先日、ビルシュタインB12をエナペタルにオーバーホールに出していましたが、オーバーホールが完了し減衰力調整機能付きのエナペタルE-12として戻ってきました。
オーバーホールが完了するのを待ちに待っていたので、早速取り付けに掛かりました。
KYB⇒ビル足、ローダウン⇒純正スプリングへ
サスペンションの組み合わせは下記のように変更します。
【交換前】
スプリング:ビルシュタインB12付属のローダウンスプリング
ショックアブソーバー:KYB Lowfer sports
※ショックの筒に何か巻いてありますが、詳細は(こちらを参照)。
【交換後】
スプリング:純正スプリング
ショックアブソーバー:エナペタルE-12(ビルシュタインB12をOH&仕様変更)
交換後のショックはE-12という名前ですが、減衰力調整機能が付いただけでベースはビルシュタインです。
なので、KYBからビルシュタインへの交換ともいえると思います。
今回ローダウンスプリングから純正スプリングに変えていますが、それには理由があって別の記事で書こうと思います。
DIYにてサスペンション交換
写真撮りながら作業すると結構手間が掛かるし、作業手順は前回記事にしてあるので、今回はほとんど写真を撮らず黙々と作業しました。
(作業手順は↓こちらの記事)
⇒ ショックアブソーバー交換(フロント編)
⇒ショックアブソーバー交換 (リア編)
サスペンション交換が終わってみて、個人的に思う、あって良かった工具と作業のつまずきポイントについて厳選して一つずつ書きます。(使ってる写真は全部前回作業時のもの)
あって良かった工具
DIY整備においては持っている工具によってその作業ができるかできないかが決まってしまうくらいに工具は大事だと思います。
インパクトレンチ
ありきたりかもしませんが、インパクトレンチです。私はBALのシガーソケット給電式の電動インパクトレンチを使いました。
これがリアショックのアッパーマウントのセルフロックナットを緩めるのに大活躍しました。
このナットはそんなに硬く締まっているはずではないですが、ショックを車体から外した状態では力を掛けづらく、緩められそうな気配がありません。ショックを足で挟んで固定しながら工具を掛けて回そうとしたのですが、力がどうしても逃げてしまいます。
それならば、車体についているときに緩めればいいのでは?という話になりますが、車体についているときはこのようにナットが狭く奥まった位置にあり、ここに入り込める工具を持っていませんでした。
(ロッドの共回りを防止しながらナットを回す必要があるので、普通のディープソケットではナットを回せないのです)
でも、インパクトレンチがあれば車体から外れて力が入りにくい状態でも一発で緩められます。ちなみにインパクトレンチであればロッドが共回りすることもないです。
普段はそんなに出番のないインパクトレンチですが、素人DIYではここぞというときに苦境を打開してくれる切り札となりますね。
インパクトレンチがなかったら、ここのナットを緩められないがために、おそらく作業中断となるところでした。
作業中のつまずきポイント
初めてサスペンション(ショックアブソーバー)交換をしたときに手こずった作業があります。
それはショックとアームを固定する部分のボルトが抜けないということでした。
これはリアショックとアームをボルトで固定している部分ですが、ボルトを緩めナットを外したのに、引っ張っても回しても一向にボルトが抜けてくれませんでした。
なぜ抜けないのかが分からず途方に暮れ、ここでかなりの時間を浪費。
で、なぜボルトが抜けなかったのかというと、
ショックとアームには上下逆方向に行こうとする力が掛かっています。なのでボルトもただ挿さっているのではなく、下にいこうとするショックと上にいこうとするアームによってボルト自体に力が掛かっている状態のためすんなりとは抜けないのです。
ボルトが通っていないフリーの状態ではこのようにショックの穴とアームの穴位置がずれます。(写真ではアームの方が下がっていますが、実際にはアームが上に上がります)
車の足回りの部品ということもあり、ずれた穴位置を合わせるにはかなりの力が必要です。腕の力だけで合わせながらボルトを抜くというのは、厳しいんじゃないかと思います。
なので、このように車載ジャッキを車体(サブフレーム)とアームの間に挟み、ジャッキを伸ばしてアームを押し下げていきます。
少しずつアームを押し下げていくと、ショックの穴とアームの穴位置が合い、ボルトに力が掛からなくなる状態になるときがあるので、そうするとボルトはすっと抜けます。
単純なことですが、これが分からず初めてのサスペンション交換は苦戦しました。
作業が終わってみて
11:30に作業開始して18:00に終わりました。(所要時間:6時間半)
前回初めてショック交換したときは2日間に分けて計9時間掛ったので、少し上達。
もっと朝早くから取り掛かればいいのですが、私はのんびりした性格なので、休日は早く起きていても何もしていないのに気付いたら10時、11時になってるってことがしょっちゅうです。
作業開始時間が遅いのでだんだん暗くなってきて、手元が見えなくなり焦るというお決まりのパターンです。
あと、リアショックの交換ですが、前回はアッパーマウントにアクセスするためにリアシートを外していました。
しかし、シートを外さなくともトランクの内装をやや強引にめくれば、アッパーマウントにアクセスできることが分かりました。
トランクボードを外すと、赤丸の部分にアッパーマウント部が隠れています。
赤く線を引いた場所あたりで内装がシート裏に差し込んであるので、それを抜き取るようにして、
下からやや強引にめくることができます。するとアッパーマウント取り付け部が見えます。
これは逆側ですがこのような突起がシート裏にささっているので、これさえ抜いておけば内装はめくれます。