先日、カローラスポーツ1.2Lターボのレンタカーを借りて乗りました。各社強豪がひしめくCセグメントに属するトヨタの車です。結構気になっている車でしたが、ようやく乗ることができたので、いろいろとレビューしたいと思います。今回は内装について書きます。
車のグレードはG“X”、一番下のベースグレードです。
最初に言っておくと、グレード間の内装の格差が大きいと感じました。G“X”の内装はところどころコストカットがあからさまで車格感を損なっていると感じました。
カローラスポーツ インパネ周り
インパネはシンプルながらも上質さを感じられる配置・デザインです。
ダッシュボードの矢印部はソフトパッド仕様です。上級グレードになるとステッチが入り、より質感が高くなります。
メーターフードとエアコン吹き出し口の上部もソフトパッドです。
エアコン吹き出し口のデザインです。吹き出し口下の矢印部分はプラスチックです。
ダッシュボードは平らで低く、視界の良さに貢献していると思います。ナビのケースっぽい部分が分厚いブラウン管テレビみたいに見えます。
また、ダッシュボードの下の部分が車室側に大きく突き出るような独特な形状をしています。
G“X”のメーターは簡素な2眼のアナログタイプです。自発光式ではなく常に文字盤が見えるタイプです。一番右にはカラーの液晶ディスプレイがついています。
エアコン操作スイッチです。めっきのスイッチ類は操作感含め質感高いと感じます。スイッチが多く、小さいので運転中のブラインド操作は慣れるまでは難しそうです。エアコンはオートエアコンですが、G“X”は左右独立式ではありません。
夜間は青く光ります。
ナビの外枠が不自然なほどに余っています。どうやらカローラスポーツには7インチナビと9インチナビの設定があるため、9インチ用に大きくなっているのでしょう。
ステアリング周り。G“X”はウレタンハンドルです。チルト&テレスコピック機構はG“X”にも装備されていました。CVT車はオプションでパドルシフトを装着できるようです。
小物入れ・コンソール周辺
グローブボックスの中は起毛処理されていません。
ウレタンのシフトノブです。パーキングブレーキは電動タイプです。Dレンジに入れると自動的に解除されます。
ステッチ付きのシフトブーツです。材質的にはぺらぺらしていて、触るとやや薄さを感じました。
ドリンクホルダーは縦並びに2つのタイプです。6MTの場合前側にペットボトルを置いたときシフト操作時に肘がぶつからないでしょうか。私の車だとぶつかって痛いです。
シフトレバー前方にスマホなどを入れられそうな小物入れがあります。小さい穴が空いていて滑りずらそうに見えますが、材質はプラスチックのため走行中滑ってしまいそうです。
コンソールのアームレストには布地が貼ってあります。
ペダルレイアウト。フットレスト部にはカバーがついています。
ボディサイド・後席・トランク
Aピラー内張りの表面には布地が貼ってあります。
BピラーとCピラーの内張りの表面はプラスチックです。
三角窓がついていて、ミラーがドアから生えているので視界・見切りは良好です。
ダッシュボードのサイドにちゃんと三角窓用のデフロスター吹き出し口があります。
左後ろの後方視界はこんな感じ。
GとG“X”に標準装備されるスポーティーシートです。適度なホールド感とクッション性があり、長距離走っても疲れにくいと思います。
やや前気味だったかもしれませんが、前席を正しい運転姿勢をとった状態にセットしたときの後席の足元空間は 十分なほどあります。また、センターコンソールには後席用のエアコン吹き出し口の設定がないようなので、前席と後席とで温度差が生まれそうです。
荷室はちょっと狭いように感じました。スペアタイヤを装着しなければ、デッキボードを下に下げられて容量が増えるようです。スペアタイヤと車載ジャッキは案外役立つときが来るのですがね。
引用元:トヨタ公式サイト
トノカバー裏にはデッキボードを引っ掛けるための紐がついています。意外と使い勝手が良く、デッキボードを持ち上げるときに引っ掛けようと意識しなくても、自然に引っ掛かります。
後席を倒せばフラットになるのがいいです。前席を一番前にして斜めに寝れば車中泊もできそうです。
カローラスポーツドアの内装はグレード間で格差あり
今回一番がっかりしたのはドアの内装です。G“X”はコストダウンのせいで安っぽく見えます。ドアの内装は車に乗り込むときに一番最初に目に入るパーツでもあり、車の印象に与える影響は少なくないと思います。
全体的に黒づくめでアームレスト以外は全面プラスチックです。
トリム上部はソフトパッド仕様にはなっておらず、プラスチックです。このクラスになると前席ドアのトリム上部はソフトパッドになっているのが一般的ですが、調べたところプラスチックなのはG“X”のみで、GとG“Z”になればステッチ付きのソフトパッドがあしらわれます。
インナーハンドルはいかにも廉価車という感じの黒いプラスチックです。GとG“Z”はシルバーの塗装がされています。
パワーウインドウスイッチです。地味で何も表記はないですが、全席フルオートです。
前席にはがっちりしたドアグリップがついていてかっこいいです。上級グレードになるとグリップ外側にめっき?の加飾がつくようですが、G“X”は黒いプラスチックです。
ドアアームレストには唯一、布地が貼られています。中にクッションは入っていないので、押すと硬いです。 上級グレードにはステッチ付きの表皮が貼られます。
後席ドアも似た感じですが、ドアグリップはなくなり、ドリンクホルダーがつきます。
G“X”のドアの内装は全体的にコストダウンが目立ちました。カローラスポーツには内装への期待もあったので、最初見た時は落胆しましたが、上級グレードはだいぶ違うようなので安心しました。
最廉価グレードはレンタカーとして利用されることも多いですが、興味を持った人や購入検討している人がじっくり乗るために車種指定で借りることもあると思います。そのため、最廉価グレードだからといってあからさまにコストダウンで質感で低下していると車種そのものにマイナスイメージを持たれかねません。
引用元:トヨタ公式サイト
ちなみに上級グレードの内装はこんな感じです。
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