中古で購入した2014年式のスカイラインハイブリッド タイプSP。
ブレーキのフィールに非常に癖があり、とても扱いづらく感じていました。V37ハイブリッド特有の癖なのか、ネットで調べても違和感があるという情報が見受けられます。
ですが、先日、日産ディーラーにてブレーキのリプロを実施してもらったところ、フィールが大幅に改善されました。
改善前後のブレーキフィール、リプロにかかった時間や費用について書きます。
改善前のブレーキフィールの悪さ
先日、こちらのレビュー記事にも書きましたが、簡潔に述べるとブレーキフィールに下記のような癖がありました。
①制動力の出方が不自然
ブレーキペダルを踏むと制動力が急に強くなるポイントがあり、ちょっとブレーキペダルを踏んだだけでカックンブレーキになることがある。
②リニア性に欠けるブレーキタッチ
カックンブレーキにならぬよう優しくなでるように踏みこんでも、ペダルタッチが曖昧なためどれだけ踏めばどのくらいの制動力が発生するのかが読みづらい。
ブレーキペダルを踏む力と制動力の出方が比例していない。
微妙に踏み増したり、抜いたりの制動力のコントロール性が非常に悪い。
③ブレーキング中に変わる減速G
ブレーキを踏んで減速中にペダルの踏み込み量は一定にしていても、減速度合いが強くなることがある。
V37ハイブリッドはエンジン停止でのモーター走行でもミッションは速度に応じてシフトチェンジします。一般的な有段ミッションのエンジン車が低いギアの方がエンジンブレーキが強いのと同様に、この車もシフトダウンに伴い回生ブレーキが強くしているため、減速度合いが強くなるのだと思われます。
④停止直前に発生する揺り戻し
停止時にカクンとならないように気を付けてブレーキを掛けても、停止時にフロントが沈んだ状態から元にふわっと戻る動きが発生する。
以上のように、①~④の症状が組み合わされるので、とにかくコントロール性が悪くギクシャクするのです。
ブレーキのリプロとやらがあるらしい
ネットでスカイラインHEVのブレーキについて色々と調べていると、どうやらブレーキのフィールを改善させるリプロ(グラミング?)があるらしいことが分かりました。
ブレーキフィールがどのように改善されるのか、そもそもリプロって何なのか?定かな情報はなかったのですが、とりあえず日産ディーラーを訪ね確認することに。
営業の方に聞いてみましたが、なんだかその方もリプロについてよく分かっていないようで、まずは車両に診断機?を繋いでみて、リプロがあるかどうかを確認して、リプロがあるなら実施できるというような曖昧な答えでした。
リプロがあるのかどうかも分からない感じでしたが、とりあえず予約をしてその日を待ちます。
ブレーキのリプロを実施~フィール改善!
待ちに待ったその日がやってきて、車を預けて作業を待ちます。
早速、リプロを実施してもらった結果・・・・
ブレーキフィールがかなり自然になりました。ペダルの踏み具合と制動力の立ち上がりの連動がリニアになり、曖昧なタッチもなくなり、感覚的にブレーキのコントロールがしやすくなるという結果に。
大幅改善ですね。
上述した症状のうち、
①制動力の出方が不自然、
②リニア性に欠けるブレーキタッチ
はなくなりました。
④の停止直前に発生する揺り戻しも良くなりましたが、完全になくなったわけではないですね。でも、気にならないレベルになりました。
③のブレーキング中に変わる減速Gだけは変わってないと思います。
ただ、これは一般的な有段ミッション車のように低いギアほど強いエンジンブレーキに相当するものだと思います。単に速度(ギア数)に応じてアクセルオフ時の回生ブレーキを強くするセッティングなのでしょう。
これがなくなってしまうと、アクセルオフ時の空走感が強くなり、逆に運転しにくいのではないでしょうか。
普段の減速する際のブレーキフィールも勿論よくなりましたが、特にバック駐車がしやすくなったと感じます。
リプロ前は急にグッと効くのでブレーキの踏み量で疑似クリープの駆動力を微調整するのが難しく、車が前後に揺れてギクシャクした動きになっていましたが、コントロール性が上がったことでスムーズになりました。
作業時間や掛かった費用について
ブレーキのリプロと併せてポップアップエンジンフードの警告灯がついてしまっていたので、その解除も依頼していましたが、作業時間は合計で1時間半ほどでした。
費用はリプロと警告灯の解除あわせて5,225円でした。
事前の話ではブレーキのリプロが3,000円ほど、警告灯の解除が3,000円ほどと説明を受けていたので、ブレーキのリプロ単体であれば3,000円ほどで済むと思われます。
請求書にも記載されていますが、やはりリプロとは「リプログラミング」のことのようですね。
まあ、それ以外には考えられませんが・・・
リプロはブレーキフィールに違和感があるという話を受けて、メーカーの日産がつくってディーラーに配布しているようです。リプロがあるという情報はユーザーにまでおりてこないので、ユーザーからディーラーに確認するなりして情報を拾ってこない限りはその存在にすら気付きません。
まとめ
スカイラインHEVの違和感のあったブレーキフィールはリプロで大幅改善され、コントロール性が良くなりました。
ブレーキは運転している間は何回も踏むものなので、ブレーキフィールが良くなることの効果は劇的です。
愚痴っぽくなりますが・・・V37は日産の中でも上位車種になるかと思いますが、改善前のブレーキフィールで世に出してしまうというのは、詰めが甘いのでは?と感じます。
スカイラインHEV(特に初期型か?)でブレーキに違和感をもっている人は、ぜひブレーキのリプロを実施してもらうことをおすすめします。