とりあえず車を楽しむ

素人作業によるデッドニングでもちゃんと効果はありますね

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数年前の話になりますが、私のレガシィにはいわゆるデッドニングを施しています。プロに頼んだのではなく自身による素人作業ですが。

デッドニングとは一般的には車体の鉄板パネルや内装トリムに制振材や吸音材を貼り付けて、静粛性を高めること、音響・音質を良くすることをいいます。

デッドニングはプロにやってもらわないと意味がないという意見もあると思いますが、素人によるデッドニング作業でも明らかに効果はあると実感しています。

手放すことになったレガシィですが、記録として書いておきたいと思います。

 

結論から言うと、素人デッドニングで効果を実感できたのは下記2点です。

スピーカーからの音がはっきりする、音質が良くなる

ドアの閉まり音が良くなる

 

 

デッドニング作業

写真は少ししか残っていませんが、簡単に作業の流れを書きます。

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まずはドア内張りを外します。すると窓ガラスについた水滴が内装を濡らさないための防水用のビニールやカバーで覆われているのでこれを外します。この車の場合はグレーのスポンジみたいなカバーがついていました。

内張りを外すときは無理な力を掛けてクリップを破損させたり、トリム自体を破損させないためにも内張りはがしはあった方がいいですね。

 

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 スポンジみたいなカバーを外すとこのように鉄板が見えますが、赤枠で囲ったように大きなサービスホールがあります。

サービスホールは内部の修理をするために空いているのですが、ドアパネル内の空間がスピーカーBOXの役割を果たすため、ここに大きな穴があることで音質への悪影響があり、音がぼやけてしまいます。

スピーカーを外して単体で鳴らしてみると分かるのですが、3万程度の社外品のスピーカーでもドアに固定されていない状態だとシャカシャカとなるだけでまともな音は出ません。ドアに取り付けてスピーカーBOXがある状態で鳴らして初めていい音が聞こえてきます。

そのため、より良い音にするためにここのサービスホールは塞いだ方がいいです。

 

ただ、サービスホールを塞ぐ前にドアパネル外側の鉄板に制振材を貼り付け、鉄板が振動でブルブルするのを防ぎます。

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サービスホールから手を突っ込んで貼ることになるので、サービスホールの位置によっては手が届きづらい場所もありますが、手を伸ばして貼り付けます。私の場合は素人作業なので適当ですが、あまり貼りすぎるのも良くないようです。

制振材は日東電工のレジェトレックスを使っています。面積が大きくリーズナブルなのがいいです。ただし、切り口で手を切りやすいので軍手は必須ですね。

制振材はレジェトレックス以外にもいろいろな製品があります。メーカーごとに特徴も異なりますので、こちら↓の記事を参考にしてみてください。

参考:【デッドニングにおすすめ】制振材、制振シート7製品を紹介【メーカー別】

 

レガシィには使いませんでしたが、スピーカーの背面にこれ↑を貼り付けると音がより良くなります。

 

パネル外側に制振材を貼り付け終わったら、サービスホールもレジェトレックスで塞ぎます。

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後はドア内張りを元に戻すだけです。

 

デッドニング後の効果

これだけのデッドニングですが、冒頭で述べた2点の効果を感じられました。

まず①の「スピーカーからの音がはっきりする、音質が良くなる」

パネルの穴を塞いで、鉄板の余分な振動を抑えることができるので、ちゃんとしたスピーカーBOXが出来上がり、音がはっきりと聞こえるようになります。音が良くなるのははっきりと体感できます。

 

それから②の「ドアの閉まり音が良くなる」

これはデッドニングの副効果になるのですが、制振材によってドアが少し重くなることに加え、鉄板の振動を抑えられるのでドアを閉めた時の音に重厚感が出ます。

嬉しい副産物ですね。

レガシィはサッシュレスドアなので、ドアの閉まり音は独特の音がします。決して安っぽい音ではないですが、「バンッ」という鉄板が振動する音を含んでいるような音がします。

デッドニング後は鉄板の振動がなくなるため、「バンッ」から「ボンッ」という音になりました。高級車のような「ボフッ」という音にはなりませんが、なかなかいい音です。制振材の量や貼り位置が影響しているのか分かりませんが、特に助手席後側は無駄に開け閉めしたくなる程良い音に。

ドアは車に乗るたびに必ず閉めることになるので、この副効果は地味に満足度が高いです。

 

静粛性の向上はそう簡単ではないか?

ちなみに、ドアの簡易的なデッドニングによる静粛性の向上に関しては・・・

 

これはいまいち体感しずらかったです。車はいろいろなところから騒音が入ってくるので、ドアをピンポイントでデッドニングしても効果は薄いのかもしれません。

 

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前車では、ニードルフェルトという安い防音材を使って、ラゲッジ内やドア内張りなどに大量に制振材や防音材を敷き詰めてみたりもしましたが、ある程度は効果があった気はするものの、大きく静粛性が上がった実感はありませんでした。

本格的にデッドニングに取り組むと結果は違うものになるかもしれませんが、簡易的なデッドニングに静粛性向上は期待できないと感じました。

 

静粛性に関して、レガシィに乗り換えたときに思ったのは、元が静粛性の高い車には敵わないということです。今どきの車と比べるとBL/BPレガシィも決して静粛性が高いとは言えないかもしれませんが、それでも前車のコンパクトカーとはかなりの差がありました。

セダンとハッチバックという違いもあると思いますが、特にリアから入ってくるロードノイズが静かでした。

 

自分でデッドニングした車内空間は心地よい

自分で時間を掛けてデッドニングした車内空間は、実際に得られた効果の大小よりも、その場にいるだけで何だか心地良いんですよね。

間違いなく車への愛着が増しますし、通勤やドライブが少し楽しみになります(楽しみが増します)。

通勤やドライブ中は音楽やラジオを聴くのもいいのですが、Amazonのオーディブル本を「聴く」というのもおススメです。本を朗読してくれるので、運転中でも耳から本を楽しめます。

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まとめ

デッドニングは素人作業でも、音響とドアの閉まり音に関しては効果をはっきりと体感できます。費用的にもそこそこ掛からないので、おすすめDIYです。

ただ、ドア4枚分を施工しようとするとそこそこ時間が掛かる作業ではあります。

 

もし、安く簡単にドアの閉まり音を重厚にしたいのなら、エーモンの風切り音防止モールを使うのもおすすめです。

 

 

 

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