とりあえず車を楽しむ

ビルシュタインをエナペタルでオーバーホールしたので料金・納期・依頼~OH完了までの流れについて書く

※記事内のリンクには広告が含まれる場合があります。

先日、ビルシュタイン ショックアブソーバーをオーバーホールに出しました。

復活したビルシュタインが戻ってきたので、エナペタルさんにオーバーホールを依頼してオーバーホール完了品が手元に届くまでの全体的な流れ(費用、納期含む)について書いていきます。※あくまでも私個人の場合のですね。

 

ビルシュタインのオーバーホールについて

ビルシュタインはドイツにあるショックアブソーバーのメーカーです。

ビルシュタインのつくるショックアブソーバーは高性能なことで有名ですが、もうひとつの特徴として、長距離の使用によって性能が低下してきたらオーバーホールすることで性能を新品同様に回復させることができます。(復筒式ビルシュタインショックなどオーバーホールできないものもある)

 

ビルシュタインをオーバーホールするには全国にあるビルシュタイン取り扱いのショップに依頼する方法もあるかと思いますが、私は直接エナペタルさんに連絡してオーバーホールしてもらうことにしました。

 

今回オーバーホールを依頼したのはビルシュタインB12という純正形状ローダウンサスペンションキットのショックアブソーバーです。

距離にして13,000km程しか使っていませんが、減衰力の低下により突き上げが大きかったり、ロールスピードが非常に速かったりして、とても乗れたものではない乗り心地でした。

 

オーバーホールを依頼するまでの流れ

そもそもどうやってビルシュタインをオーバーホールするのか・・・

そこから始まったのですが、ただ、ビルシュタインは「エナペタル」でオーバーホールできるということは何となく知っていたので、とりあえずエナペタルの公式サイトのお問い合わせフォームから直接問い合わせてみました。

ENNEPETAL公式|BILSTEINの高性能・高品質部品からダンパーを製品化

するとエナペタルのサポート担当の方からメールの返信が来ます。

ちなみに私はビルシュタインB12(純正形状ショートストロークダンパー)をオーバーホールしてビルシュタインB6(純正形状ダンパー)にすることは可能か?と問い合わせました。

 

それから数回のメールのやり取りを通してどのくらいの料金が掛かるか、どのようにオーバーホールできるか、納期など、気になることについて聞きました。

丁寧に回答いただけるのでメールのやり取りを通して段々とオーバーホールについてのイメージがつかめてきました。メールではなく、直接電話相談することも可能なよう。

 

オーバーホールついでに減衰力の設定を変えることもでき、その場合は使用用途や目的、要望等を伝えれば、エナペタルの方で減衰力をセッティングしてもらえるようです。

私は高速安定性やワインディングでの気持ちよさを優先したセッティングにしてもらうことに。

減衰力の設定を変更せずに、元の性能に戻すだけのオーバーホールも勿論できます。後述しますが、そちらの方が料金も安いです。

 

私の場合はメールのやり取りの中でどのようなオーバーホールにしたいかを依頼しました。

どのような仕様にオーバーホールしたいかが決まったら、オーダー用紙(HPからダウンロードできる)を同梱・もしくはメール送付して、ショックアブソーバーをエナペタル宛てに送ります。

エナペタルに送るときの送料は自己負担となります。オーバーホール完了後に送られてくるときの送料はエナペタルで負担してもらえます。

ビルシュタインがエナペタルに到着後、私の場合は2日後に消耗品交換含めた正式な見積金額が提示されました

 

オーバーホールに掛かる料金

なんと言ってもここが一番気になるところですね。

ビルシュタインのオーバーホールは一律で○○○円という風に決まっているわけではなく、オーバーホールしたい個体の劣化具合によっても変わります。

HPに料金表の記載はありますが、私のような者が見てもいまいち分かりにくいです。

 

どういう仕様にしたらどのくらいの費用になるのかはメールで相談したら教えてもらえました。

f:id:humidasu_1:20200109221947p:plain
引用:エナペタル

例えばビルシュタインB12をオーバーホールして元の性能に戻すだけであれば、基本工賃は12,000円/1本(税別)、一台分で48,000円(税別)です。

ビルシュタインB12をオーバーホールした上で、伸び側の減衰力を現状の120%にしたいなどのセッティング変更がある場合は基本工賃は17,000円/1本(税別)、一台分で68,000円(税別)となります。

 

それに消耗品交換費用がプラスされます。消耗品の交換はショックアブソーバーをばらさないと分からないので、問い合わせ段階では分かりません。

この消耗品交換によってオーバーホール料金は大きく左右されます。

消耗品交換が増えるとオーバーホール料金は跳ね上がるので、そこがオーバーホールを依頼するのを躊躇してしまう要因なんですよね。

f:id:humidasu_1:20200109223357p:plain消耗品交換料金表(引用:エナペタル)

 ちなみに私は当初ビルシュタインB12⇒ビルシュタインB6仕様へオーバーホールしてもらおうと思っていましたが、途中で気が変わり、12段階の減衰力調整機能付きの「エナペタルE-12」というショックアブソーバーへ仕様変更してもらうことにしました。

ビルシュタインB12⇒ビルシュタインB6仕様へのオーバーホールだと減衰力設定が変わるのでセッティング変更となり、基本工賃は17,000円/1本(税別)、一台分で68,000円(税別)+消耗品交換費用となります。

ビルシュタインB12⇒エナペタルE-12に仕様変更であれば減衰力設定を変更しても追加料金は掛からず、基本工賃は23,000円/1本(税別)、一台分で92,000円(税別)+消耗品交換費用で、12段階の減衰力調整機能を付けられます。

f:id:humidasu_1:20200109230131p:plain引用:エナペタル

差額は24,000円(税別)ですが、減衰力調整機能があった方が用途にあった減衰力に調整できるし、自分好みの減衰力に微調整できるので、後々いいかなと思い奮発しました。

 

実際に掛かったオーバーホール料金(私の場合)

私はビルシュタインB12のショックアブソーバーを12段階の減衰力調整機能付きのエナペタルE-12にオーバーホール・仕様変更してもらいました。

掛かった費用の合計金額は・・・

f:id:humidasu_1:20200110214638j:plain

・E-12へ仕様変更 23,000(税別)×4
・フロントショックのメタル交換(上下) 2,750(税別)×4
・リアショックのブッシュ交換 3,300(税別)×2

税込み合計 120,560円

青字の部分が消耗品交換費用です。料金の高いピストンロッドの交換がなくてよかったです。

これに加えてエナペタルへの送料も加算されますね。

 

もし、減衰力調整機能付きのエナペタルE-12へのオーバーホールではなく、ビルシュタインB12を初期性能に戻すためのオーバーホールのみであれば、税込み72,160円だったことになります。

ビルシュタインを新品購入するよりは断然安いですね。

 

ちなみにオーバーホールしたビルシュタインB12は使用距離13,000km程で減衰力の低下はあったものの外観は綺麗だし状態としてはそこまで悪くなかったと思っています。

f:id:humidasu_1:20200110213543j:plainf:id:humidasu_1:20200110213546j:plainf:id:humidasu_1:20200110213556j:plainf:id:humidasu_1:20200110213602j:plain

↑オーバーホール前のビルシュタインB12

 

オーバーホールに要する日数

担当の方からはオーバーホールやE-12への仕様変更は通常1週間~10日間程掛かると聞いていました。

 私の場合は、
12/18 エナペタルにオーバーホール予定のショック到着
1/7 作業完了しエナペタルよりオーバーホール済のショック発送

という日程でした。

年末年始の休暇(12/27~1/5)を挟んでいるのでだいだい1週間~10日間の範囲ですね。

 

オーバーホールされたショックアブソーバーが到着

f:id:humidasu_1:20200110214823j:plainf:id:humidasu_1:20200110214953j:plain

 緩衝材をたっぷり使って梱包されていました。

f:id:humidasu_1:20200110221905j:plain

オーバーホールで交換された消耗品も入っていました。

 

さて、オーバーホールされてビルシュタインB12から減衰力調整機能付きのエナペタルE-12となったショックアブソーバーですが、

f:id:humidasu_1:20200111232919j:plainf:id:humidasu_1:20200111232941j:plain

上記写真のように見た目はほとんど変わりありません。オプションで塗装もできるようですが、元のビルシュタインがそこそこ綺麗だったので頼んでいません。

f:id:humidasu_1:20200111234039j:plain

塗装しない場合はこういう外装上の傷はついたままですね。

f:id:humidasu_1:20200616012026j:plain

エナペタルE-12へ仕様変更した場合はビルシュタインのステッカーは剥がされ、エナペタルのステッカーが貼られます。

 

仕様としては純正スプリングとの組み合わせを考えてセッティングしてもらっています。

ビルシュタインB6という社外のショックアブソーバーがあるのですが、それをベースに一番ソフトにするとB6比100~200%一番硬くするとB6比200~300%(いずれもピストンスピードによって硬さが変わる)の硬さの減衰力設定にしてもらっています。

f:id:humidasu_1:20200112000154j:plain

そしてエナペタルE-12の最大の特徴である減衰力調整のダイヤルが装着されます。レガシィのフロントショックは倒立式なので、ショック下部にダイヤルがつきます。

f:id:humidasu_1:20200112000315j:plain

リアはショックの頭(ピストンロッド先端)にダイヤルがつきます。

 

見た目は純正形状で普通のビルシュタインと変わらないですが、減衰力調整機能付きというのがいいです。装着するのが楽しみですね。

 

まとめ

実際にエナペタルでビルシュタインをオーバーホールしてもらって掛かった費用やオーバーホール完了までの日数等について書きました。

 

私は今回、社外品のビルシュタインをオーバーホールして減衰力調整機能付きのエナペタルE-12に仕様変更しましたが、普通にオーバーホールするだけなら費用はもっと抑えられます。

ビルシュタインは一般的なショックアブソーバーと比べ高いですが、長期的に見ると、ショックがへたった際、新品ショックに交換せずにオーバーホールすれば安く抑えられるし、好みの減衰力特性に変更することもできるので面白いですね。

 

 

'