ここ最近、レガシィのブレーキ鳴きが気になっていました。止まりかけの弱い制動を掛けているときにキーーーという高い音が鳴ります。
ブレーキパッドを交換してから1万キロ走行していますが、交換してからここ最近まではブレーキが鳴くことはありませんでした。使用しているパッドもブレーキ鳴きはあまり発生しないとの言われているものです。
ブレーキがキーと鳴くのは少しかっこよくもあるのですが、ほとんどの人からは、ボロい車だなとか、うるさい車だなとしか見なされません。
とりあえずフロントのブレーキパッドが怪しそうなので、見てみることにしました。作業内容について備忘録代わりに書いていきます。
考えられるブレーキ鳴きの原因
ブレーキ鳴きの原因はいろいろありますが、私のレガシィの場合、
・ブレーキパッドの面取りができていない
・ブレーキパッドの表面や角の部分が荒れてきた
・スライドピンの固着によりブレーキの引きずりを起こしている
・ブレーキパッドのグリス切れ
などと考えていました。
BLレガシィ ブレーキパッド外し作業
ジャッキアップしてタイヤを外します。
引用元:曙ブレーキ工業のHP
参考までにフローティングタイプ ディスクブレーキの構成部品図です。※レガシィのものではありません。
まずは、ブレーキパッドを外すためにシリンダーボディを外します。シリンダーボディは上と下にある14mmのボルトで固定されていますが、ブレーキパッドを外すだけなら下のボルトのみ外して、上のボルトを支点にして上側に持ち上げるだけで大丈夫です。
14㎜のボルトを外せば、下側の固定は外れますが、共回りする場合は、17mmのボルト部分をスパナで掴んで固定した状態で回す必要があります。
写真が撮りやすい上側のボルトですが、このようにメガネレンチとスパナを掛けて回します。私の場合は共回りしなかったので17mmのスパナは使いませんでした。
ちなみに、私はいつもボルトの頭が自分の向いている方向に対して裏側にあるときはどちらに回せば緩まるのか瞬時に判断できず、回すまでに無駄に時間が掛かります。今回の作業もそうで、緩めるつもりが間違って締めてしまいました。
キャリパー下側のボルトが外れたら、上のボルトを支点にして持ち上げるようにします。
持ち上げたシリンダーボディが下に落ちてこないようにロングS字フックでサスペンションのスプリングに引っ掛けておきます。
シリンダーボディを持ち上げると赤く囲ったブレーキパッドがあらわになります。
ブレーキパッドは上下のパッドクリップ部で固定されているような状態なので、ローターから平行に取り出すようなイメージで外側に引っ張って外します。
外したブレーキパッドです。真ん中の溝にはパッドのカスなどがぎっちり溜まっています。
ブレーキパッドの外側は面取り加工されていました。
ブレーキパッドの確認・削り
外があまりにも暑かったので、ブレーキパッドの洗浄と観察は家の中で行うことにしました。
パッドを水洗いして確認しましたが、パッド表面はきれいな状態で、外周部も荒れている部分は見当たりませんでした。
でもせっかくブレーキパッドを外したのに、何もせずにまた取り付けるというのも時間の無駄遣いになってしまうので、効果があるかは分かりませんが、両端2箇所の角の部分がなだらかになるようにやすりで削っておきました。
before
after
加えて、パッド端の外周部でわずかにささくれみたいになっている場所も削っておきました。
またよく見ると、ピストンがパッド裏にあたる部分の塗装が剥げ錆びています。もしかしたらこれも鳴きの原因かもと思い、外側のパッドにつけていたシムをピストン側(内側)につけることにしました。
普通は外側と内側のパッド両方にシムは装着されているのですが、前回ブレーキパッドを交換した際に、シムを外側と内側のパッドの両方につけると厚みのせいなのかキャリパーが閉じられなくなったため、ピストン側(内側)のシムは装着せずに捨てていました。
ちなみにBL/BPレガシィにはシムは2枚構造になっています。
ブレーキパッドを外したついでに内側と外側のブレーキパッドの厚みの残りを測っておきました。内側と外側、両方とも9mm残で片減りがなく安心しました。
後は適当にブレーキパッドグリスを塗り、外した順序でブレーキパッドを元に戻しまして作業完了です。
使用したブレーキパッドグリスはこちらです。
外側のブレーキパッドのシムを外したので、ブレーキパッドの青色がキャリパーから見えるようになりました。ちなみに、使用しているブレーキパッドはZBPのHS2です。ヤフオクで購入できます。コスパはいいと思います。
ブレーキ鳴きはなくなったか?
正直、たいしたことは何もしていなかったので、効果ないだろうなと思っていましたが、キーーーという音が一切鳴らなくなりました。暑い中頑張った甲斐がありました。
・ブレーキパッドの角を削って丸くした
・外側のブレーキパッドについていたシムをピストン側(内側)のブレーキパッドに装着した
・ブレーキパッドグリスを塗った
やったことはこのくらいですが、その内のどれかの効果があったのでしょう。
念のためにスライドピンも見ておきましたが、グリスがたっぷり塗ってあり、キャリパーの動きもスムーズでした。
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