こんにちは!
昨年の夏あたりにレガシィのタイヤを交換しました。選んだタイヤはダンロップの輸入外車用タイヤと謳っている「SP SPORT MAXX 050+」というものです。
このタイヤについていろいろ調べているうちに気付いたのですが、よく似た名前の「SP SPORT MAXX 050」というタイヤもあるようです。+の有り無しの違いだけで、名前が非常に似ていますが、タイヤとして何がどう違うのかが、ネットで調べていても分かりませんでした。
先日、山道を走っていた際に路肩に落ちている石を踏んでタイヤがパンクしてしまいました。左右2本共新しいタイヤに替えるため、「SP SPORT MAXX 050+」を2本、在庫がなかったこともあり、1本ずつ、別々のネットショップから注文しました。
すると、1本は「SP SPORT MAXX 050+」、もう1本はなんと「SP SPORT MAXX 050」が届いてしまったようです。「ようです。」っていうのは、タイヤは取り付け店に直接配送してもらい、そのままタイヤ交換してもらったため、交換して自宅に帰るまで、タイヤが間違っていることに気付きませんでした。
現在、フロントの右に+を、左に+なしを履かせているという状態です。こんなこと滅多にないし、せっかくなので外観を含め、両者の違いについて書いていきます。
メーカーHP上の違い
SP SPORT MAXX 050+
ダンロップのホームぺージでは輸入外車用ハイパフォーマンスタイヤとして紹介されています。外車向けとかではなく、外車用との記載がはっきり書かれていますが、ランフラットでもないノーマルタイヤで物理的に外車にしか履かせられないタイヤというのもないだろうと思ったので、レガシィに履かせています。
高い操縦安定性能・優れたウエット性能を実現というこのタイヤを履かせている身としては嬉しい文言が並んでいます。
SP SPORT MAXX 050
こちらは新車装着(OEM)タイヤとしてホームページに記載されています。「新車装着タイヤと同タイヤをご希望のお客様は、販売店にお問い合わせください。」とのことです。レヴォーグやカローラスポーツ、IS等に純正採用されているようです。
メーカーHPを見る限りだと、SP SPORT MAXX 050は新車装着専用のタイヤで、一般市販されていない。SP SPORT MAXX 050+はアフター品のようなもので、一般市販されている。くらいの違いだと思います。
どうやらOEMタイヤとREタイヤという区別があるようです。その区別に当てはめてみると、SP SPORT MAXX 050はOEMタイヤ、SP SPORT MAXX 050+はREタイヤということになります。
「OEMというのは「オリジナル・エクイップメント・オブ・マニュファクチャラーズ」の略で、カーメーカーが新車に装着するパーツを意味する。つまりカーメーカーが承認したスペックで作られたということだ。
もうひとつのREというのは「リプレイス」の略で、タイヤを買い替え用に用意されたもので、タイヤショップやカー用品店で一般的に販売されている商品だ。
この区別に当てはめてみると、SP SPORT MAXX 050はOEMタイヤ、SP SPORT MAXX 050+はREタイヤということになります。
タイヤ外観の違い
新車装着タイヤとアフター品の違いならば、両者はほぼ同じタイヤといえるのかなと思ったのですが、2つのタイヤを見比べてみるとトレッドパターンが全く違います。バリバリ新品のときに2つのタイヤの写真を撮ってみました。砂がついているおかげで白黒のコントラストでパターンが見やすいかも。
↑ SP SPORT MAXX 050
左右対称のパターンです。
↑ SP SPORT MAXX 050+
左右非対称のパターンです。3本の太い縦溝と1本の細い縦溝が入っていて、アウト側のブロックが大きいつくりになっています。個人的にはこちらのパターンの方がかっこよくて好きです。
タイヤ表示の違い
タイヤのサイドウォールのサイズ表記はそれぞれ下記の通り
SP SPORT MAXX 050・・・225/45R18 91W
ロードインデックス:91 速度記号:W(最高速度270km/h)
SP SPORT MAXX 050+・・・225/45ZR18 95Y (XL)
ロードインデックス:95 速度記号:Y(最高速度300km/h)
SP SPORT MAXX 050+はETRTOのエクストラロード規格となっていています。また、ロードインデックスと速度記号が050と比べて高めです。
両者はロードインデックスやタイヤ規格の違いがあるので、適正空気圧は異なると思いますが、どちらのタイヤも265Kpaの空気圧にした場合、JATMA規格の方のSP SPORT MAXX 050はサイドウォールが少しふっくらしています。
↑ SP SPORT MAXX 050
そもそも標準のJATMA規格だと空気圧の限度は240Kpaのはずなので、空気圧過剰ですね。
↑ SP SPORT MAXX 050+
エクストラロード規格であるため、頑丈な構造なのかサイドウォールの膨らみはありません。
タイヤ交換後に間違ったタイヤがついていることに気付いたのは、050の方のサイドウォールのふっくら具合を見て違和感があったからです。
タイヤの規格についてはこちらを参照:http://kurumanu.com/tire/tirenokikaku.html
また、SP SPORT MAXX 050+の方にはアメリカで流通しているタイヤにあるUTQG表示があります。Treadwear 240、Traction A、Temperature Aと表示されています。
SP SPORT MAXX 050にはこの表示はありません。
メーカーに問い合わせた結果
車にタイヤを装着する際に左右でタイヤ銘柄が違うとグリップ力に差が出たりしてデフに悪影響がでるらしいです。そのため、2つのタイヤのグリップ力がどのくらい違うのかが特に気になっていました。まあどのみち、SP SPORT MAXX 050+が入荷され次第、返品交換してもらうのですが。
ネットで調べてみてもあまり情報が出てこないので、ダンロップに問い合わせてみました。だいたいの内容を載せます。
<質問>
・「SP SPORT MAXX 050」と「SP SPORT MAXX 050+」の違いについて
・+というのは操縦性やグリップ力等の性能が向上されているという意味での+ですか?
2つ目の質問はそうであってほしいという希望のあらわれですね(笑)
<回答>
「SP SPORT MAXX 050」は新車装着時のOEMタイヤでございまして、
「SP SPORT MAXX 050+」は一般販売しております市販品となります。OEMタイヤは車両メーカーの純正部品扱いとなるためデータが無く、 市販品との性能差についてはご案内できかねます。
問い合わせた結果、2つのタイヤは位置付けとしては、やはり新車装着タイヤとアフター品という違いのようです。グリップ力の相違については回答を得られませんでしたが、050の方の性能については車種ごとによってもいろいろと味付けが違うのかもしれませんね。
結局、見た目とタイヤの規格以外の違いはよく分かりませんでした。ちなみに実際に運転しての2つのタイヤの違いについては全く分かりませんでした。前輪の左右にそれぞれ履かせているので、ひょっとしたらコーナリング時などに分かるかなとも思ったのですが、そのような繊細な感覚は持ち合わせていませんでした。(笑)
外したタイヤで比較(追記)
新しいタイヤが届いたので、間違っていたSP SPORT MAXX 050と交換しました。ついでにホイールから外れた状態の両タイヤを比べてみました。分かったことは、SP SPORT MAXX 050+の方がサイドウォールが明らかに硬く、剛性があることです。
サイドウォールをハンマーの柄で上から押しています。こちらはSP SPORT MAXX050です。
SP SPORT MAXX050+です。同じくらいの力で押していますが、こちらの方が凹み具合が小さいです。
また、片足で体重を掛けてタイヤを上から潰してみました。
どちらも同じくらいの力を掛けています。明らかにSP SPORT MAXX050+の方がサイドが硬いことが分かると思います。
サイドウォールの硬さによって、タイヤの良し悪しは一概には言えないと思いますが、サイド剛性はSP SPORT MAXX050+の方があることが分かりました。
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