先日、レガシィのステアリングギアボックスのマウントブッシュを交換しました。純正品からAVO Turboworldさんから出ている社外品へです。
ふにゃふにゃしたハンドリングやセンター付近の曖昧さ、凹凸でハンドルを取られることなどを解消させたいというのが交換の動機です。
交換手順について書いていきますが、思っていたよりも時間が掛かり写真を撮るのがおろそかになった部分があるので、分かりにくいかもしれません。
ステアリングギアボックスブッシュとは?
上記はステアリングギアボックスの図ですが、矢印部分にステアリングギアボックスブッシュが使用されます。ステアリングギアボックスはフロントクロスメンバーに固定されますが、直接ではなくゴムブッシュを介して取り付けされています。
ここが劣化しているとギアボックスをしっかり固定できず、ハンドルを切った時にギアボックスが微妙に動いてしまうので、ステアリングフィールの曖昧さや反応の鈍さ、振動などの原因となるようです。
外した純正品。こういうゴムブッシュが使われています。
社外品のステアリングギアボックスブッシュを選択
純正品にするか社外品(といってもAVO製しか選択肢はない?)にするか迷いました。
純正品はゴムなのに対して社外品(AVO製)はポリウレタン製です。ステアリングギアボックスの固定をより強固にし、スポーティーなハンドリングを実現できるとのこと。
適合車種はインプレッサ、フォレスター、レガシィ、エクシーガと幅広く、WRX STI(VAB)にも使用できるよう・・・ということはVABの純正品がBLレガシィにも流用できるんじゃないか?聞いた話によるとVAB純正品はブッシュが結構硬いらしいし、GVB/GRB比で400%硬いとか。社外品はなかなか高額だし、VAB純正を流用しようかと思っていました。
ただ、調べていくと純正品のステアリングギアボックスブッシュは圧入する作業が難しいことが分かりました。社外品は分割式なので割と簡単らしい。
純正品は自分では作業できなさそうだったので、結局、社外品(AVO製)に決めました。ネットのレビューを見ているとウレタン製ということもあり、耐久性が低そうなのが不安ですが、まあ仕方ないです。
本体+税+送料で11,880円でした。
ステアリングギアボックスブッシュの交換手順(助手席側)
場所は赤枠のところ。エンジンアンダーカバーに隠れているので外す必要があります。
エンジンアンダーカバーの取り外し手順はこちらの記事前半に書いてあります。
⇒BLレガシィ オイルフィルターを交換した【DIY】しかし、悲劇が起きてしまった
エンジンアンダーカバーを外した状態。青矢印のところにステアリングギアボックスが見えますが、赤矢印のジャッキアッププレート(と呼ぶらしい)が邪魔になるので外す必要があります。ちなみに赤丸部がフロントのジャッキポイントです。
被写体が近くてジャッキアッププレートの全体像を写せないので、CUSCOさんの取付説明書の写真を引用。矢印の10本の14mmボルトを外します。固着していたのか結構固かったですね。赤丸のボルトの裏側にはナットがあるので無くさないように注意しましょう。
ここですね。
ジャッキアッププレートが外れました。
ジャッキアッププレートが外れたらステアリングギアボックスが見えます。ステアリングギアボックスをフロントクロスメンバーに固定している赤丸の14mmのボルト6本を外します。助手席側(写真左)はクランプ、運転席側(写真右)はステーで固定されています。
クランプとステーを外せばステアリングギアボックスの固定は外れますが、そのままだとギアボックスがメンバーに近くて空間が狭く、ブッシュの入れ替え作業ができないのでステアリングギアボックスを少し下に引き下げてやる必要があります。
写真は助手席側ですが、赤丸で挟まれた隙間を通してステアリングギアボックスを下に引き下げてやりました。(この作業は助手席側のブッシュ交換終了後にやったので、オレンジ色のAVOのブッシュが既に取り付いています。)
後述しますが、運転席側のブッシュはこのようにしないと外せません。
助手席側は赤矢印のクランプで固定されています。青矢印のものがブッシュです。
クランプを外し、ブッシュがあらわになりました。ここは輪っか状のブッシュで、切込みがあるので簡単に外せますが、上述の通り、上の部分がクロスメンバーと挟まっていて抜けにくいので、ステアリングギアボックスを下に引き下げて空間を作ってあげた方が作業はスムーズに進みます。
古いブッシュは少しべたついてステアリングギアボックスに貼り付いていたので、内張り剥がしを突っ込んで剥がしてやりました。ブッシュの取り付け面はパーツクリーナーを吹き付けたキッチンペーパーで拭いてきれいにしておきました。
新旧比較。オレンジが新しいAVO製、黒い方が古い純正品。純正品は見た目こそ汚れているもののあまり劣化しているようには見えません。
付属のグリスをブッシュの内側に塗って、
ステアリングギアボックスに取り付けました。切込み部分の隙間が大きいですが、後でクランプでボルト締めするときにちゃんとふさがります。
次は運転席側の作業ですが、その②へ続く。
⇒ステアリングギアボックスブッシュを交換してみた(純正⇒AVO製)その②【BLレガシィ】