とりあえず車を楽しむ

背の高い軽自動車も意外といいなと思った。【セダンとの比較】

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先日、レガシィの修理期間中の代車としてシフォンカスタム(タントカスタム)をお借りしました。シフォンと言うと「??」となる人も多いと思いますが、ダイハツ・タントのOEM供給車としてスバルブランドで販売している車です。

シフォン(タント)は軽トールワゴンといわれ、全高1,750mmの非常に背の高い軽自動車です。ミニバンの軽自動車版というような見た目です。

背の高い軽自動車は車体が重い上に重心も高く、安定感がなく運転はつまらなそうだし、内装も安っぽくて乗り心地が悪いんだろうなというネガティブイメージがありましたが、5日間借りて街中や高速、ワインディングを運転してみて、意外といい車だなという発見がありました。

安っぽさを感じないインテリアと街乗りでの快適さ

代車としては珍しく最上級グレードのシフォンカスタム RS Limitedでしたので、内装の質感は良かったです。内装は室内にいる間は目に入り直接触れる部分なので、大事な部分だと思っています。

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エアコンパネルには両端にシルバー塗装の加飾があり、パネル自体も模様が入っています。

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メーターは見やすく、お洒落なデザインです。

 

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パワーウインドウスイッチ部にはエアコンパネル同様に塗装?フィルム?によって模様がついています。

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エアコンパネル側のルーバーにはシルバーの加飾があり、ルーバーを動かしたときのぬるっとした感触がいいです。

また、シフォンカスタムはターボ車でしたので、街乗りにおいてパワー不足は感じず、軽快に走ります。CVTが優秀なのと、アクセルの踏み込み量に対してスロットルが大きく開くセッティングになっていることも影響していると思います。

乗り心地はいいとまでは言えませんが、路面の凹凸をきれいにいなしてくれ、イメージしていたより揺れは感じません。また、後述しますが、アイポイントが高いので運転しやすいです。

お洒落なインテリアと車重の割に軽快な走り、快適な乗り心地のため、乗っていて居心地が良かったです。

ノンターボの下級グレードだと走りやインテリアに違いが出て、印象はまた違ったものだったかもしれません。

背が高いことによるメリット

アイポイントが高い

シフォンは全高が高く、座席の位置も高いのでドライバーのアイポイントは高くなります。街中などを運転するときにアイポイントが高いと前方の状況が良く見えますが、このメリットは大きいと感じます。

前の車に視界が遮られづらいので先行車が数台いるような状況で走っているときでも前方の状況が良く分かります。前が中々進まないときも、右折待ちの車がいるのかーなどと状況が分かります。

レガシィはそんなにアイポイントが低いわけではないですが、それでも前の車が背の低い軽やクーペでもない限り、先行車の車体に遮られてその前の状況がどうなっているかが掴みにくいです。

先行車がゆっくり走っているので、前が詰まっているのだろうと思っていたら、カーブなどで前の状況がちらっと見えたとき前を走っている車以外には一台もいなかったということなどがあります。

そして運転している車の大きさに関わらず、背が高い車に乗っていると周りの車が小さく見えるんですね。シフォンは軽自動車なので車体サイズは全高以外小さいですが、運転していると、例えば、オデッセイってこんなに小さかったんだっけとなります。

ただ、前方の状況がよく分かることによって、レガシィに乗っているときと比べて、前方の車との車間が意識していないと縮まりがちになると感じました。これはATとMTの違いも大きいと思います。

また、信号待ちで先行車の後ろにとまるときも、ボンネットが短いことも影響してか、レガシィのときと比べると、停車する位置が近くなるなと感じました。

後ろの車から前が見通せない

ここが意外と大事なのです。セダンやクーペ、軽でも背の低い車に乗っていると、後ろの車の車間が詰まりがちになります。 後ろの車からは自車を飛び越えて、前の状況がよく見えるので、どうしても距離が近くなるというのもあると思います。

アイポイントの低い車に乗っていると、前の車のその前の状況が分かりづらく、前の車がいつブレーキを踏んで減速するのかが読みづらいので、必然的に車間を空けて走りますが、後ろの背の高い車からは前の車はなんでこんな車間空けてるんだという感じで詰めてくることがあります。

シフォンは軽自動車ではありますが、背が高く、後ろの車からの見通しは悪くなると思うので、真っすぐ走っている限りはそこまで後続車の車間が近いと感じる場面はありませんでした。

後ろの車の車間が空いていると走りやすいと感じます。

軽ターボの運転は意外と楽しい

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ワインディングの走りは軽快

なかなか快適な車だったので、深夜に高速に乗って箱根の山道をドライブしに行きました。

街中では快適でもワインディングになると、足はふにゃふにゃしそうだし、背が高く、トレッドが狭いので安定感がなくて怖そうだなと思っていました。しかし、予想に反してロールやふわふわした感じはかなり抑えられていて、結構きびきびと走らせられるのには驚きました。

背の高い車を運転しているという実感はあまりありませんでした。

シフォンカスタム(RS Limited)は車重は960kgと軽自動車の中では重たい方ですが、ターボのおかげで平地ではもちろん、山道の上りでも踏みこめば、意外によく走ります。

軽ターボ特有のキュイーンという音を発しながら、エンジンは唸るものの、ぐいぐい上ります。個人的にこの軽ターボの音がかなり好きなので、音を聞くだけでも楽しいです。

また、軽自動車は遮音性がそこまで高くなく、外の音やエンジン音が車内によく入ってくるので、運転している感があり面白いです。

走行距離7,000km程で足回りが新しいというものあると思いますが、意外にもしっかりした乗り味で普通にドライブが楽しいと感じる車でした。

たまに峠の下りを素早く走っている背の高い軽自動車がいて危なっかしいと思っていましたが、意外といけそうですね。軽の中では重いとはいえ、車重が軽いのもメリットのひとつかと思いました。

流れの速い道路での加速もアクセルを少し深く踏めば、3,000rpm強を使いながらあっという間に60km/hまで到達します。

高速道路では80km/hくらいまでの加速はスムーズでした。100km/h以上の加速ではエンジンが唸るばかりでさすがに鈍いと感じました。また、路面への接地感があまりないので、スピード出すのは怖そうで遠慮したいです。

室内空間は広く、疲れたからちょっと休憩しようと後部座席に乗ってみるとかなり広く、横幅は狭いものの天井は広く、窮屈ではありません。シートのレイアウトをフラットにできたら普通に快眠できそうだなと思いました。

 シフォンカスタム RS Limitedは良い車だった

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軽自動車に特化しているダイハツが軽自動車という枠の中でいい車を作ろうと日々、研究・開発しているので、なるほど良い車ができるわけですね。

全幅のわりに全高が大きく、安定性に欠けそうな見た目ですが、意外と運転する楽しさがあり、維持費が安い上に燃費もいい。そして車内も広い。例えば、一台スポーツカーを所有して、普段の足として軽自動車に乗るのも全然ありだなと思いました。

車って乗ってみないと分からないなと改めて思いました。

 

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