって特筆すべきこともなく、ごくごく普通のタイヤだと思います。

 

しかし、溝が少なくなってくると、タイヤ表面がまるでプラスチックのように固くなり、乗り心地がかなり悪くなりました。乗り心地悪いし、安いタイヤだからいいやと思って次のタイヤへと交換しました。スリップサインは出ていませんでしたが、25,000km程使って交換しました。タイヤのライフも普通だと思います。

 

2.HAIDA(ハイダ)HD927 215/45R18

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前回アジアンタイヤを履かせて、格安タイヤでも普通に使用できることがわかっていたため、次もアジアンタイヤを選びました。選定の基準となったのは、とにかく安いことです。一番安いアジアンタイヤをせっかくなら試してみようと思ったからです。
 
ネットで検索して 215/45R18サイズで最安だったのが、このハイダのタイヤです。タイヤのタイプは記載されていないので、定かではないですが、エコ・コンフォートとかでしょうか。
 
お値段、送料込みで1本5,000円ちょっとです。とんでもない安さです。どんなタイヤなのかどきどきで、構えていました。
 
しかし、走り出してみるとやはり普通のタイヤです。ロードノイズが特に大きいということもなく、快適に走れます。高速、ワインディング、豪雨の中でもちゃんと走ってくれます。
 
私はこのタイヤで関東から九州南部まで高速を使用して往復したことがありますが、長距離の高速巡行でも全く問題ありませんでした。途中、雪がちらついたりもしていましたが、危険な思いをしたことはないです。
 
ただ、普通に走る分には、何ともないのですが、峠道を気持ちよく走ろうとすると、コーナリング時にグリップが心もとなく感じました。これはスピードが上がるにつれて顕著になります。
また、俊敏なステアリング操作をしてもタイヤがその動きについてきません。全体的にしっかり感が足らないと思いました。これはハイフライでも同様の感想を持ちました。
 
また、1回だけ「このタイヤ大丈夫か?」と思う出来事がありました。奥多摩周遊道路にドライブに行ったときのことです。タイヤの状態としてはスリップサインまでは出ていないけど、残り溝は少ないという感じです。
 
雨が降っていて、道路に水が流れているような状況でした。カーブが連続するところを走っているとき、前触れなく、唐突に車が横滑りしました。といっても横滑り防止装置が作動しないくらいの軽い横滑りです。
 
その後も水の流れているワインディングを走っていましたが、ステアリングを切った通りに車が曲がっていきません。思っているラインより膨らむので、途中で切り足さないといけないような状態でした。しかも唐突にグリップが回復したりもするので、非常に走りづらかったです。
 
しかし、今まで土砂降りの雨の中でもこのような挙動は起きなかったので、単にタイヤの溝が減ってきて、上手く排水できていなかったのかもしれません。でも安物のタイヤだから滑るのかもという可能性も払拭できないので、新しい別のタイヤに替えようと思うには十分な出来事でした。
 
ちなみに、比較すると個人的な印象では、ハイフライ>ハイダでした。やはり価格差の分がでるのでしょうか。
 

3. LINGLONG(リンロン) GREEN-MAX WINTER UHP  225/40R18 

LINGLONG(リンロン)という中国メーカーのスタッドレスタイヤです。お値段は送料込みで1本、約8,000円です。正直、スタッドレスタイヤに格安アジアンタイヤを選ぶのは抵抗がありました。

 

私の住んでいるところは、基本雪は降りません。降っても一回積もることがある程度。スキーには行かないし、車が必須の生活環境ではないので、そもそもスタッドレスタイヤは必要ない環境です。

 

しかし、せっかく4WDのレガシィに乗っているので、雪道に遊びに行きたくなりました。でも、ただの遊びのために国産の高いタイヤを買うようなお金の余裕はありません。ならば格安タイヤしかないなと。

 

ハイフライ、ハイダと2セット使って格安タイヤでも大丈夫だと、根拠のない自信があったので、迷うことなく、ネットで一番安いスタッドレスタイヤを探していたところ、このリンロンタイヤに出会いました。

 

このタイヤを履かせて、群馬北部と長野に行きました。急こう配、ワインディングの続く山道も走りましたが、結果としては、普通に走る、曲がる、止まることができます。舵もしっかりききます。

 

有名メーカーのスタッドレスタイヤを使用したことがないので、性能比較はできませんが、カーブでラフにアクセルを開けると滑ることはありました。下りでスピードがのっているときにブレーキをかけると、ABSが作動し、制動距離が伸びることもありました。もちろん雪道での話です。

 

しかし、どこのメーカー製のスタッドレスタイヤを履いていても雪道では慎重に走らないと滑ったり、制動距離が伸びたりするのではないでしょうか。特に私みたいな雪道の経験があまりないドライバーは、雪道においては何よりも慎重な運転が必要だと思います。

 

長くなりそうなので、リンロンタイヤについての感想・写真等は別記事に書きたいと思います。

humidasu-1.hatenablog.com

 

格安アジアンタイヤという選択肢もありだと思う

以上が私が使用した格安アジアンタイヤでした。普通の使い方をしている限り危険な思いをしたということはなく、国産タイヤと同様に道路を走らせることができます。

 

日本の販売店が取り扱っているアジアンタイヤに「真っすぐ走らない」「すぐバーストする」「ゴムではなく、ビニールでできている」というような粗悪品はないでしょう。そんなものを売っていたら、信用を無くして、誰も購入しなくなります。

 

 無名の格安アジアンタイヤはこんな人におすすめ!

これらの項目に複数当てはまるような人は一度、無名の格安アジアンタイヤを使ってみるというもの有りかもしれません。

 

・費用をとにかく抑えたい。

・通勤や仕事への使用で、年間の走行距離が多い。

・静粛性や乗り心地はそこまで求めない。

・山道やワインディングなどを攻めるような無茶な走りはしない。

・ホイール径が大きく、タイヤ代が高い。

 

逆に言うとこういう人には合わないかもしれません。

・ワインディング、コーナリングを楽しむのが好き。
・年間の走行距離が少なく、1セットのタイヤを長いこと使う。
・静粛性や乗り心地を重視する。

 アジアンタイヤは恥ずかしい?

アジアンタイヤを履くということ自体が恥ずかしいという人もいると思います。その気持ちは、まあ分かります。タイヤは外から見てお金をかけているかどうかが分かるパーツですし。「やっすいタイヤ履かせてるな」なんて思われるのは嫌ですからね。

 

しかし、他人の車のタイヤの銘柄をまじまじと見るという人はそうはいないと思います。黒いタイヤに黒い文字で書かれていますし、タイヤの止まっている位置によって、メーカー名が斜めになっていたり、タイヤが汚れていたりして、確認しづらいものです。

 

格安タイヤがどういうものなのか、というのが分かった上で、自分の車の使い方とタイヤの性能がマッチしていると納得して格安タイヤを選択する。その結果、必要以上の出費を抑えて満足できるのであれば、むしろ、賢い消費者といえるのではないでしょうか。

 

ちなみに、誰しもに格安タイヤをすすめているわけではありません。私は実際に使用してみて、夏タイヤに関しては自分の用途・求めるものを満たさないと感じました。ワインディングを走るのは好きですし、しっかり感があり、操縦性に優れるタイヤの方が運転していて、断然楽しいです。

 

私は今、国産のタイヤを履かせています。DUNLOP SP SPORT MAXX 050+(メーカーでは輸入車用ハイパフォーマンスタイヤと謳っている)ですが、上記のアジアンタイヤと比べると、明確な違いを感じます。その比較についても今後、書きたいと思います。

 

まとめ

今回はアジアンタイヤの中でも名前の知られていない、価格帯が非常に安いものの使用感レビューでした。

 

通常走行、ワインディング、高速巡行、雨の日を普通にこなすことができます。高いタイヤと比べると、乗り心地、静粛性、グリップ力に劣る部分はあると思います。ちなみに、3倍以上の価格差がある国産タイヤと比べてみて、一番違いを感じたのは、グリップ力、しっかり感、操縦性です。

 

車に掛かる費用は抑えたい。だけど、格安アジアンタイヤのことはよく知らないからと毛嫌いするのは、もったいない気がします。

格安スマホのことはよく分からないから、取りあえず、3大キャリアと契約して、高い料金を支払っている。というのに通じるものがある気がします。

 

一度試してみて、自分の使い方において不満点がないのであれば格安アジアンタイヤを使用するという選択もありなのではないかと思います。