SDカードが破損して、保存していたデータを読み込めなくなったことはないでしょうか?
私も先日、動画や音楽データを合計50GB程入れていたSDカードにアクセスできなくなっていまいました。
SDカードのデータを復旧させるソフトはいろいろありますが、復旧できるデータ容量に制限があったり、誤削除したデータしか復元できなかったりと、目的にマッチしたものが見つかりづらいのです。
ですが、無料且つ容量制限なしでSDカードのデータを復元できる「DiskDigger」というソフトを見つけました。
無事全てのデータを復元することができたので、今回はSDカードの復元ソフト「DiskDigger」を紹介したいと思います。
ちなみに、破損といっても物理的に折れてしまったとか、水没したという場合はソフトでの復元はできないので注意ください。
以下のような場合はこれから紹介する「DiskDigger」との相性が良いと思います。
- SDカードのデータにアクセスしようとすると、「フォーマットする必要があります」のような文言が出て先に進めない
- 無料で大きな容量のデータを復元させたい
SDカード破損の原因:読み込み中に接続が切れてしまった
そもそもSDカードが破損した原因は、カードリーダーにSDカードを差し込み、データを読み込んでいる途中で、カードリーダーの接触が悪く、接続が切れてしまったからです。
データを読み込み中にSDカードを抜いたような状態になったわけです。
読み書き中にSDカードを引き抜いたりすると、「論理障害」といってファイル情報の構造が破損してしまうようです。
今回、論理障害が起きて、SDカードにアクセスしようとしたときに以下のような表示が出るようになりました。
ここで「ディスクのフォーマット」を選んでしまうと、SDカード内のデータが全て消えてしまうので要注意です。
逆に論理障害が起きてデータにアクセスできなくなっても、復元ソフトを使えば再びデータにアクセスできるようになるので、上のような表示が出ても諦めるにはまだ早いです。
容量制限なしのフリーソフト「DiskDigger」を見つける
SDカード復元のソフトとして有名なのは、EaseUSではないかと思います。こちらのソフトには無料で使用することもできるのですが、復元できる最大容量が2GBに制限されています。
私は50GB程復元させたいので、これでは足りないのです。
他にもRecuvaというソフトもあり試してみましたが、こちらは論理障害によって破損したデータの復元はできませんでした。誤って削除したデータを復元するのに使うのだと思います。
そして、探していくうちにやっと見つかりました。
「論理障害でアクセスできなくなったデータを復元させたいけど、できればお金は掛けたくない」・・・そんなわがままな要求に応えてくれるフリーソフトが。
それが「DiskDigger」です。
SDカード復元ソフトは本当にたくさんの種類がありますが、復元できるに容量制限があったり、スキャンのみ無料だったり、破損したデータは復元できなかったりと、DiskDiggerにたどり着くまでに時間が掛かりました。
探せばあるものなんですね・・・
無料のソフトだと逆に怪しく感じるかもしれませんが、DiskDiggerは有料課金して使うこともできるようです。
無料でも復元できるデータの容量制限はないのですが、有料だとたくさんのデータがあっても一気に復元できるようです。
無料で大量のデータを復元させる場合は、1ファイルごと復元していくことになるので、そこそこの時間が掛かります。
私はケチ根性で時間かけて無料で全てのデータを復元させたので有料版の詳細は分かりません。
DiskDiggerはこちら▼からダウンロードできます。インストール不要のソフトです。https://freesoft-100.com/review/diskdigger.html
細かいダウンロード手順は割愛しますが、ダウンロードしたzipフォルダの中にあるDiskDigger.exeというファイルをクリックするだけなので、とても簡単です。
こういう↑アイコンのソフトです。
DiskDiggerでSDカードのデータを復元させる手順
まずはダウンロードしたDiskDigger.exeを実行します。
このような画面が出るので、データを復元したいドライブを選択します。私はSDカードを挿していたリムーバブルディスク(E:)を選択しました。
※SDカード以外のデータも復元できるようです。
破損したデータを復元したい場合は下の「より深く掘る(ディスク全体をスキャンする)」の方を選択して、「次の」をクリックします。
ちなみにSDカードのデータが破損していてフォーマットが必要な状況では、上の「ファイルシステムをスキャンする」の方は選択できませんでした。
次にスキャンしたいファイル形式の選択画面が出てきます。デフォルトでは全てにチェックが付いている状態ですが、私はそのまま「次の」をクリックしました。
明らかに必要のないファイル形式が分かっている場合はチェックを外しても良いと思います。
前の画面の「次の」をクリックした時点でスキャンが開始されます。このスキャンは結構時間が掛かります。私の場合、合計容量50GBのSDカードのスキャンに2時間半くらい掛かりました。
ただ、SDカードのスキャンが全て完了しないと復元を開始できないわけではないので、スキャンが終わったファイルから順次復元していくことができます。
赤枠部にスキャンが完了したファイルが表示されていくので、選択して「選択されたファイルを保存」をクリックします。
※ちなみにプレビューは見れなかったので、ファイルの中身はこの時点では分かりません。情報としてはファイルサイズくらい分からないので、復元したいファイル・復元しないファイルの取捨選択は難しいですね。
ファイルを保存したいフォルダを選択します。
次にこのような「登録キーを入力してください」みたいな画面が出てきます。ここで「やっぱり無料じゃないのか!」と思ったのですが、焦るのは早いです。5秒くらい待つと「続行登録なし」というボタンがクリックできるようになるので、これをクリックすると指定したフォルダにファイルの保存が始まります。
一連の動作で無事ファイルの復旧が完了しました。
ただ、無料版ではファイルを一括で保存することができません。
スキャンが進むにつれて復元できるファイルがどんどん表示されていきますが、1ファイルごとに保存操作を繰り返す必要があります。
ファイルの数だけ上記のような5秒待って⇒「続行登録をなし」をクリックという動作の繰り返しになるので、ファイル数が1000ファイルくらいある場合は気が遠くなる作業になります。
私は100ファイル程だったので、無料版のままマウスを「ポチポチ」と上記操作を繰り返しました。
ファイル数が膨大な場合は有料版にしても良いかもしれません。有料版は14.99ドルなので1600円程です。
まとめ
破損したSDカードを無料で復元できる「DiskDigger」について紹介しました。無料版はファイルの一括保存ができないですが、無料且つ容量制限なしでSDカードのデータを復旧できるので、文句なしで素晴らしいソフトですね。
SDカードは読み込み中に接続が切れてしまうと、簡単にデータが破損してしまうので、大事なデータをSDカードに保存するのは危険かなとも思いました。
Amazonプライム会員になれば、特典の一つとして写真を無制限にクラウドストレージに保存できるようになるので、リスク回避の手段として良いと思います。