今回は、QCYのインナーイヤー型イヤホン「AilyBuds Pro+」のレビューをします。
インナーイヤー型イヤホンはカナル型のように耳に密着させられないので、音質面で不利ではないかと使用前は思っていましたが、心配不要でした。
本製品の良い点について、結論からいうと、
- インナーイヤー型なのに十分すぎるほどの低音が出る。
- 低価格なのに、LDAC、マルチポイント、ノイキャン対応と機能てんこ盛り
- 耳をふさがず閉塞感がないので、長時間使用でも疲れない
です!
QCY AilyBuds Pro+を実際に使ってみた感じたメリット・デメリット含めてレビューしていきます。
本記事はQCY様より製品を提供いただいて執筆しています。
- QCY AilyBuds Pro+の基本スペック
- QCY AilyBuds Pro+の外観・機能について
- QCY AilyBuds Pro+の使用感レビュー
- まとめ:デスクワークとの相性が抜群すぎる!
QCY AilyBuds Pro+の基本スペック
通信方式 | Bluetooth Ver.5.3 |
---|---|
対応コーデック | SBC、AAC、LDAC |
ドライバー方式 |
13mmダイナミックドライバー |
重量(実測値) | 約4.5g(イヤホン片側) 約39g(ケース+イヤホン両側) |
防水規格 | IPX4 |
充電ポート | USB Type-C |
ワイヤレス充電 | × |
ANCノイズキャンセリング | 〇 |
マルチポイント対応 | 〇 |
ゲーム(低遅延)モード | 〇 |
最大再生時間 | イヤホン単体:5h、ケース込み:28h |
通常価格 | 7,480円 |
ハイレゾ音源を再生できるLDAC対応、ノイズキャンセリング、マルチポイント接続、ゲーム(低遅延)モードなど、各種機能が充実しています。
インナーイヤー型でカナル型のように耳の穴を密閉しないので、長時間使用でも疲れにくいイヤホンです。
通常価格は7,480円ですが、QCY製品はセールで安くなっていることが多く、5,000 円台で購入できることもあるので、非常にコスパがよいといえます。
カラーはブラックとホワイトの2色から選べます。
QCY AilyBuds Pro+の外観・機能について
パッケージを見ていきます。
内容物は以下の通り。
- イヤホン本体、充電ケース
- 取扱説明書(日本語対応)
- 充電ケーブル(Type-A to Type-C)
インナーイヤー型なので、イヤーピースはありません。
ケース表面は光沢があり、質感高く見えます。
ケースを開けるとこのような感じでイヤホン本体がおさまっています。
ケース底面にはType-Cの充電ポートと、ペアリングをやり直すときなどに使うリセットボタンがあります。
ケースのLEDインジケーターは以下の状態を示します。
ケースの充電中 | 赤色で点灯 |
---|---|
ケースの充電完了 | 白色で点灯 |
バッテリー残量 ≧ 20% | 5秒間白色で点灯 |
バッテリー残量 < 20% | 5秒間赤色で点灯 |
バッテリー残量 < 5% | 赤色で3回で点滅 |
QCYのArcBudsではバッテリー残量表示がけっこう大雑把だったので、残量が分かりやすいよう改善されていますね。
LEDが赤色になったら充電の頃合いなので、直感的にも分かりやすいです。
サイズはとてもコンパクトで携帯性は抜群です。
重量はケースとイヤホン本体を合わせて39gほどです。
イヤホン外観はこのよう感じです。
スティック型でシンプルなデザインです。
スティック部のめっき加飾がいいアクセントになっていますね。
イヤホン左右の赤丸の箇所をタップすることで、以下の操作ができます。
再生/一時停止 | 左/右パネルをダブルタッチ |
---|---|
ゲーム(低遅延)モード オン/オフ | 左パネルを1.5秒間押し続ける |
ANCモード オン/オフ | 右パネルを1.5秒間押し続ける |
音声アシスタント |
左パネルをトリプルタッチ |
曲送り | 右パネルをトリプルタッチ |
通話の応答/終了 | いずれかのパネルにタッチ |
通話を無視 | いずれかのパネルを1.5秒間押し続ける |
デフォルトでは、音量調整の操作は割り当てられていませんが、アプリ「QCY」を使うことで音量調整の操作を登録できます。
アプリはメールアドレスなどの登録なしでもOKなので、気軽に使えます。
標準状態では1回タップに操作が登録されていません。
ここに音量上げる/下げるの操作を登録しました。
一旦アプリで登録すれば、他の機器(パソコンなど)とペアリングして使うときもこの操作設定は保持されます。
QCY AilyBuds Pro+の使用感レビュー
それでは、AilyBuds Pro+の実機を使用してみてのレビューをします。
インナーイヤー型イヤホンなのに十分すぎるほどの低音
カナル型イヤホンのように耳をふさがないので、低音域はそんなにないだろうなと思っていたのですが、想像を軽く超えるほどの低音が出ます。
ドライバーサイズが13mmと大きいので、低音に有利なのかもしれません。
さすがに同じくQCYから出ているカナル型のArcBudsと比較すると低音は劣りますが、AilyBuds Pro+のほうが高音域の抜けがよく、全体的にクリアで解像度が高い(こもった感じがない)です。
個人的にはAilyBuds Pro+のほうが好みの音質です。
ただし、アプリでサウンド設定を「AIオーディオ」にし、イヤホン起動時にノイキャンモードをアダプティブ(イヤホンのタップ操作でオンにできる)にしておく必要があります。
サウンド設定を「デフォルト」にするとシャカシャカとした音質となってしまいますし、ノイキャンモードを一旦アダプティブにしないと同様にシャカシャカした音質になります。
イヤホンをケースにしまうとノイキャンモードは通常(OFF)に戻ってしまうので、イヤホンの電源を入れる度にノイキャンはアダプティブ(ON) にする必要があります。
装着感が軽く、長時間使用でも疲れない
インナーイヤー型イヤホンの強みだと思いますが、耳にポンッと軽く引っ掛けるだけなので、長時間使用してもカナル型特有の疲れが出ませんね。
カナル型イヤホンでも軽量なモデルは疲れにくいですが、イヤーパッドで耳の穴を密閉して閉塞感、圧迫感があるので、ずっと装着しっぱなしだと一旦外したくなります。
インナーイヤー型はそういう感覚はないですね。
装着感の軽さは、フィットが甘くて動きながら使用すると落下しやすいというデメリットにもなりますが、デスクワークなどで、座った状態で長時間使用するのには相性が良いといえます。
通話時もカナル型のように自分の声が反響するような違和感がないですね。
また、私だけなのかもしれませんが、仕事やパソコン作業中にカナル型イヤホンを装着すると、耳を密閉するからなのか、(何も音楽を聴いてなくても)眠くなることがあります。
インナーイヤー型だと眠気が出てこないので、仕事用イヤホンとしては非常に重宝します。
こう書き出してみると、本当に仕事中に使用するイヤホンとして相性が抜群ですね。
マルチポイント接続が超便利!
AilyBuds Pro+は低価格帯のイヤホンなのにも関わらず、マルチポイントに対応しているのがすごいです。
マルチポイントとは、2つの機器に同時接続できるというもの。
イメージしづらいと思うので具体例を出すと・・・
PCで作業しながらPCアプリのSpotifyで音楽を聴いている。作業を終え、夕食を作るためにキッチンに移動。キッチンに置いたタブレットでYouTube動画を見ながら夕食準備をしたいシチュエーション。
マルチポイント接続対応のAilyBuds Pro+であれば、
- PCでSpotifyの再生停止ボタンを押すorAilyBuds Pro+のタップ操作で再生停止
- タブレットで動画再生ボタンを押す
たったこれだけで、イヤホンの再生元がPC→タブレットに切り替わります。
AilyBuds Pro+がPCとタブレットのどちらから音が出てもいいようにスタンバっているようなイメージです。
正直便利すぎて、一度マルチポイント対応のイヤホンに慣れると、マルチポイントなしのイヤホンには戻れなくなります。
ちなみに、デフォルトではマルチポイント接続が使用できるようになっておらず、アプリで機能をONにする必要があります。
アクティブノイズキャンセリングはそこまで強くない
AilyBuds Pro+はインナーイヤー型イヤホンですが、アクティブノイズキャンセリング機能がついています。
カナル型イヤホンであれば、騒音を消す目的だけでも使用できるくらいノイズキャンセリングは有用ですが、AilyBuds Pro+は構造的に耳の穴を密閉しないため、効きはそこまで強くはないと感じました。
音楽を聴くときや通話時に周囲の雑音をやや弱めてくれる程度かなと思います。
もちろん、ノイキャンオフとノイキャンオンで聞き比べてみると、騒音が弱まるのは分かります。
例えばキッチンの換気扇の音だと、「ゴーッ」という低音部分はある程度抑えてくれます。
カナル型のArcBudsだとほぼ無音くらいにできるので、それと比べるとマイルドな効きな印象です。
まとめ:デスクワークとの相性が抜群すぎる!
QCY AilyBuds Pro+のレビューをしました。
まとめると以下のような特徴があります。
- インナーイヤー型で閉塞感がなく疲れにくい
- インナーイヤー型なのに低音は十分出る
- マルチポイント対応
- 多機能なのに価格が安くコスパ良し!
マルチポイント接続で、PCで音楽を聴きながら、スマホからの着信にも対応でき、装着感の軽さから長時間使用でも疲れないので、デスクワークとの相性はほんとに良いです。
また、インナーイヤー型だったので、音質面にはそこまで期待はしていなかったのですが、想像を超える音質には驚きました。
惜しむらくは、バッテリーの持続時間がやや短い(4~5時間)ので、8時間ほどの仕事だと一旦充電しないといけないことですね。
コスパに優れたインナーイヤー型イヤホンを探している人にはおすすめの一台です!