車部品のステアリングや後付メーター、マフラーなどの大きさを表すときにφやΦが使われているのを見たことはないでしょうか。
このφやΦが何を表しているのか、単位は何なのかについて調べたことを書きます。
φやΦって何?
φとΦは共に、ある寸法が円形状の直径であることを表す寸法補助記号です。
φ350のように数値の前に付くことで、この350という数値(寸法)が丸い形状の直径であることを意味します。
φとΦ以外にも様々な寸法補助記号があります。
例えば、R130のR(あーる)は半径を表し、半径130mmの円という意味になります。t5のt(てぃー)は厚みを表し、5mmの厚みがあるという意味になります。
φ、Φの読み方
直径を意味する寸法補助記号φ、Φの読み方は「まる」又は「ふぁい」です。
車好き同士の会話などで「このステアリングは350パイ」などとφ、Φ=パイと呼ばれることもありますが、この読み方は間違いのようです。
「ぱい」と入力して文字変換すると円周率の「π」はでますが、φ、Φには変換できません。「ふぁい」と入力するとφ、Φに変換することができます。
φとΦはギリシャ文字で、φが小文字、Φが大文字という関係です。読み方はファイです。
良く知られたものだと、α(アルファ)、β(ベータ)もギリシャ文字です。円周率のπ(パイ)も同じくギリシャ文字です。
φ、Φの単位
上述していますが、φ、Φは単位ではなく、円の直径を表す寸法補助記号なので、1Φ=〇〇mmみたいに換算できるものではありません。
しかし、一般的に図面では寸法はmmで表現するため、Φ100のように単位が書かれていない場合はΦ1=1mmとみなしても良いようです。
ただ、ネット通販などでステアリング径36.5Φのような記載を見掛けることもありますが、車のステアリングの直径が36.5mmというのはあり得ないので、この場合は直径36.5cmという意味で使われています。
なので、必ずしもΦ1=1mmと考えるのではなく、一般常識や状況に応じて単位を判断する必要があると思います。
まとめ
今回はφ、Φについて調べたことを書きました。
φ、Φはある寸法が円の直径をであることを表す寸法補助記号で、φ100というように使われます。
明確な単位はありませんが、φ1=1mmと見なすことができます。
ただ、場合によってはφ1=1cmの意味で使われていることもあるので、状況によって判断する必要はあります。