先日、ビルシュタインをエナペタルにオーバーホールに出しました。オーバーホール完了後のビルシュタイン(E-12)をレガシィに取り付け後、現在まで約2か月程使ってきました。
今回はオーバーホールしたビルシュタイン(E-12)について感じている率直な思いを書きたいと思います。
※ちなみにエナペタルでビルシュタインをオーバーホール時に12段階の減衰力調整機能を付けると、「E-12」という名称に変わるので、厳密にいうとビルシュタインではありません。
※追記
最後に追記していますが、ここに書いた不満点はショックアブソーバーが原因ではないことが分かり、的外れなものになっているので、流し読み程度にお願いします。
- オーバーホールの内容について
- オーバーホール後のビルシュタインのインプレッション
- いろいろと調整したり走り回ったりした後のインプレッション
- サスペンション以外の要因があるのか?それとも・・・
- ※追記 ショックの減衰力には問題がなかった
オーバーホールの内容について
前回書いたこちら↓の記事にオーバーホールの詳細は書いていますが、本記事でも簡潔に説明しておきます。
オーバーホールに出したショックアブソーバー
今回オーバーホールしたのは純正形状ショートストロークダンパーであるビルシュタインB12(BL/BPレガシィ 2.0ターボ/3.0R用)です。
使用距離は13,000km程で上の写真から分かる通り、外観は結構きれいです。
オーバーホール依頼内容
だいだい下記のような内容・仕様へのオーバーホールを依頼しています。
・高速での安定感やワインディングを気持ちよく走れることを重視した設定
・12段階の減衰力調整機能を付ける
オーバーホール後のビルシュタインのインプレッション
福沢諭吉さん12人分・・・
私にとってはとてつもない大金を掛けてオーバーホールしているので、乗り心地の変化をかなり楽しみにしていました。
純正スプリングとの組み合わせになるので、街中でも乗り心地良く、ワインディングも適度なペースで楽しめる。そんな期待を膨らませていました。
しかし、
ファーストインプレッションはこちらの記事にも書いていますが、あまり良い印象がありませんでした・・・
交換前のへたったショックアブソーバーを使用していたときに感じていた不満点のひとつであるピッチングは抑制されたものの、スタッドレスタイヤが原因なのか、減衰調整が煮詰め切れていないのか、路面からの突き上げ、操縦安定性やしっかり感のなさがあり、期待したものとは違うものでした。
一言でいうと突き上げる割にはゆらゆら感があるのです。
なんだかショックアブソーバーの減衰力が落ちてきた時の症状に似ています。
いろいろと調整したり走り回ったりした後のインプレッション
しかし、オーバーホールされたばかりのショックアブソーバーの減衰力が出ていないとは普通は考えられません。12段階の減衰調整ができるようにもなっているので、最適な減衰力が見つかれば理想の乗り心地になる余地もあります。
また、上述の不満点についてサスペンション以外の要因はないかの確認も含め、ここ2か月間で下記のことを実施して、街中・高速・ワインディング含めいろいろな路面状況を走って、様子見をしました。
⇒減衰力が低すぎても高すぎてもよくないかもしれない
・タイヤの空気圧を調整
⇒空気圧不足によるふにゃふにゃ感、空気圧過多による突き上げの可能性がある
・スタッドレスタイヤ⇒ノーマルタイヤへ交換
⇒ゴム質が柔らかいことが原因でしっかり感のなさがあるのでは?
※その他に考えられる要因
・アッパーマウントのブッシュは新品交換済
・アーム類のブッシュはフロント側のみ約20,000km前に交換済
それで、結果はどうだったかと言うと・・・やはり良い印象がありません。
路面の凹凸に対しての動きが大きく、車体が小刻みにふらふらと揺れるので、とにかく安定感がありません。
路面へのトレース性が悪く、カーブでは思った通りのライン上を走るのが難しく外側に膨らみます。
ステアリング操作に対しての反応も鈍く、遅れて車体が動きます。走行中にタイヤを安定して接地させられていないのかステアリングフィールも軽い。
車体をフラットに保ってくれず、路面状況に応じて常に揺れ動いている感じがあります。
ブレーキ時のノーズダイブも大き目です。
調整ダイヤルを12~1の範囲で変えると減衰力が変化するのは分かります。最もソフトな12だとふわふわ感が強まるし、最もハードな1にすると突き上げがひどく、路面への追従性が悪くなります。
しかし、最もハードの1にしてもどこかにふわふわした頼りない感じが残ります。突き上げは強いのですが、引き締まった乗り味とも言えないのです。
サスペンション以外の要因があるのか?それとも・・・
上記症状はもしかしたらショックアブソーバー以外のどこかが悪さをしている可能性も否定できません。
レガシィの走行距離は17万キロを超えていて、ブッシュ類などは確実にへたっているはずです。
ただ、サスペンションアームに繋がるブッシュ類はフロント側は以前交換していますし、エンジンマウント・ミッションマウントなども最近交換したばかりです。
いったい何が原因なのでしょうか?悩みは続きそうです。
※追記 ショックの減衰力には問題がなかった
その後、ビルシュタインを車から取り外してエナペタルさんに送り、減衰力を再測定してもらいましたが、減衰力はちゃんと出ているとのことでした。
つまり、ショック以外の別の要因によって乗り心地・操縦性の悪さが残っていることになります。サスペンションアームのブッシュが怪しいですが、特定には至っていません。
関連:【レガシィ】乗り心地・操縦性の悪さの原因はショックの減衰力不足ではなかったようです