2019年5月24日にアクセラ後継車である新型MAZDA3の国内販売が開始されました。新型MAZDA3の型式はファストバック・セダン共に、「SKYACTIVE-G 1.5」がBP5P、「SKYACTIVE-G 2.0」がBPFP、「SKYACTIVE-D 1.8」がBP8Pとなっています。(SKYACTIVE-Xは未定)
歴代アクセラの型式がBK⇒BL⇒BMと来ているので、今回のMAZDA3はBP型と呼ばれることになると思います。
「BP」というと4代目レガシィツーリングワゴン(アウトバック)の型式2桁までと同じです。こちらもBP型レガシィなどと呼ばれます。
さらにはBP型レガシィのEJ20搭載の2.0リッター車は3桁目に「5」が付き、BP5と呼ばれますが、MAZDA3の1.5リッターガソリン車の型式はBP5Pなので、お互い「BP5」となります。
車両の型式が被るのは今回だけでなく、歴代のアクセラ・レガシィの型式は少なくとも2桁までは同じということがこれまでにもありました。
レガシィの型式の変遷・決まり方
スバル車の型式は、一般的にはBL5,GC8,VM4など3桁で表記されますが、本来は7桁まであります。1桁ごとに意味があります。
1桁目は車種を表します。
B⇒レガシィ
G=インプレッサ
S⇒フォレスター
V⇒レヴォーグ/WRX
Y⇒エクシーガ/クロスオーバー7
Z⇒BRZ
2桁目はボディ形状を表します。モデルが新しくなるにつれてアルファベットも進んでいきます。レガシィの場合だと・・・
B4(セダン):BC→BD→BE→BL→BM→BN
ツーリングワゴン(アウトバック):BF→BG→BH→BP→BR→BS
となります。
3桁目はエンジンと駆動方式を表します。レガシィは3代目より全グレードAWDとなったので、駆動方式は関係ありませんが、4代目レガシィの場合・・・
EJ20の2リッター車は5、EJ25の2.5リッター車は9、EZ30の3リッター車はEとなります。
5代目レガシィの場合はEJ25の2.5リッター車は9、FB25の2.5リッター車はM、FA20の2リッター車はGとなります。
4桁目はアプライドモデルを表します。スバル車はフルモデルチェンジ後に1年目、2年目と進むにつれてA型、B型・・・と変わりますが、このアルファベットが4桁目に来ます。
5桁目はドアの枚数、6桁目はグレード、7桁目はトランスミッションを表すようですが、一般的には使っても4桁目までだと思います。
私のレガシィの4桁目までの型式はBL5Eで、「レガシィ、B4、EJ20(2リッター車)、E型(2007年モデル)」ということが分かります。
MAZDA3/アクセラの型式の変遷・決まり方
マツダの車両型式については詳しくは知りませんが、スバル同様、1桁目はおそらく車種を表していると思います。
D⇒デミオ
B⇒アクセラ/MAZDA3
G⇒アテンザ
2桁目はモデルが新しくなるにつれてアルファベットが進むと思われます。
アクセラ/MAZDA3の場合・・・
BK⇒BL⇒BM⇒BPとなります。
3桁目はおそらくエンジンを表しています。
2代目アクセラを例にとると、1.5リッター(ZY-VE)は5、前期型の2.0リッター(LF-VDS)はE、後期型の2.0リッター「SKYACTIV-G 2.0」(PE-VPS)はFです。
4桁目は世代によっても異なりますが、2代目と3代目アクセラの場合は駆動方式を表すものと思われます。
FFは「F」、4WDは「A」です。
初代アクセラと初代MAZDA3は4桁目は意味は不明ですが、Pで統一です。
2代目と3代目アクセラは5桁目まであり、ボディ形状を表すものと思われます。
2代目アクセラ:ハッチバック=W、セダン=P
3代目アクセラ:ハッチバック=S、セダン=P
両者の型式は被る運命にある
レガシィの車両型式(2桁目まで)
B4(セダン):BC→BD→BE→BL→BM→BN
ツーリングワゴン(アウトバック):BF→BG→BH→BP→BR→BS
MAZDA3/アクセラの車両型式(2桁目まで)
BK⇒BL⇒BM⇒BP
MAZDA3/アクセラとレガシィは共に車種記号が「B」、2桁目はモデルが新しくなるごとにアルファベットが進んでいくという法則なので両者の型式はどうしても被ってしまうことが分かります。
被っているのは下記モデルたちです。
BL型(2代目アクセラと4代目レガシィB4)
BM型(3代目アクセラと5代目レガシィB4)
BP型(初代MAZDA3/4代目レガシィツーリングワゴン)
しかし、すごいのは被るのは2桁目までではないことです。
4代目レガシィB4の2.0(EJ20)、F型の4桁目までの型式はBL5Fです。
2代目アクセラスポーツの1.5(ZY-VE)、FFの型式はBL5FWです。
4代目レガシィB4の3.0(EZ30)、A型の4桁目までの型式はBLEAです。
2代目アクセラ(セダン)の2.0(LF-VE)、4WDの型式はBLEAPです。
なんと4桁目までかぶっています。スバル車の型式の4桁目までは意外と使いますが、アクセラの型式を中途半端に4桁目までで呼ぶことはないと思うので、間違えることはないと思いますが。
初代MAZDA3はBP型ですが、いままでの型式の変遷を考えると、次世代のMAZDA3ではアルファベットがPからP→Q→R→Sと進むと推測されるので、BR(5代目レガシィツーリングワゴン),BS(現行アウトバック)あたりとまた被りそうな予感です。
型式が被ることによるデメリット
一応あります。
ネットショッピングなどでパーツを探すとき、「車種 部品」で調べると思います。私の場合、車種のところに「レガシィ」と入れてしまうと、いろんな世代のレガシィの部品がヒットするので、例えば「BL5 KYB new sr special」と検索します。
すると4代目レガシィのKYB new sr specialがヒットしますが、型式を同じくする2代目アクセラ1.5のKYB new sr specialもヒットします。アクセラの部品の方が安いことが多いので、「安いのあった!」と思って確認すると、がっくりしたということもあります。
BL5乗りなら一度は経験したことあるんじゃないかと思います。
でも案外、被るのもいい
個人的に初代~3代目アクセラ・初代MAZDA3全て好きな車なので、型式が被るのはむしろ良いかもしれません。今話題のかっこいいMAZDA3の型式がBPであることは、4代目レガシィ乗りとしては喜ぶべきことなのかもしれません(笑)
ちなみに、実は3代目アテンザと4代目インプレッサG4にも4桁目まで型式が被るモデルがあります。
GJ2AW・・・3代目アテンザワゴン、22XD、4WD/FF
GJ2A・・・4代目インプレッサG4、1.6(FB16)、FF、A型
おしまい。
※MAZDA3に試乗してきました。