
最近、CX-60用に後付けのTPMS(タイヤ空気圧監視システム)を買いました。
自動車メーカーの純正タイヤバルブを生産している太平洋工業が販売するTPMS(PMC-0001)です。
取り付け方法、使用感等についてレビューします。
- TPMSはやっぱり便利!
- 純正タイヤバルブメーカーである太平洋工業の信頼性
- 太平洋工業 TPMS PMC-0001の概要
- 太平洋工業 TPMS PMC-0001の外観
- 太平洋工業 TPMS PMC-0001を装着する
- 専用アプリをインストールする
- 太平洋工業製のTPMSはおすすめできる!
TPMSはやっぱり便利!
TPMS(タイヤ空気圧監視システム)とは、タイヤに空気圧センサーを取り付け、4輪の空気圧をモニター等で常に確認できるシステムのこと。

以前乗っていたV37スカイラインにはTPMSが標準装備。
タイヤの空気圧は、燃費や乗り心地、操縦性に大きく影響するので定期的に確認したほうがよいです。が、タイヤ1本1本のエアバルブキャップを外して、ゲージを当てて測定するのはなんだかんだ面倒。
メーターで確認ができるのは便利です。

夏→秋→冬と気温が下がっていく時期は、タイヤの空気圧がみるみる下がっていき、指定空気圧を大幅に下回ってしまいがち。
空気圧管理のために、CX-60にもTPMS欲しいなと思い、購入することにしました。
純正タイヤバルブメーカーである太平洋工業の信頼性

ネットでTPMSをいろいろと調べていたところ、なんと純正タイヤバルブメーカーの太平洋工業が2025年4月にアフターマーケット用のTPMSを販売開始していたらしい。
太平洋工業はBtoBメーカーなので知名度はそこまでないと思いますが、自動車メーカーに純正採用されているTPMSやタイヤバルブ等を生産。
タイヤバルブにおいては、新車向け国内シェア100%、世界シェア50%を占めるほどの大手企業です。
自動車メーカー向けの純正TPMSをつくるほどの企業が開発・販売する市販品のTPMS。中途半端な品質で出して、これまで築き上げてきたブランド力や信頼を落とすようなことはしないと思うので品質、耐久性、性能面では間違いなさそう。
後付けTPMSはいろいろな製品がありますが、迷うことなく太平洋工業製品を選びました。
値段も国内メーカー品としてはリーズナブルで、楽天市場で8,800円。
↑カシムラのTPMSとそこまで大差ない価格ですね。
太平洋工業 TPMS PMC-0001の概要

PMC-0001は純正エアバルブキャップと入れ替えて取り付けるタイプのTPMSです。簡単なスペックは以下の通り。
| センサーサイズ | 直径21mm×高さ17mm |
|---|---|
| センサー重量/1個 | 8g |
| センサー電源 | CR1632電池 |
| 連続使用日数(電池) | 約10か月 |
| 送信周波数 | 2.4GHz ※電波法適合品 |
| 動作温度 | -20~80℃ |
| 使用圧力範囲 | 0~450kPa |
| 参考価格 | 約8,800円 |
後付けTPMSには、別体のモニターに空気圧を表示させるものもありますが、太平洋工業 PMC-0001は専用のスマホアプリで空気圧を確認するタイプ。
空気圧は常に表示させておきたいものではないので、確認したいときにスマホアプリで見る方が個人的にはいいですね。
モニターの置き場所や配線処理がなくて済むので、見た目もすっきりしますね。
太平洋工業 TPMS PMC-0001の外観

開封の儀。黒の緩衝材に洒落た配置のしかたで高級感があります。

内容物は以下の通り。
- TPMS本体×4
- 盗難防止用ナット×4
- スパナ
- 取扱説明書

TPMS本体の外観。モザイクを入れていますが、表面にはセンサー固有のIDとバーコード(スマホアプリに登録する際に使用)が記載されています。
側面に凹凸があるので、指でつまんだ時に滑らず回しやすい。

裏面。本体は「PA66+30%GF」というガラス繊維配合の強化プラスチック製です。触った感じも硬くて頑丈ですし、このガラス繊維配合のPA66という樹脂は、自動車のエンジンマウントに使われるほど耐熱、耐候性も強い素材です。
さすが純正TPMSをつくっている太平洋工業製品。使っている素材からして抜かりないですね。
技適マークもついています。

重量は1個あたり7.9g。


一般的なエアバルブキャップとの大きさ比較。

盗難防止用のナット。塗装されているので錆びにも強そうです。
太平洋工業 TPMS PMC-0001を装着する
装着方法はめっちゃ簡単です。


タイヤのエアバルブキャップを外します。


盗難防止用ナットを先に奥まで回し入れます。

TPMS本体をキャップを装着するのと同様に時計回りでしっかり締め付けます。

ナットとTPMS両方がある状態となりますが、ここでナットを反時計回りに戻して、TPMSと密着させます。

ナットは付属のスパナを使って回します。逆締めすることで緩み防止の目的もあると思います。
※ちなみに、私はナットは装着していません。TPMS単体でも緩まないと思いますし、ナットがあると空気を入れるときにTPMSを外す際は、スパナを使って先にナットを外す必要があり、手間がかかるのが嫌だからです。

これで装着完了です。

TPMS自体は、純正のエアバルブキャップと比べると大きいですが、そこまで目立ちません。
専用アプリをインストールする

空気圧を表示させるための「PACIFIC TPMS」という専用アプリがあるので、インストールします。
アプリストアで「太平洋工業」と検索すれば、一番上に出てきます。
開発元がShenzhen Malide Technologyとなっていて、偽物を疑いましたが、あっているようです。

まずは、設定からセンサーの登録をします。TPMS本体に記載されているバーコードを読み込ませるか、IDを手入力して登録します。

登録ができると、このように前後左右のタイヤの空気圧と温度がアプリに表示されます。
空気圧、温度の値が更新されるのは、以下の状況です。
- アプリを起動した状態かつ、時速20km以上で走行する
- アプリを起動した状態でTPMS本体をバルブから脱着する
常にデータ送信してアプリで確認できるわけではないようです。
なので、駐車中にアプリを開いても値は更新されず、最後にアプリを開いて更新された値が表示されます。
走行しても、アプリを起動していなければ、値は更新されません。
走行していない状態で、空気圧の値を更新させたい場合は、TPMS本体を外してまた装着すれば値は更新されます。
測定値は正確だと思います。手持ちの空気圧ゲージやガソリンスタンドの空気入れのゲージと比べてもほぼ同じ値でした。

気温が下がると内圧が下がるのも確認できますね。

アプリの設定から単位や警告を出す空気圧上下限を変えられます。

試しに右後輪のセンサーを外してみると、即座にアプリの数値が更新され、「タイヤの空気が漏れてます」という音声アナウンス付きで警告が出ました。
太平洋工業製のTPMSはおすすめできる!

太平洋工業のTPMS PMC-0001のレビューでした。
夏から冬にかけてどんどん気温が下がる季節はタイヤの空気圧もかなり変動します。
なんかタイヤがふにゃつくなと思って、アプリで空気圧を見ると、指摘空気圧より10kPaほど低くなっているのが確認できたりと、空気圧管理には本当に便利です。
- 自動車メーカーに純正TPMSやタイヤバルブを納めている太平洋工業製品の信頼性
- 別体モニターでなく、スマホアプリで空気圧を確認できる
- 国内メーカー品なのに、8,800円とリーズナブル
後付けTPMSにはいろいろありますが、上記の点から太平洋工業 PMC-0001はおすすめできます。
※楽天市場でしか取り扱いはないようです。