前々から少しずつ準備を進めてきていたのですが、GW中にレガシィのショックアブソーバーを交換しようと思います。昨年の7月頃にビルシュタインB6からビルシュタインB12(スプリングとショックのセット品)に交換したばかりなのですが、現在、明らかにショックのダンピングが不足しているのを感じています。距離にしては13,000km程しか走っていません。
私の使い方が悪かったのか、こんなに早くだめになるとは思ってもみなかったです。
今の減衰力不足の状態だと乗り心地が悪く、凸凹に対しての動きが大きく、へなへなハンドリングで運転していて面白くないです。一年もたたないうちの交換となり、金銭的には大ダメージなのですが、思い切って交換することに。
少しでも出費を抑えるために、DIY交換することにしました。といってもショックの交換作業に必要になる道具・工具類を揃えているうちにその購入費がショップに頼んだ場合に掛かる工賃を超えてしまっているかもしれません。(笑)
BLレガシィのショックアブソーバー交換に挑戦するにあたり、ネットやディーラーなどから必要になる道具などを調べました。必要になるもの・そろえた工具等実際に必要になったものについて記載していきます。
タイトルは準備編としていますが、記事を書き終わったのは、全ての交換作業が終わった後です。
ショックアブソーバーの準備
交換するショックアブソーバーですが、ビルシュタインは高いので、今回はKYBのlowfer sportsにすることにしました。ビルシュタインとどう違うのか楽しみです。
レガシィGT系は純正ショックがビルシュタインであり、KYBに変更するにはショックアブソーバー本体以外に、下記図の矢印の付属部品が必要になります。
ショック本体の図がなぜか倒立タイプになっていますが、KYBショック仕様のサスペンションの図面なのだそう。ビルシュタインからの交換の場合、フロント側はダストカバーとバンプラバーが別途必要になります。
ダストカバー ※フロントのみ
部品名称:DUST COVER F
部品番号:20322FG000
フロント側のダストカバーはGT系用ではなく、純正でKYBショック採用の2.0i系のものが必要になります。
リア側はGT系と同じもの(部品番号:20372AE000)で大丈夫です。
バンプラバー ※フロントのみ
部品名称:HELPER (FRONT) PAI2
部品番号:20321AA201
ビルシュタインの場合、本体にバンプラバーが内蔵されているようです。
材質はAU、ポリウレタンの一種のポリエステルウレタンというものらしいです。
ピストンロッドにバンプラバーを差し込みます。なんかストローク量に対してバンプラバーが占める割合が大きい気がします。
バンプラバーを差し込んだ後にダストカバーをかぶせます。
※ちなみに、この2つの部品を揃えてないと、
■バンプラバーなしの場合
バンプラバーがないとダストカバーをとめるものがないため、下に落ちてしまいます。
■KYB用ではなく、ビルシュタイン用のダストカバーを使用した場合
ピストンロッド根元の部分が完全に覆われてなく、隙間が空いています。砂や石が入り込み、ピストンシールを傷つけそうですね。
そろえた工具類
スプリングコンプレッサー
ショックアブソーバーからスプリングを外すのに使用します。非常にがっしりした作りで安心してスプリングを縮められます。サスペンション交換以外に使い道がないのが痛いところです。
電動インパクトレンチ
私はインパクトレンチ対応のスプリングコンプレッサーを購入したので、このようにスプリングコンプレッサー先端のボルト回しにインパクトレンチを使えば、スプリングを高速で楽に縮めることもできます。
実際にショック交換の作業をして思ったのは、この電動インパクトレンチを買ってて本当に良かったということです。私の準備不足も原因の1つですが、これがなければ途中で作業を断念するところでした。
リアショック下部のボルトを緩めるのと、リアショックアッパーマウント真ん中のナットを緩める・締めるのに、これが必要になりました。
スピンナハンドル
フロントのショックアブソーバー本体とナックルを結合しているボルト・ナット外しのために購入しました。強めのトルク(規定トルクは175N・m)で締まっていると思うので、505mmという長いものをチョイスしました。
両口ラチェットレンチ 17mm×19mm
アッパーマウントとショックブソーバーを固定しているナット外しのために購入しました。ビルシュタインの場合、19mmのナットで固定されていますが、KYBの場合は、17mmだと思います。私が購入したlowfer sportsには17mmのナットが付属していました。
アッパーマウント真ん中のナットをそのまま回すとピストンロッドと共回りしてしまい、外すことができません。
ショックアブソーバー頭には六角穴があり、このようにヘックスビットソケットを装着して回すと、ピストンロッドがくるくる回ります。※写真は取り外した後のビルシュタインです。
共回り防止のためにはピストンロッドの頭の六角穴に六角レンチ等を差し込んで回らないように固定しながらナットを回す必要があるため、真ん中が空洞になっていて、且つ深さのある19mmのレンチを探したところ、この両口ラチェットレンチになりました。工具屋で実車のナットを回せるか確認させてもらってから購入しました。
直角に近いくらいのオフセットメガネレンチでもいけると思いますが、ナットが窪んだところにあり、ナット周りのクリアランスが小さいので、実車で確認してから購入した方がいいと思います。
六角レンチ 6mm
上述のようにアッパーマウントのナットを回すときの共回り防止用に必要になります。サイズは6mmです。私はラチェットレンチにエクステンションバー、ヘックスビットソケットを装着して使うことにしました。
こんな感じにして使います。
トルクレンチ
足回りのボルト・ナットを感覚頼りの適当なトルクで締め付けるのも後々怖いので、指定されたトルクで締められるように購入しました。また、125mmのエクステンションバーが付属しており、上に記載したスピンナハンドルと組み合わせてショック下部とナックルを結合しているボルト外しに使用できます。ここのボルトはおそらくエクステンションバーがないと工具をかけられないです。
ジャッキ
両輪をジャッキアップするのにフロアジャッキが必要になるのは、勿論ですが、小さめのフロアジャッキと車載のパンタグラフジャッキもあった方がいいと思います。
私はアルカンの大き目のジャッキとBALの小さいジャッキ、車載ジャッキの3つを使いました。大き目のジャッキは両輪をジャッキアップするのに、小さいジャッキはフロントのアームを保持するのと、リアショックが落ちないようにするために、車載ジャッキはリアのアームを引き下げるために使いました。詳細は交換編で書こうと思います。
その他には・・・
・ウマ(ショックとナックルを結合しているボルトを外した後にディスクローターが倒れるの防止するのに使用)
・メガネレンチセット
などが役立ちました。あくまでも私の作業の場合はですが。
次回はショックアブソーバー交換(フロント編)を書いていきます!
ショックアブソーバー交換(リア編)